永瀬拓矢王座、藤井聡太棋聖にタイトル戦で初対戦・初勝利 20年ぶり2度の千日手の激闘制す/将棋・棋聖戦五番勝負

二度の千日手を永瀬拓矢王座が制す|第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局

二度の千日手を経て、永瀬王座が先勝。


終局後のインタビュー&感想戦


2022/06/03 21:58

永瀬拓矢王座、藤井聡太棋聖にタイトル戦で初対戦・初勝利 20年ぶり2度の千日手の激闘制す/将棋・棋聖戦五番勝負

将棋のヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第1局が6月3日に行われ、挑戦者の永瀬拓矢王座(29)が藤井聡太棋聖(竜王、王位、叡王、王将、19)に114手で勝利、初の棋聖位獲得に向けて、幸先のいいスタートを切った。タイトル戦としては20年ぶりとなる2度の千日手もあった中、都合3局目となる一局でも序盤から豊富な研究がうかがえる指し回し。過去の対戦成績では3勝7敗と負け越していた藤井棋聖から、大きな1勝をもぎ取る形となった。

藤井棋聖がプロデビューして間もないころから研究パートナーとなった両者による初のタイトル戦は波乱の幕開けになった。藤井棋聖の先手番で始まった一局は相掛かりになったが、中盤を迎えた66手目で千日手が成立、指し直しとなった。30分間の休憩を置いてから永瀬王座の先手で指し直し局が始まったが、序盤の53手目で2度目の千日手に。開幕局から3局も指すことになった。再度、藤井棋聖の先手で始まった一局は角換わりからのスタートになったが、両者間でも何度も研究を重ねただろう戦型でもあり、お互い1時間程度の持ち時間でも淀みなく指し続け、中盤、さらには終盤へと進行。じりじりと持ち時間でリードし始めた永瀬王座が局面でもポイントを稼ぎ出し、最終盤でも絶対に勝機を逃さないような手堅い指し回しで勝ち切った。

終局後、永瀬王座は「1日3局指すというのはレアケースだと思います。とことん教えていただいた一日でした。(第2局は)しっかり準備して、先手番を活かせるように準備したいです」と語った。

タイトル戦で1日に2度の千日手が成立したのは、2002年に行われた第15期の竜王戦七番勝負の第1局、羽生善治竜王-阿部隆七段(当時)以来、20年ぶりとなる異例のこと。ただ永瀬王座は勝負に徹し、千日手や持将棋を辞さない姿勢で知られている棋士で、タイトル戦では叡王戦七番勝負で豊島将之竜王(当時)と持将棋2局、千日手1局で、さらにフルセットまでもつれこみ都合10局指したこともある。また2011年のNHK杯テレビ将棋トーナメントでも、佐藤康光九段を相手に2度の千日手を成立させたことがあった。

永瀬王座としては、念願でもあった藤井棋聖とのタイトルをかけた番勝負。将棋にかける譲れない思いと共感する部分が、2度の千日手という結果になって現れたが、開幕局から思う存分戦っただけに、この後のシリーズも内容だけでなく、何局かけて決着がつくかまるで想像がつかない。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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2022/06/03 21:56

藤井聡太棋聖、千日手2度の激闘も実らず 永瀬拓矢王座に敗戦 タイトル戦連勝「13」でストップ/将棋・棋聖戦五番勝負

将棋のヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第1局が6月3日に行われ、藤井聡太棋聖(竜王、王位、叡王、王将、19)が挑戦者の永瀬拓矢王座(29)に114手で敗れた。1日で2度も千日手・指し直しとなる異例の開幕局となったが、都合3局目で永瀬王座の手厚い指し回しの前に敗戦。昨年5月に行われたお~いお茶杯王位戦七番勝負の第5局から続いていたタイトル戦での連勝は、羽生善治九段(51)と並ぶ歴代2位タイの「13」で止まった。

【中継】ヒューリック杯棋聖戦 五番勝負 第一局 藤井聡太棋聖 対 永瀬拓矢王座

タイトル戦でも突き抜けた強さを誇ってきた藤井棋聖だが、まさかの事態で歴史に残る連勝がストップした。振り駒の結果、先手番を得た藤井棋聖は相掛かりを選択したが、中盤の譲れない局面で66手目で千日手が成立。先後を入れ替えての指し直しとなった。続く指し直し局は角換わりからのスタートだったが、今度は序盤の53手目でお互いが選んだように、またも千日手に。タイトル戦としては20年ぶりとなる同日2度目の千日手、指し直しとなった。

都合3局目となった再指し直し局は、またも角換わりの出だしになったが中盤の難所で先に持ち時間をほぼ使い果たすと、永瀬王座に1時間以上リードを許し、さらに局面でもじりじりと差を広げられる苦しい展開になった。なんとか打開したい藤井棋聖ではあったが、確実に勝利へと近づく永瀬王座の指し回しの前に逆転には到らず、押し切られた。

終局後、藤井棋聖は「全体としてあまり思わしい展開にできなかったので、しっかり反省して次に臨みたいと思います。(第2局まで)また2週間弱あるので、それに向けて取り組めたらと思います」と語った。

