「第1回ABEMA師弟トーナメント」のキービジュアル(C)AbemaTV, Inc.

仲良し、クール?早指し最強師弟の栄冠はどのチームに―「ABEMA師弟トーナメント」1・1、ABEMAで配信

29日から一部を先行公開


2021年12月18日 20:50

「第1回ABEMA師弟トーナメント」のキービジュアル(C)AbemaTV, Inc.
「第1回ABEMA師弟トーナメント」のキービジュアル(C)AbemaTV, Inc.

将棋の早指し最強師弟決定する「第1回ABEMA師弟トーナメント inspired by 佐藤康光」の放送に先がけ、選ばれし8人の師匠がタッグを組む弟子を指名する“師匠サミット”の模様がインターネット放送局「ABEMA」で放送された。師匠棋士は、谷川浩司九段(59)、井上慶太九段(57)、森下卓九段(55)、深浦康市九段(49)、鈴木大介九段(47)、木村一基九段(48)、中田功八段(54)、畠山鎮八段(52)。サミット収録後に師弟戦の戦略と意気込みを聞いた。

◆決め手は「同じ居飛車党」井上九段―稲葉陽八段

出場師匠の中で最多6人の棋士を弟子に持つ井上九段。誰とタッグを組むかよりどりみどりだ。「稲葉くんか菅井くん(竜也八段)か迷ったんです。ペア将棋のように交互に指すのかなと思っていたので、それであれば同じ居飛車党の稲葉くんの方がいけるかなと思って。第2回以降があればその他いろいろ居ますので。6回くらいまでね!でも師匠を変えたいと言われてしまうかも…(笑い)」

◆「いろんな心配が…」谷川九段―都成竜馬七段

谷川九段チームは師弟ともに「ABEMAトーナメント」出場経験アリ。「私も2回出ましたがお互い成績はそんなに良くないんですよね。弟子の場合、序盤の最善手のないところで考え込んですぐに時間がなくなってしまったなと。弟子の対局は常に心配して見ていますが今回は味方。ABEMAトーナメントは時間が切れる心配もありますし、いろんな心配がありますよね…。弟子も師匠のこと心配しているかな?」

◆「セールスポイントは…」鈴木九段―梶浦宏孝七段

棋界屈指の仲良し師弟が強力な絆で優勝を目指す。「うちは梶浦がプロになるまでは他の弟子を取らないと決めていた。弟子の性格や気持ちはよくわかるし家族くらいの感覚」と強調。「もちろん目指すは優勝です!『セールスポイント』は2人足しても一番若いところ。あとはウチの弟子は師匠の言うことを良く聞くので〝操縦制〟ではナンバーワンです(笑い)」

◆「今年話してないんじゃ…」森下九段―増田康宏六段

なんとも不思議な師弟関係だ。しかし将棋ファンならこのタッグがどんな戦いを見せてくれるのか、ワクワクせざるを得ないだろう。「弟子が筋トレと料理に凝っているというのは人づてに聞きました。増田とは今年話してないんじゃないですかね(笑い)。なので作戦は無くて、出たとこ勝負で一局一局忙しくやっていくだけです。対局収録の後に一杯誘ってみようかな…」

◆「優勝よりは一局一局」深浦九段―佐々木大地五段

開口冒頭から「杉本さん(昌隆八段、藤井聡太竜王の師匠)に聞いたら『出る予定はない』と言っていたのでホッとしました」と深浦九段らしいぶっちゃけトークをさく裂。佐々木五段とはTwitterの共同アカウントを運用する仲良し師弟。「強い方が多いので、優勝というより一局一局。ABEMAトーナメントでは結果が出せていないので、師弟戦では頑張りたいですね」

◆「優勝なくして参加資格無し」中田八段―佐藤天彦九段

門弟には古賀悠聖四段も抱えるが、名人3期の佐藤九段を指名。「ファンサービスだけでなく、すばらしい相手が多いので良いところを見せなきゃ。私の頑張りが(結果を)左右する」と闘志を燃やした。目指す場所は「最高の結果。でないと参加資格ない」とバッサリ。そのためには自身の得意戦法「三間飛車を封印しようと思っています」との意味深発言も。結果至上主義で頂点を目指す。

◆「負けたのは悔しかったからね」木村九段―高野智史六段

交わす言葉は少ないながら強い絆を感じさせる師弟だ。「高野くんは黙って聞いていることが多いけれど、暗いという訳ではない。私の方が多くしゃべるんだけど会話が続かない…2手か3手ね(笑い)」。今年開催された第4回ABEMAトーナメントでは木村九段チームは準優勝。「やる以上は優勝。決勝で負けたのは悔しかったからね(笑い)」

