現地居たんだ
2022年5月24日 23時57分
将棋・第7期叡王戦でタイトルに初挑戦した出口若武(わかむ)六段(27)は、千葉・柏市の「柏の葉カンファレンスセンター」で24日に指された五番勝負第3局で、藤井聡太叡王(19)=竜王、王位、王将、棋聖=に逆転を許して敗れ、ストレートの3連敗となった。
出口は終局後、大盤解説会場に藤井とともに登壇し「最後、勝ちがあったような気がして、ここで終わってしまうのはとても悔しい」とファンの前で涙を流した。その客席には、出口の妻で女流棋士の北村桂香女流初段(26)がいた。北村は「どちらが勝つか分からない熱戦で感動しました。慣れないことも多く、大変だったと思いますが、本当にお疲れ様と伝えたい」とコメント。「タイトル戦を通じて、たくさんの方に助けていただき、感謝しています。本当にありがとうございました」とメッセージを送った。
関西所属の2人は元々顔見知りだったが、約3年前に一緒に食事をする機会があり、やがて交際に発展。昨年4月に結婚した。同い年で、対外的には夫を「出口君」と呼ぶこともあり「気を遣わず、自然でいられます」。ただ、勝負の世界に生きる者同士。叡王戦開幕前にスポーツ報知のインタビューに応じた北村は「同じ職業なので、負けた時のしんどさ、勝った時のうれしさが分かる。お互いの結果が2人のものに。うれしいことは2倍、負けると逆に悔しさが2倍になって帰ってくる。だからこそ、一緒に頑張っていきたい」。食事面などで健康管理の意識もさらに高まり、結婚から1年後、出口は初タイトル挑戦権をつかんでみせた。
出口は最近買った新しいパソコンで研究に打ち込んでいる。叡王戦について北村は「(出口は)普段と変わらず平常心。藤井さんは研究量もすごく、追いつくのは大変だと本人も感じているみたいですが、初めてのタイトル戦で得られるものも多いんじゃないかな。藤井さんの将棋からたくさん良い所を吸収して、強くなってくれたらいいな」。今回は3連敗となったが、第3局は藤井を追い詰める場面も多々あった。19年の四段昇段からまだ4年目に入ったばかり。涙を素直に流した敗戦は、藤井より後輩の“若武者”の今後につながるはずだ。
北村も、叡王戦の第1局と同じ4月28日から第49期岡田美術館杯女流名人戦(主催・報知新聞社)の女流名人リーグに参戦。加藤桃子清麗(27)、里見香奈女流四冠(30)=女流王座、女流王位、女流王将、倉敷藤花=を相手に開幕2連敗を喫し、次戦は西山朋佳女流二冠(26)=白玲、女王=が待つ。タイトル戦のような対局が続いている。「すごいメンバー。対局できる機会はなかなかないので、自分が成長できるような内容にして、しっかり勉強したい」。リーグ残留を現実的な目標に掲げる。
2人の自宅にはテレビがないという。「出口君は『Nintendo Switch』が欲しくて、大画面で遊びたいそうです。テレビを買った時は、と言ってるんですけど、絶対ハマると思うので今は…」。ご褒美はお預け。「『タイトル挑戦はスタート地点。タイトルをとってもおかしくない棋士と言われるようになりたい』と言ってます」。二人三脚で次なる戦いに挑んでいく。(筒井 政也)
情報源:逆転負けで叡王戦敗退…出口若武六段の妻・北村桂香女流初段「熱戦に感動、お疲れ様と伝えたい」 : スポーツ報知
五番勝負の日程
逆転負けで叡王戦敗退…出口若武六段の妻・北村桂香女流初段「熱戦に感動、お疲れ様と伝えたい」 https://t.co/lnxtsCFZxN #芸能ニュース #ニュース pic.twitter.com/tFeX09C8Ke
— スポーツ報知 (@SportsHochi) May 24, 2022
▲藤井聡太叡王-△出口若武六段(棋譜中継)
18時18分 終局
109手 4三金打まで、▲藤井聡叡王 の勝ち
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ほぉ・・・
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