2人は藤井棋聖がプロ入りして間もないころから何局と練習将棋を指してきた研究パートナー。これまでの対戦では7勝3敗と藤井棋聖がリードし、タイトル挑戦をかけた決定戦でも藤井棋聖がことごとく勝利、その後の五冠獲得につなげてきた。ただタイトル戦初対戦となったこの日は、先輩棋士の意地と研究の前に屈する形に。過去8回出場したタイトル戦では全て奪取、防衛に成功している中、第2局以降どんな巻き返しを見せるか。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

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2022年6月3日22時17分

藤井聡太棋聖(竜王・王位・叡王・王将=19)に永瀬拓矢王座(29)が挑戦する、第93期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第1局が3日午前9時から、兵庫県淡路市「ホテルニューアワジ」(産経新聞社、日本将棋連盟主催)で行われた。対局は午後4時17分、千日手が成立。先手後手を入れ替えて30分後の午後4時47分から始まった指し直し局も、午後5時38分に千日手となり、先後を入れ替え、再度指し直し局となった。午後6時8分からの再指し直し局は後手の永瀬が午後9時42分、114手で制し、先勝した。第2局は15日、新潟市西蒲区「高志の宿 高島屋」で行われる。

永瀬が、「2千日手」の末に白星をもぎ取った。混戦、泥仕合、千日手は大好物。和服の藤井に対し、スーツにネクタイというふだんの対局姿で、「まだまだ指せますよ」と言いたげな表情を見せ、藤井のタイトル戦14連勝を阻んだ。「1日3局はレアケース。教えていただいた1日だった」と謙虚だった。

6年前の2016年(平28)6月3日、タイトル戦初登場となったのは、同じ棋聖戦、しかも同じホテルニューアワジだった。この時も千日手指し直しの末、羽生善治棋聖(当時)からタイトル戦初勝利を挙げている。相性のいい対局場で本領を発揮した。

「次戦に向けて、先手番を生かせるように準備したい」と話していた。

情報源:永瀬拓矢王座「1日3局はレア。教えていただいた1日」藤井聡太棋聖に先勝「2千日手」混戦制す – 社会 : 日刊スポーツ


2022年6月3日22時14分

将棋の最年少5冠、藤井聡太棋聖(竜王・王位・叡王・王将=19)が永瀬拓矢王座(29)の挑戦を受ける、第93期ヒューリック杯棋聖戦5番勝負第1局(主催 産経新聞社、日本将棋連盟)が3日、兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」で行われ、1日で2回の千日手による指し直しの末、後手の永瀬が先勝した。

黒星スタートの藤井は、タイトル戦の連勝記録が「13」で止まり、羽生善治九段を抜き、歴代単独2位の達成はならなかった。第2局は15日、新潟市で行われる。

「若き天才」VS「軍曹」の開幕局は波乱の展開となった。午前9時から始まった対局は午後4時17分に同一局面が4回繰り返される千日手が成立し、無勝負となった。30分後に指し直し局が始まったが、本格的な戦いに入る前に再び千日手になった。

タイトル戦で1日に2回、千日手が成立するのは、02年の第15期竜王戦、羽生善治竜王(当時)-阿部隆七段(当時)戦以来、20年ぶり。異例の展開となった。2人は藤井が四段時代からVS(ブイエス=1対1の練習対局)を行う研究パートナーだが、タイトル戦での初対決。お互いの手の内は知り尽くしているだけに、ギリギリの“死闘”を繰り広げた。

2回目の指し直し局の戦型は1回目と同じ角換わり。両者とも研究の範囲内で指し手が早く、中盤戦の激戦の中盤戦に突入した。受けが得意で長期戦をいとわず、千日手が多いことで知られる永瀬。藤井は1日2回の千日手は初めて。2回の千日手で持ち時間は削られ、この日の「3局目」の持ち時間1時間を使い切り、1分将棋に。終盤、粘りを見せたが、最後まで的確な指し手を見せた永瀬が制した。

終局後、藤井は「(永瀬の78手目)7一飛と寄られるのがちょっと気づいていなかった手で、少し長考した。ちょっと苦しくしてしまったのかなと思います」と振り返った。

黒星スタートとなったが「全体として思わしい展開にできなかった。しっかり反省して次に臨めたらと思います」と話した。

大舞台で「軍曹」の“洗礼”を受けたが、2人の「死闘」は続く。

◆千日手(せんにちて) 両対局者がほかの手を指すという考えがなく、同じ手順を繰り返すこと。同一局面が4回現れると成立し、その勝負は無かったこととなり、先手後手を入れ替えての指し直しとなる。

