20時15分 終局
123手 2三金まで、▲豊島九段 の勝ち
2022/07/25 20:39
将棋の王座戦挑戦者決定戦が7月25日に行われ、豊島将之九段(32)が大橋貴洸六段(29)に勝利し、永瀬拓矢王座(29)への挑戦権を獲得した。豊島九段は8期ぶり2度目の王座挑戦。藤井聡太王位(竜王、叡王、王将、棋聖、20)へ挑戦中の王位戦七番勝負に続くタイトル挑戦を決めた。
豊島九段が圧巻の指し回しで、実力者の大橋六段を破った。本局は振り駒の結果、先手番は豊島九段に。力戦相居飛車の出だしから、大橋六段が金を上がる工夫を見せるなど研究を思わせる積極的な序盤戦を展開した。しかし、豊島九段は駒得と陣形の堅さを主張にペースを掴むと、じわじわとリードを拡大。大橋六段に反撃のチャンスを与えずに押し切った。
この結果で、豊島九段は永瀬王座への挑戦権を獲得。8期ぶり2度目の挑戦を決め、「今期(の王座戦)が始まった時は挑戦は難しいと思っていたが、今期に入ってからは思ったよりも成績が出ている。永瀬さんは鋭い攻めと粘り強さを両方兼ね備えている。番勝負は厳しい戦いになると思うが、しっかり準備して臨めたら」と話した。
一方、初のタイトル挑戦を逃した大橋六段は、「あまり指したことのない将棋でよくわからなかった。模様が良くなったところもあったと思うが、うまく指しきれなかったのが反省点。次に生かしていきたい」と前を向いた。
王座戦五番勝負は8月31日、東京都港区の「グランドプリンスホテル新高輪」で開幕。永瀬王座と豊島九段がタイトル戦で激突するのは、4勝3敗2持将棋1千日手の激闘を繰り広げた第5期叡王戦七番勝負以来2年ぶりとなる。豊島九段は現在、王位戦七番勝負で藤井王位に挑戦中。2冠獲得も視野に、充実の夏秋を過ごす。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:豊島将之九段が永瀬拓矢王座への挑戦権獲得 王位戦に続き今期2つ目のタイトル挑戦 大橋貴洸六段を123手で破る/将棋・王座戦挑戦者決定戦 | ニュース | ABEMA TIMES
2022年7月25日 (月)
局後インタビュー
(挑戦者となった豊島九段)
── 一局全体を振り返って。
豊島 △5四金(22手目)から積極的に動かれて、あまり自信のない立ち上がりでした。そのあと攻める形にはなったのですが、駒損になったので角金交換のあたりは、あまり自信がないような気もしました。── 夕食休憩のあたりは。
豊島 ▲6三歩(89手目)を打って結構迫れる形なのかなと思ったのですが、こちらの玉も危ない形なので分からなかったです。── 王座戦は8年ぶり2度目の挑戦になります。
豊島 今期が始まったときは、挑戦は難しいのかなと思っていたのですが、思っていたよりかは成績が出ている感じがして、挑戦が決まったので五番勝負に向けてしっかり取り組みたいと思います。── 永瀬王座の印象は。
豊島 永瀬王座は、鋭い攻めと粘り強い受けの両方を兼ね備えているイメージで、五番勝負は厳しい戦いになると思いますが、しっかりと準備して臨めたらと思います。(大橋六段)
── 一局全体を振り返って。
大橋 あまり指したことがない将棋で、分からないところが多かったのですが、ただ、形勢というか模様がよくなった局面はあったと思うので、そのあたりでうまく指しきれなかったのが反省点かなと。── 「模様がよくなった局面」とは具体的に。
大橋 角と金の交換になったあたりは、自玉が薄いのですが駒得なので、後手番としてはまずまずかな、という気はしていました。── 今年度、高い勝率ですが、好調の要因は。
大橋 何か明確なものがあるのか分からないのですが、一局一局、精一杯やった結果かなと思っています。── タイトル初挑戦まであと一歩でした。
大橋 本局は、もうちょっとうまくできたのかなという内容だったので、次に生かしていけたらと思います。
2022/07/25 21:56
将棋の豊島将之九段(32)が7月25日、王座戦挑戦者決定戦で大橋貴洸六段(29)に勝利し、永瀬拓矢王座(29)への挑戦権を獲得した。対局後に行われた記者会見では、五番勝負を見据えて「厳しい戦いになると思うが、その中でチャンスを見出していきたい」と自身初の王座奪取への意気込みを語った。会見の内容は以下の通り。
――平行して2つのタイトル戦を戦う上での戦略は?
