20時10分 終局
110手 2二同玉まで、△豊島九段 の勝ち
2022/08/31 20:23
将棋の王座戦五番勝負は8月31日、東京都港区「グランドプリンスホテル新高輪」で第1局が指され、挑戦者の豊島将之九段(32)が永瀬拓矢王座(29)に勝利した。2度目の王座挑戦で初奪取を狙う豊島九段にとっては、幸先の良いスタート。4連覇を目指す永瀬王座は、次局からの巻き返しが期される。第2局は9月13日、名古屋市の「名古屋マリオットアソシアホテル」で予定されている。
現在、王位戦七番勝負と合わせて2つのタイトルに挑戦中の豊島九段が、シリーズ開幕戦で快勝した。振り駒の結果、先手番は永瀬王座に。角換わりの出だしから互いに趣向を凝らし、早々に前例を離れた。2014年以来2度目の王座挑戦となる豊島九段は、初奪取と無冠返上が目下の課題。序盤から積極的に攻撃を仕掛けていった。
互いにじっくりと持ち時間を使った中盤戦での形勢は互角。豊島九段は1時間6分の長考を経て歩で踏み込み、局面を動かしに行った。優位に立ったのは豊島九段だが、永瀬王座も簡単には譲れない。終盤戦では、銀を上がって玉の脱出路を確保する勝負手を放ち、解説の佐々木勇気七段(28)が「攻めの手。永瀬さんの棋風の変化を感じる」とコメントした。しかし、豊島九段も巧みな指し回しで複雑な最終盤を冷静に対応。永瀬王座の粘りを振り切って、先勝をつかみ取った。
終局後、豊島九段は「激しい展開になって、ずっと際どい将棋なのかなと思っていた。夕食休憩のところで、本譜の順のような感じで先手の変化が難しいのかなと思っていたが、長い手順なのではっきり確信とまではいかなかった」と一局を振り返った。一方、黒星発進となった永瀬王座は「激しい展開で際どいと思っていたが、玉を引かれると攻防手が難しいと思っていた。自然に攻めたつもりだったが、どこが致命的だったかはわからない」と話した。
この結果、シリーズは豊島九段が1勝。4連覇を目指す永瀬王座は、次局で何としても追いつきたいところだ。両者のタイトル戦と言えば、2020年度の叡王戦七番勝負がファンに強い記憶を刻まれており、豊島九段が4勝3敗2持将棋1千日手の死闘を制した。第2局ではどのような戦いを繰り広げられるか。第2局は9月13日、名古屋市の「名古屋マリオットアソシアホテル」で予定されている。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:豊島将之九段が先勝 4連覇を目指す永瀬拓矢王座を110手で破る/将棋・王座戦五番勝負第1局 | ニュース | ABEMA TIMES
終局直後
■豊島将之九段
――全体を振り返ってコメントをいただけますでしょうか。
豊島 ずっと際どい将棋だったのかなと思います。
――昼休のあたり、仕掛けられたところはいかがだったでしょうか。
豊島 一応、前例がある形なので、難しい将棋というか、互角に近い将棋、後手なのでちょっと苦しいかもしれないですけど。でも割と互角に近い展開かなと。
――よくなったと思われたのはどのあたりでしょうか。
豊島 夕食休憩のところで本譜の順みたいな感じで、先手の変化するところが難しいのかなと思っていました。でも長い手順なので、そんなにはっきり確信があるというところまではいかないですけど。先手も変化するところは難しいのかなと。■永瀬拓矢王座
――全体を振り返ってコメントをいただけますでしょうか。
永瀬 激しい展開で、際どいとは思っていたんですけど、△3一玉(76手目)と引かれたときに攻防手が難しい気がしたので、そこまで進むとダメになっているのかなと思います。
――そこでダメになっているということはもうちょっと前で、ですかね。
永瀬 自然に攻めたつもりではいたので、どこが致命的にまずかったかはすぐにはわからないですけど、進めてみるとまずかったのかなと思います。
――仕掛けていったあたりの感触は。
永瀬 際どい将棋かなと思ってはいたのですが、手が狭い将棋にしてしまったのかもしれないです。
情報源:王座戦中継Blog: 終局直後
永瀬拓矢王座に豊島将之九段が挑戦する 第70期王座戦五番勝負第1局が、8月31日(水)に東京都港区「グランドプリンスホテル新高輪」にて行われ、豊島九段が110手で永瀬王座に勝ち先勝しました。
第2局は、9月13日(火)に愛知県名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」にて行われます。
情報源:永瀬拓矢王座VS豊島将之九段 第70期王座戦五番勝負第1局 豊島将之九段の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟
五番勝負の日程
豊島将之九段が先勝 4連覇を目指す永瀬拓矢王座を110手で破る/将棋・王座戦五番勝負第1局 | ニュース | ABEMA TIMEShttps://t.co/pemTIyIIyo
— kewpiehoney (@kewpie_honey) August 31, 2022
将棋王座戦第1局、豊島将之九段が先勝 永瀬拓矢王座下す https://t.co/iQbwBZxV56
— 日経 文化 (@nikkei_bunka) August 31, 2022
#豊島将之 九段の勝利
【第70期 #王座戦 五番勝負第1局】
●永瀬拓矢王座 VS ○豊島将之九段
第70期王座戦五番勝負第1局が、8月31日(水)に東京都港区「グランドプリンスホテル新高輪」にて行われ、豊島九段が110手で永瀬王座に勝ち先勝しました。 https://t.co/8tejXUFM2I
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) August 31, 2022
▲永瀬拓矢王座-△豊島将之九段(棋譜中継)
先手の歩が減っていく。永瀬は膝に手を置いた。ここまでか。 この局面で永瀬が投了した。終局時刻は20時10分。消費時間は、☗永瀬5時間0分、☖豊島4時間31分(持ち時間は各5時間)。第1局は豊島が後手番で制した。大きな1勝。第2局は9月13日(火)に愛知県名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」で行われる。
20時10分 終局
110手 2二同玉まで、△豊島九段 の勝ち
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後手番での勝利。
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