へぇ・・・
2022.2/26 15:00
12日、東京・立川市『SORANO HOTEL』。王将戦七番勝負第4局が決着し、藤井聡太四冠が渡辺明王将を4勝0敗で破り、王将位を奪取した。
この結果、藤井は羽生善治九段が持つ五冠の最年少記録、22歳10カ月を3年以上縮める10代での五冠という、大記録を打ち立てた。
それにしても、昨年暮れの竜王戦七番勝負で、豊島将之竜王(当時)に4連勝と、竜王、名人が4連敗で敗退するというのは、どう見ても異常事態であろう。
いつの時代も20年か30年に一度、世代交代が行われてきた。しかしどんなに天才的な棋士が現れても、一度は若手を止める古豪、前王者がいた。
大山康晴15世名人には、前王者の木村義雄14世名人や升田幸三実力制第四代名人。中原誠16世名人の初タイトル戦では、山田道美棋聖に2連勝から3連敗で破れている。また羽生善治九段も、七冠制覇を谷川浩司王将(当時)に阻まれている。
しかし今回の藤井は、タイトル戦は負けなしの10連勝。そして前述の通り、第一人者を完璧に負かすのを見て、もはや藤井にタイトル戦で勝てる棋士はいないのでは、と思わせるものがある。
今回、五冠達成後のインタビューで、自分の立ち位置を山に例えて聞かれ「森林限界の手前」と答えたが、それは頂上を棋士でなく『将棋の神』に見立てた答えであろう。
藤井に「竜王戦の賞金(4400万円)は何に使いますか?」と聞いた記者がいたが、彼は将棋が強くなることしか、興味はないはず。だから10分の1の賞金の時は「パソコンのレベルを上げるのに使いたい」と答えている。
藤井の本質はNHK杯で深浦康市九段に負けた時に見せた、机に突っ伏して悔しさを表す、良い意味での少年の気持ちを、持ち続けていること。
その藤井に勝つのは誰かだが、現在、4局以上指して勝ち越しているのは、前述の深浦と、大橋貴洸六段のみ。もっとも深浦とて30歳差では、タイトルを取り上げるのは容易でないだろう。大橋でさえ、10歳上なのだ。
ということは、藤井に酷い目にあったことがない同輩、また年下の棋士しかないかも知れない。ただ、通算成績で高い勝率を誇る永瀬拓矢王座には期待できるかもしれない。
現在藤井の年下と言えば、伊藤匠四段くらいだが、彼の勝ち方は頭一つ抜けているから、候補者の一人である。
また豊島、渡辺も、守るものがなくなって、無の境地で指せる時は、また違う結果が出るかも知れない。
ともあれしばらくは、藤井の一強時代が続くであろう。
情報源:【勝負師たちの系譜】五冠の最年少記録更新 藤井が見る山の頂には「将棋の神」(1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト
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ほそ・・・
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