2022年 新春インタビュー(サンスポ)
2022/01/01 05:00
「道」と書かれた色紙を手に撮影に応じる藤井聡太四冠(桐原正道撮影) 将棋のビッグタイトル竜王位を獲得するなど、2021年に記録更新ラッシュの活躍をみせた藤井聡太四冠(19)=棋聖・竜王・王位・叡王=がサンケイスポーツなどのインタビューに臨み、22年に向けて意気込みを語った。新年を表す一字として「道」と揮毫(きごう)。「より面白い将棋をお見せできるように頑張っていきたい」と誓った。また正月のおせち料理では「かまぼこが好き」と笑い「最近の趣味はチェス」とプライベートも明かした。
――2021年は棋聖位と王位を初防衛。豊島将之九段(31)から叡王位と竜王位も奪取。史上最年少4冠に輝き大活躍だった
「自分の実力以上の結果を出すことができた一年と感じています。棋聖戦、王位戦の防衛戦において、大きな舞台での対局をたくさん経験することができて、非常に充実した一年でした」
―-新年の目標は
「今月に始まる王将戦からタイトル戦がしばらく続く。コンディションを整えて、いい将棋が指せれば。そういった経験を生かして実力を高められるように頑張っていきたい」
――色紙には「道」としたためた
「強くなることを目標に取り組んできた。しっかり、これからもブレないように見据えて進んでいきたい、と」
―-どんな道なのか
「どういうことをすれば強くなるか、決まった方法があるわけではない。常に試行錯誤しながらではあるけど、その分、前に進んだとき、充実感は確かにあるのかなと思います」
―-お正月は
「普段通り、家でゆっくり過ごせれば。お正月の料理だと、かまぼこが好きです」
―-7月に20歳の誕生日を迎える。10代で挑戦しておきたいことは
「特に10代でなければできないこと、成人しなければできないことは、それほど多くないかと」
―-息抜きや趣味は
「将棋観戦は指すのと違って気楽にできること。自分としては息抜きに近いかな。趣味は、最近はチェスを解くこと。たまにやっています」
―-(苦手な)キノコ以外に怖いものは
「ハハハ、キノコは以前よりは少し食べられるようになってきたんです。将棋に対する不安というものは常にあり、恐れる気持ちをゼロにはなかなかできない。それを打ち消すために普段からしっかり取り組むこと、対局ではそれ以上に楽しむ気持ちを持つことがいいと思っています」
―-人生設計は? 結婚、仕事はいつまでに
「現時点ではそういった長期的な考えはないです。プレーヤーとして実力を高めるために取り組むことが中心になってくるのかな、と」
―-4冠を獲得して追われる立場になった
「過去に4冠になり、竜王になられた方は偉大な棋士ばかり。光栄に思っています。将棋を指す上で立場の違いは関係のないこと。意識することではない、と」
――1月9、10日に渡辺明王将(37)=名人・棋王=と通算3度目のタイトル戦となる王将戦七番勝負が開幕する
「渡辺王将と2日制の対局は今回が初めて。昨年の棋聖戦で対戦し、内容的にはきわどい将棋が多かった。序中盤での戦略でペースをつかまれてしまった将棋も多かった。改めて強さを感じたシリーズでした。王将戦では8時間の持ち時間を有効に使って、いい内容の将棋にできるようにと思っています」
―-タイトル戦で思い出に残った場所は
「地方で対局させていただくことが増えた。楽しみであり、モチベーションにもなっています。(昨年7月の王位戦で)函館本線で札幌から旭川まで行ったときの景色がすごく素晴らしくて。王将戦でも栃木と佐賀、島根、新潟県はいずれも初めて行くので、とても楽しみにしています」
■藤井 聡太(ふじい・そうた) 2002(平成14)年7月19日生まれ、19歳。愛知県瀬戸市出身。16年10月、史上最年少14歳2カ月で四段昇段、プロ棋士に。同12月のデビュー戦から歴代最長の公式戦29連勝。20年7月に初タイトルの棋聖位、翌8月に王位獲得。今年7月に棋聖位を初防衛、18歳11カ月の史上最年少で九段昇段。8月に王位初防衛。9月に叡王位、11月に竜王位を奪取し初の10代4冠。家族は両親と兄、祖母。好きなものは鉄道とラーメン。苦手はキノコ。
情報源:藤井聡太四冠は苦手キノコも克服途中 ますます〝無敵〟に 22年の一字は「道」/将棋(1/2ページ) – サンスポ
あ
ほぉ・・・
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