◆「一緒に出られますね」畠山八段―斎藤慎太郎八段

斎藤八段、黒田尭之五段のうち先輩の斎藤八段を指名した。「忙しいのに受けてくれたんだなと。まだ練習日程の調整など事務的な話だけだけど、(斎藤八段は)一緒に出られますね、と言っていました」。畠山八段の顔にわずかに笑みがうかんだ。「結果より前に、早指しなので師匠の私がそれにふさわしい将棋を指さなければ」

師匠と弟子がタッグを組む新企画は、日本将棋連盟会長の佐藤康光九段(52)による発案で誕生。自身は第1回大会には出場しないため、「棋士になる弟子を持てるというのはある意味で『勝ち組』という側面もあり、今回出場する方を見ているとうらやましいという気持ちもある。この大会が長く続けば自分も師弟で出てみたい」と心持ちを語った。

「第1回ABEMA師弟トーナメント inspired by 佐藤康光」は2022年1月1日午後7時より「ABEMA PPV ONLINE LIVE(アベマ ペイパービューオンラインライブ)」で配信される。

情報源:仲良し、クール?早指し最強師弟の栄冠はどのチームに―「ABEMA師弟トーナメント」1・1、ABEMAで配信― スポニチ Sponichi Annex 芸能


2021年12月16日 17時28分

佐藤康光九段
佐藤康光九段

インターネット配信局「ABEMA」の新しい将棋企画「第1回ABEMA師弟トーナメント inspired by 佐藤康光」が29日から配信される。

「ABEMAトーナメント」や「女流ABEMAトーナメント」に続く早指し非公式戦の第3弾。師匠と弟子の2人1組によるタッグ戦で8チームの頂点を目指す。日本将棋連盟会長・佐藤康光九段(52)が発案した。

師匠として出場するのは谷川浩司九段(59)、井上慶太九段(57)、森下卓九段(55)、中田功八段(54)、畠山鎮八段(52)、深浦康市九段(49)、木村一基九段(48)、鈴木大介九段(47)。それぞれが指名する自らの弟子とタッグを組んで優勝を目指す。師匠が弟子を指名する師匠サミットが18日午後7時から配信される。

新企画を発案した佐藤会長への取材を収録前に行った。

―企画意図は。

「ABEMAトーナメントの団体戦が非常に反響が大きく評判も上々だったので、次の企画は、という時に『師弟』というワードが浮かびました。将棋界には師弟関係、一門の絆という伝統が残っていて、独特の制度なので面白いのではないかと」

―現場での師匠8人の反応は。

「年が近い人が多いですけど、みんな喜んでますよ。意気込みを感じます。見渡すと師弟も様々だなあと。密接な交流がある師弟もあれば、ないところもありますので(笑)、今回が(交流の)きっかけ作りになれば(笑)」

―佐藤九段は田中魁秀九段門下ですが、兄弟子や弟弟子はどんな師弟関係なのでしょう。

「ウチはドライといいますか(笑)、性格もバラバラなんですけど、一門の意識はやはりあるんです。誰かの昇段の時とか、ちょっと集まろう、というような家族的なところがあります。それぞれの門下でカラーは違うので、今回自分も勉強したいなと思います」

―今回、気になる師弟はどの…。

「森下さんのところですね。師弟の絆はもちろんあると思うんですけど、話を伺っている範囲では、どういう絆があるのかなと(笑)。楽しみではありますね。フツーの感じではないので。そのへんのチームワークが楽しみです。各チーム、特徴がありますよ」

―将棋界の師弟関係ってかなり独特にも思えます。

「一般的な世界の師弟って、師匠が弟子に技術を教えたり、文化を継承することが前提としてありますけど、将棋界は現役のまま弟子を取るケースが多いので、弟子から刺激を受けて師匠が結果を出したりすることもある。技術的なことより精神的なパワーになったりしますよね」

―佐藤九段は師匠とどんな関係だったのでしょうか。

「私は小学4年から師匠の将棋教室に通って、土日は毎週1泊2日の内弟子というか、住み込みのような時期もありました。非常に影響を受けましたよ。師匠は引退する直前に順位戦で広瀬(章人八段)君を負かしたり…。自分も年を重ねたので、見習わなきゃいけないなと。若い頃には感じなかったことを今は感じるようになりました」

―ABEMAの団体戦の反響について。

「観る将棋ファンがABEMAさんを通じて増加しています。もちろん普段のトップ棋士の活躍も大きいのですが、ABEMAさんによって棋士の魅力がクローズアップされているように感じます。将棋の面白さもありますし、棋士に対する関心が注目されるようになったのかなと思います。団体戦は悲喜こもごもの中で戦いますけど、コロナ禍で人間関係も新たな形が増えて、人と人とのつながりって大事だな~、と思っていたところ、師弟という新しい提案ができるのではないかと思いました。どうぞ宜しくお願い致します」

