森信雄七段、所司和晴七段
2022.1/30 10:00
内弟子と言えば戦前のことだが、私の師匠の廣津久雄九段も、花田長太郎九段宅で20歳過ぎまで、内弟子をしたと話していた。
花田は木村義雄14世名人と名人位を争った名棋士で、弟子は他に坂口允彦九段(後に将棋連盟会長)、塚田正夫名誉十段(名人2期)、荒巻三之九段がいる。
廣津は内弟子にもかかわらず、個人の後援者が多く、午前に間組の会長宅で教えた後、ハイヤーで午後の稽古先まで送ってもらったと言っていた。奨励会員なのに、収入は並の棋士より多かったようだ。
洗濯が面倒で足袋を買い続けたら、段ボール一杯たまったとか、師匠と行った稽古先では、自分の高い下駄が真ん中に置いてあったとか、楽しい思い出はよく聞いたが、苦しかったことはあまり聞いたことはない。
奨励会で家一軒買えるお金がたまったが、戦後預金を下ろしたらインフレで「荒巻さんと2日飲んだら無くなった」と笑っていた。
現在弟子を多く育てたのは、関東では所司和晴七段。関西では森信雄七段が双璧で、所司は7人。森は11人の四段以上の弟子がいる。
森は一番弟子だった村山聖九段を亡くしたが、病弱の村山の部屋に逆に泊まり込むほどの、親密さだった。
所司門下の出世頭は渡辺明名人(棋王・王将)で、所司は弟子にはよく将棋を教えたという。師匠と将棋を指したことのない棋士も多い中、森下卓九段などは、師匠に千局は教わったと言っていた。
ただし中には名前だけの師弟もあり、将棋会館で師匠に「君は誰の弟子かね」と言われてガックリしていた人もいた。
最近は棋士の道場や教室に通い、それが縁で師弟となるケースが多い。石田和雄九段、宮田利男八段等が良い例である。
石田門下にはA級候補の佐々木勇気七段や、元叡王の高見泰地七段がいるし、宮田門下には今話題の3兄弟、本田奎五段、斎藤明日斗四段、伊藤匠四段がいる。
宮田も弟子にはタイトルを期待してか、25歳まではお酒と賭け事は禁止を言い渡している。
打倒藤井聡太四冠を意識してのことかと思うが「女性は良いのか」と私が聞くと「女性は良いみたいですよ」と斎藤の返事。我々の時代と違って、女性が一番危ないと思うのは私だけであろうか。
情報源:【勝負師たちの系譜】師弟それぞれ(2) 師匠・廣津久雄九段の武勇伝 奨励会員なのに…収入は並の棋士より多かった(1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト
【勝負師たちの系譜】師弟それぞれ(2) 師匠・廣津久雄九段の武勇伝 奨励会員なのに…収入は並の棋士より多かった https://t.co/e2k3osk4Bm @zakdeskより
— zakzak (@zakdesk) January 30, 2022
ほぉ・・・
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