18時30分 終局
104手まで、△藤井聡太棋聖が防衛
終局直後のインタビューと感想戦
2022/07/17 18:56
将棋の藤井聡太棋聖(竜王、王位、叡王、王将、19)が7月17日、愛知県名古屋市の「亀岳林 万松寺」で行われた第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局で、挑戦者の永瀬拓矢王座(29)に104手で勝利し、タイトルを防衛した。シリーズ成績は3勝1敗。この結果で棋聖3連覇を達成、タイトル通算獲得数を9期に伸ばし、歴代単独9位にランクアップした。
棋聖戦五番勝負と王位戦七番勝負のWタイトル防衛戦を戦う藤井棋聖が、ハードスケジュールをものともしない盤石の強さを示した。永瀬王座の先手番で始まった本局は、今シリーズ第1局の1回目の千日手局以来となる「相掛かり」の出だしとなった。序盤で藤井棋聖が6筋の歩を突き、先手に飛車で取らせる工夫を披露。ABEMAの中継に出演した郷田真隆九段(51)は「相掛かりを指す棋士であれば考えたことはあるが、深く追求してはいない形。実戦でも数は少なく、藤井棋聖が今回の対局のために用意してきたんだと思う」と解説した。
藤井棋聖は地元・愛知県での第4局で決着をつけるとばかりに強い踏み込みを見せ、永瀬王座を圧倒。中盤でペースを握ると一気に突き放しにかかり、永瀬王座に粘る隙も与えない完勝を飾った。この結果で、棋聖防衛と3連覇を達成。タイトル通算獲得数を9期に伸ばし、森内俊之九段の12期に次ぐ歴代単独9位となった。
終局後に取材に応じた藤井棋聖は、「序盤から前例の少ない展開になりましたが、こちらが歩損する形でまとめ方が難しいのかなと思ってやっていました。終盤はこちらの玉が薄い形が続いたので、形勢がわからないまま指していることが多かったと思います」と振り返った。防衛と3連覇、さらには10代最後の対局を白星で飾った本シリーズを「1局目、2局目と苦しい展開が続いて厳しいシリーズだったのかなと思います。結果が出せて良かったですが、厳しい戦いだったので、しっかり振り返らないといけないのかなと思います」と総括した。
一方、2度目の棋聖挑戦も奪取には至らなかった永瀬王座は、「お相手が違いますが、結果が出せなくて残念。先手番で1勝もすることができなかったので課題なのかなと思いました」とコメントした。
開幕局では2度の千日手成立の末に黒星発進となったが、最終盤での一瞬の切れ味で見るものを驚かせた第2局、長手数の詰みに討ち取った第3局、そして第4局では構想力で挑戦者を圧倒し3連勝。藤井棋聖がデビュー以来の研究パートナーを公言する永瀬王座とのタイトル戦とあり、そのどれもがドラマチックで、新しい世界観を見せつけたシリーズとなった。20代ではどんな藤井将棋を披露してくれるか、今から興味が尽きない。
◆藤井 聡太(ふじい・そうた) 2002年7月19日、愛知県瀬戸市出身。中学2年生時の2016年10月に史上最年少で四段昇段、史上5人目の中学生棋士となる。詰将棋でも抜群の能力で発揮し、プロ・アマが参加する詰将棋解答選手権チャンピオン戦には8歳で初参加。小学6年生時に初優勝し以降大会5連覇を果たした。通算成績は274勝55敗、勝率は0.8328。趣味は鉄道、チェス。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:藤井聡太棋聖、防衛&3連覇達成 10代最後の対局を白星で飾る 永瀬拓矢王座に3勝1敗で勝利/将棋・棋聖戦五番勝負第4局 | ニュース | ABEMA TIMES
2022/7/17 22:19
第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負で3連覇を達成した藤井聡太棋聖が、対局後に記者会見に臨んだ。一問一答は次の通り。
--3連覇の率直な感想は
「対局を終えたばかりで、実感があまりないが、永瀬拓矢王座を挑戦者に迎えての勝負で、結果を残せたのはうれしく思う」
--10代で歴代9位となる通算タイトル獲得数9期を記録。上位8人は永世称号を持たれた方ばかり。
「今の段階で意識するわけではないが、今後そういう所を目指していけたらと思う」
--永瀬王座との初のタイトル戦を戦った感想は
「第1局は完敗で、第2局も早い段階でこちらが苦しくしてしまったという将棋だったので、序盤の精度を上げなくてはいけないと感じた。普段の対局以上に体力が求められる対局になった」
