SNSの活用
2022.5/7 15:00
ここにきて、棋士のSNSによる発信が目立つようになってきた。
関係者に「どれくらいの棋士がSNSをやってるの?」と聞くと「半分くらいはやっているのでは」との返事。昔から有名なのは、渡辺明名人のブログで、自分の対局が終わると、図面入りで棋譜の解説をすると同時に、自身の心境なども正直に言うから人気があった。
もっとも対局の棋譜は、新聞社が最優先で掲載する権利を契約しているから、どこまで出せるかは難しいところではある。
後、ツイッターは、以前将棋連盟のWEB編集長をしていた、遠山雄亮六段や東大卒の片上大輔七段、東大非常勤講師の勝又清和七段らが、昔から盛んに発信していた。
またYouTubeでは、香川愛生女流四段のチャンネルが4月16日で、3周年になった。当日は自分の29歳の誕生日とも宣伝していた。
同じく藤森哲也五段は『将棋放浪記』と称して、600本以上の動画を配信する。こちらは「見るだけで強くなる」というキャッチフレーズで、将棋の上達を目指すための講座であり、毎日更新を目指すという。
YouTubeでは女流の鈴木環那女流三段や、山口恵梨子女流二段も活躍している。
そういえば、棋士の編入試験を受ける前の折田翔吾四段も、当時の職業はユーチューバーだった。
世のユーチューバーでは、年収が何千万、億単位に届く人もいると聞く。将棋がどれほどになるかは、私にはわからないが、将棋の場合はファンに対する普及になることは間違いない。
ツイッターで言えば最近の一番の話題は、羽生善治九段がこの4月から参入してきたことだろう。フォロワー数は一気に20万人を超え、断トツで将棋界のトップに躍り出た。
2022年4月2日
8時23分
将棋棋士の羽生善治です。
Twitter始めます。
どうぞよろしくお願い致します。
日本将棋連盟 羽生善治— 羽生善治 (@yoshiharuhabu) April 1, 2022
羽生九段のツイッターでは「動物と学ぶ将棋講座」といった、優しい上達講座の他に、進行中のタイトル戦の感想、そしてコンピューターや深層学習の原型についてといった、得意とする分野での情報が得られる。
将棋界だけではない世界を語れるのも、羽生の広い見識に拠るものと思う。
私自身もひと頃、ツイッターを始めたことがあった。将棋界の話題の発信や、普及には大変な効果があることは確認できたが、書き込みでかなり質の悪いものも感じ、しばらく中止していた。
しかしまた、発信するのも悪くないかとも思う、この頃である。
■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。
情報源:【勝負師たちの系譜】目立ってきた棋士のSNS発信 羽生九段も参入、普及効果や上達講座も(1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト
【勝負師たちの系譜】目立ってきた棋士のSNS発信 羽生九段も参入、普及効果や上達講座も https://t.co/rByW4PUuKt @zakdeskより
— zakzak (@zakdesk) May 7, 2022
へぇ・・・
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