体調を整えることと、序盤研究できる時間は限られていると思うがその中でやっていけたらと思います。
――永瀬王座とのタイトル戦は、4勝3敗2持将棋1千日手の激闘となった第5期叡王戦七番勝負以来。展望は?
自将棋や千日手を目指すことはないですが、避けることもないです。自将棋はなかなかならないので、ならない気もします。
――今期の王座戦本戦トーナメントを振り返って印象に残っている将棋は?
初戦(近藤誠也七段戦)や2回戦(丸山忠久七段戦)は悪い局面があったので、勝ち上がっていけたのは幸運だったと思います。
――王座戦は8期ぶり2度目で、前回は羽生善治王座との対戦で2勝3敗で敗戦。どんなシリーズでしたか?
羽生さんが複数タイトル持たれていて、自分なりに精いっぱい指したけどちょっと及ばなかった。内容的にも苦しい将棋が多くてフルセットまでは行きましたが、最後はあまりチャンスのない将棋でした。
――無冠返上にかける思いを教えてください。
無冠になったあともタイトル挑戦、奪取、棋戦優勝を目指してやっています。悪い内容で無冠になって、その後も負けが続いたので、挑戦には時間がかかるかと思っていたが、意外と良いペースで挑戦者になれているのかなと思います。引き続き頑張りたいと思います。
――王位戦七番勝負第3局から中3日。今日までどのように過ごされましたか?
王位戦で負けが2局続いていましたが、相手も変わるので新たな気持ちで臨みました。3日間くらい時間があったので、研究して疲れをとってという感じで今日の対局に臨みました。
――タイトルに挑戦することへの思いを教えてください。
挑戦という結果にはなったが、自分が今やってることがそんなに上手くいってるかどうかは、それだけでは判断できないところがある。挑戦者決定戦まで行けて、挑戦のチャンスを掴めたのは良かったです。
――復調のきっかけがあれば教えてください。
自分でも良くわからない。時間がかかると思って長期的な計画でやっていたので、半年で挑戦できると思っていなかった。
――永瀬王座の印象を教えてください。
昔は受けやねばり強さが主体のタイプの棋士だったが、最近はシャープな将棋で鋭い攻めが持ち味で受ける展開も苦にしない印象です。
――五番勝負をどのように戦いたいですか?
自分の持ち味を出せるような展開にすることと、すごく充実されている方なので、厳しい戦いになると思うが、その中でチャンスを見出していきたい。
――応援しているファンへメッセージをお願いします。
王座戦五番勝負は、王位戦七番勝負と並行する形になりますが、自分なりに精いっぱい戦っていきたいと思いますのでそちらもご観戦いただければと思います。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:豊島将之九段、永瀬拓矢王座と2年ぶりのタイトル戦に「チャンスを見出していきたい」/将棋・王座戦挑戦者決定戦 | ニュース | ABEMA TIMES
第70期王座戦挑戦者決定戦、豊島将之九段VS大橋貴洸六段の対局が7月25日(月)に行われ、豊島九段が123手で大橋六段に勝ち、挑戦権を獲得しました。
豊島九段の王座挑戦は第62期以来、2度目となります。
永瀬拓矢王座との五番勝負は8月31日(水)にグランドプリンスホテル新高輪で第1局が行われます。
情報源:豊島将之九段VS大橋貴洸六段 第70期王座戦挑戦者決定戦 豊島将之九段の勝利|棋戦トピックス|日本将棋連盟
挑戦者決定戦
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#豊島将之 九段の勝利
【第70期 #王座戦 挑戦者決定戦】
○豊島将之九段 VS ●大橋貴洸六段
第70期王座戦挑戦者決定戦、豊島将之九段VS大橋貴洸六段の対局が7月25日(月)に行われ、豊島九段が123手で大橋六段に勝ち、挑戦権を獲得しました。https://t.co/HfXeyFDn7T
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) July 25, 2022
▲豊島将之九段-△大橋貴洸六段(棋譜中継)
20時15分 終局
123手 2三金まで、▲豊島九段 の勝ち
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永瀬拓矢王座への挑戦権を獲得するのは?
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