千日手自体、珍しいのだが、「ダブル千日手」となると、きわめてまれだ。過去のタイトル戦で1回の対局につき2回も千日手が出た例は、棋聖戦と竜王戦である。

棋聖戦は、1994年(平6)1月7日の第63期5番勝負第3局、羽生善治棋聖対谷川浩司王将戦。10日後に改めて行った指し直し局は、谷川が制した。

直近で発生したのは、02年の第15期竜王戦7番勝負第1局、羽生竜王対阿部隆七段戦(肩書、段位はいずれも当時)。10月23日午前9時からの2日制で始まった対局は、24日午後4時48分に千日手が成立。指し直し局も同日午後9時51分に成立したが、再度の指し直し局は行わず、11月6日に改めて指し直して、羽生が勝っている。

情報源:藤井聡太棋聖は黒星発進 千日手2回の“死闘”永瀬王座に敗れタイトル戦連勝「13」でストップ – 社会 : 日刊スポーツ


局後インタビュー

永瀬拓矢王座

――1局目(千日手局)を振り返って。
永瀬 こちらの2歩損という展開で、先手の6六角に使われてしまうとまずいので、そこをできる限り考えたつもりでした。具体的にどうすればよいのか分からなかった。

――2局目(1回目の千日手指し直し局)を振り返って。
永瀬 作戦としては打開したかったのですが、準備の薄い形になってしまったので、仕切り直しということで。先手としてはつまらなかったですが、プランがしっかりとしていなかったので。

――3局目(2回目の千日手指し直し局)を振り返って。
永瀬 先手に選択肢の多い将棋だったので、準備から外れたら手に困るかなとは思っていました。こちらは対応できるかどうか、バランスが取れるかどうか、難しい将棋だったと思います。

――両者にとって、タイトル戦での初対局でした。
永瀬 1日に3局も指すのはかなりレアなケースです。早指し棋戦以外だと自分は初めてかなと。とことん教えていただけたので、そういう1日だったのかなと思います。

――第2局に向けて。
永瀬 先後が決まりますので、それを生かして臨みたいと思います。

藤井聡太棋聖

――1局目(千日手局)を振り返って。
藤井 2歩得ではあったのですが打った角が負担になり、手のない形を強いられてしまったので、失敗してしまったのかなと思っていました。

――2局目(1回目の千日手指し直し局)を振り返って。
藤井 後手番で待機する形になりました。こちらからすると(再度の千日手は)仕方ないのかなと思いました。

――3局目(2回目の千日手指し直し局)を振り返って。
藤井 78手目△7一飛が気づけなかった手で、長考しましたが思わしい手が分からなくて。そのあとは苦しくしてしまったのかなと思います。

――両者にとって、タイトル戦での初対局でした。
藤井 全体的に思わしい展開にできなかったのかなと思いますので、しっかり反省して次に臨めたらと思います。

――第2局に向けて。
藤井 次まで2週間ほどありますので、しっかりと取り組みたいと思います。

情報源: ヒューリック杯 棋聖戦中継 plus: 局後インタビュー


藤井聡太棋聖に永瀬拓矢王座が挑戦する 第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局が、6月3日(金)に兵庫県洲本市の「ホテルニューアワジ」で行われ、2度の千日手を経て永瀬王座が114手で藤井棋聖に勝ち、初戦を白星で飾りました。

第2局は、6月15日(水)に新潟県新潟市の「高志の宿 高島屋」にて行われます。

詳しくは、ABEMAヒューリック杯棋聖戦中継サイト及び日本将棋連盟ライブ中継をご覧ください。

情報源:藤井聡太棋聖VS永瀬拓矢王座 第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負第1局 永瀬拓矢王座の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟


対戦成績



指直局:▲永瀬拓矢王座-△藤井聡太棋聖(棋譜中継

17時38
53手まで 千日手成立

53手目☗4八金で同一局面4回となり、2回目の千日手が成立した。
終局時刻は17時38分。消費時間は☗永瀬2時間35分、☖藤井3時間1分。
指し直し局は先後を入れ替え、30分後に開始。その際、藤井の残り時間が1時間を切っているため、指し直し局にはそれぞれ1分ずつ加え、藤井の持ち時間は1時間0分、永瀬の持ち時間は1時間26分で始める。


再指直し:▲藤井聡太棋聖-△永瀬拓矢王座(棋譜中継

先後は入れ替わり、藤井聡太棋聖の先手

藤井聡太棋聖に永瀬拓矢王座が挑戦している第93期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負は、2回目の千日手が成立した。
2回目の指し直し局は、再び先後を入れ替えて藤井の先手。
対局場は、兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」。開始時刻は6月3日(金)18時8分。持ち時間は☗藤井1時間0分、☖永瀬1時間26分。
立会人は小林健二九段、記録係は折田翔吾四段。産経新聞の観戦記は東和男八段が執筆する。
17時57分、両対局者が早くも対局室に入っており、控室にいた立会人の小林健九段らが、急ぎ足で対局室に向かった。

対局再開

21時42分 終局
114手まで、△永瀬王座 の勝ち

藤井が☖4七角成を見てグラスにお茶を注ぐ。そして姿勢を正し、頭を下げて投了を告げた。
終局時刻は21時42分。消費時間は☗藤井3時間59分、☖永瀬3時間59分。
第2局は6月15日(水)に新潟県新潟市「高志の宿 高島屋」で行われる。


 

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