--第1局、第2局が厳しかったというが、第3局に生かせたものはあったか
「作戦の面でつまずいてしまったので、第3局はより入念に準備が必要と思って臨んだ」
--複数のタイトル戦を戦う中でどう対策、研究をしているのか
「対局が少なかった時期に考え直したところもあるし、定跡より局面の理解が重要だと思うので、そういうところをしっかりしていきたいと思う」
--地元・愛知県でタイトル3連覇を決めたことについて
「大盤解説会も開催して頂き、そういう中で結果を出せたことはうれしく思う」
--今シリーズで成長を実感した点は
「序盤に課題があると感じたので、今後、修正していけたらと思っている」
--師匠の杉本昌隆八段からの誕生日ケーキのプレゼントについて
「ケーキをいただいたのは、おそらく初めて。師匠から毎年、正月にお年玉を頂いており、おそらく次からはないので、今回ケーキを頂いたのだと思う」
--20歳を迎えるにあたり、新たにチャレンジしたいことは
「20代になるということで、これからの大事な時期をしっかり取り組んでいきたい」
--10代でここまでの実績を残せたことについて
「タイトル戦に初めて挑戦したのが2年前の棋聖戦で、それ以降もタイトル戦の機会を多く作ることができたのはよかったと思う。実力を高めていくことを意識して取り組みたい」
--10代最後の公式戦を勝利で飾った
「区切りという風には思ってはいないが、いい形で終えることができたので、次の対局をしっかりいい状態で臨めるようにしたい」
--10代最後のメッセージを
「今日も難しい戦いだったが、結果を出せてうれしく思う。対局は続くので、しっかりいい状態で臨みたい」
情報源:【ヒューリック杯棋聖戦】「普段以上に体力求められた」 藤井棋聖、会見の一問一答 – 産経ニュース
藤井聡太棋聖に永瀬拓矢王座が挑戦する第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局が、7月17日(日)に愛知県名古屋市の「亀岳林 万松寺」で行われ、藤井棋聖が104手で永瀬王座に勝ち、対戦成績を3勝1敗として棋聖位を防衛しました。
藤井棋聖は棋聖戦3連覇となります。
詳しくは、ABEMA、棋聖戦中継サイト及び日本将棋連盟ライブ中継をご覧ください。
情報源:藤井聡太棋聖VS永瀬拓矢王座 第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局 藤井聡太棋聖の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟
対戦成績
藤井聡太棋聖、防衛&3連覇達成 10代最後の対局を白星で飾る 永瀬拓矢王座に3勝1敗で勝利/将棋・棋聖戦五番勝負第4局 | ニュース | ABEMA TIMEShttps://t.co/vtD6gGoABW
— kewpiehoney (@kewpie_honey) July 17, 2022
#藤井聡太 棋聖が勝利
【第93期ヒューリック杯 #棋聖戦 五番勝負第4局】
○藤井聡太棋聖 VS ●永瀬拓矢王座
第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第4局が7月17日(日)に行われ、藤井棋聖が104手で永瀬王座に勝ち、対戦成績を3勝1敗として棋聖位を防衛しました。https://t.co/wWAKEgZmy6
— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) July 17, 2022
▲永瀬拓矢王座-△藤井聡太棋聖(棋譜中継)
ここで永瀬が投了を告げた。以下☗4九玉☖3八銀☗5九玉☖5八金打が詰み筋の一例。終局時刻は18時30分。消費時間は、☗永瀬3時間52分、☖藤井聡3時間41分。 この結果、第93ヒューリック杯棋聖戦五番勝負は3勝1敗で藤井が防衛した。藤井の棋聖位の獲得は3期連続3回目、通算タイトル獲得数は9期とした。
18時30分 終局
104手まで、△藤井聡太棋聖が防衛
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18日はABEMAの中継なし。
19日は竜王戦 山崎八段 vs 稲葉八段
20・21日は、王位戦第3局
22日は清麗戦第2局
23日は、JT杯、19時からABEMAトーナメント
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