情報源:「ABEMA師弟トーナメント」29日から配信 発案者・佐藤康光九段「あの師弟って、どういう絆なのかな(笑)」 : スポーツ報知


2021年12月18日 21時0分

谷川浩司九段
谷川浩司九段

インターネット配信局「ABEMA」の新しい将棋企画「第1回ABEMA師弟トーナメント inspired by 佐藤康光」が29日から配信される。

「ABEMAトーナメント」や「女流ABEMAトーナメント」に続く早指し非公式戦の第3弾。師匠と弟子の2人1組によるタッグ戦でフィッシャールールで戦い、8チームの頂点を目指す。日本将棋連盟会長・佐藤康光九段(52)が発案した。

師匠として出場するのは谷川浩司九段(59)、井上慶太九段(57)、森下卓九段(55)、中田功八段(54)、畠山鎮八段(52)、深浦康市九段(49)、木村一基九段(48)、鈴木大介九段(47)。それぞれが指名する自らの弟子とタッグを組んで優勝を目指す。師匠が弟子を指名する師匠サミットが18日、配信された。

谷川九段は弟子の都成竜馬七段(31)とタッグを組む。収録時、取材に応じた。

―師弟で戦うことに。

「弟子が四段になって少しずつ活躍するようになって、都成君との仕事やイベントが少しずつ増えてきたんですけど、まさかチームを組んで戦うことになるとは思っていなかったですね」

―師弟関係もそれぞれ違います。

「私は弟子が1人しかおりませんが、弟弟子の井上さんの弟子は奨励会員を含めると20人以上いるので、やはり様々ですよね。弟子を育てることは子育てと似たようなところはあるとも思います。褒めたほうかいいのか、厳しくしたほうがいいのか。私自身も悩みましたけど、みなさんも悩むところなんですね」

―時代とともに変化するものでもあるのでしょうか。

「勉強方法でも都成君の修業時代と今とでは全然違いますので、やり方を押しつけるのは時代錯誤になってしまうので、今の状況に合わせないといけません。ただ、将棋に対する姿勢や、長く活躍するために工夫が必要なことなどは変わらないものなのだと思います」

―弟子がいることの好影響は。

「都成君と研究会もやっているので、新しい感覚を掴めるのはいいことですね。28歳くらい離れているので、弟子と同世代の棋士との共通の話題もできたりするので、弟子がいなければ20代の棋士との接点はなかなか難しかったと思います」

―小学生の都成さんから弟子入り志願の手紙をもらって、初めての弟子を取ったことはあまりに有名です。

「ちょうど自分も30代後半になって、自分のことだけではなく後進を育てる年齢になってきた頃で、いろいろ考えて決めました。『自分は阪神・淡路大震災が発生した日と同じ日に生まれました』ということも、小学6年生なりに考えて書いたことなんだろうなあ、と思いましたし。そもそも地方(都成七段は宮崎県出身)は棋士が少ないので、私が断ったら彼は困るだろうと思ったんです。他にいないので。次を誰に頼めばいいか」

―都成さんは三段時代に新人王戦優勝の実績を残しましたが、三段リーグでは年齢制限近くまで苦しんだ。どんな声をかけてきたのでしょう。

「小中学生の頃は厳しいことも言ったかもしれません。本人もアマチュアの延長みたいなところもあって。でも、三段になる頃には、厳しくするより自信をつけるような言葉を選んだ方がいいのかなと考えるようになりました。20歳を過ぎて、負けが込んでいる時は『君は強いんだ。もっと勝てるから』ということを伝えていました。実際に新人王戦で優勝して力はあると思っていましたし、良い内容の将棋を指していたので」

―これから早指し戦を一緒に戦う。

「弟子も私もあまりABEMAでの成績が良くないですからね。弟子は序盤で考え込んで時間を無くしてしまいますし。やはり弟子の対局はいつも心配して見ています。ABEMAだと時間が切れる(反則負け)心配もありますので。今度は味方ですけど、いろんな心配があるでしょうね。弟子も師匠を心配していると思いますけど…(笑)」

―谷川九段はABEMAの早指しで秒読みになっても悠然と指している印象があります。

「残り時間が1分を切るとダメですね。残り10秒とか5秒で指すのは慣れてないので、若い人と比べると焦り始めるのは早いんです。悠然と指しているように見えているかもしれないですけど…1分を切ると、けっこう気にしています(笑)」

情報源:「ABEMA師弟トーナメント」29日から配信 谷川浩司九段「弟子が心配。弟子も師匠を心配してると思いますけど(笑)」 : スポーツ報知


2021年12月18日 21時1分

井上慶太九段
井上慶太九段

インターネット配信局「ABEMA」の新しい将棋企画「第1回ABEMA師弟トーナメント inspired by 佐藤康光」が29日から配信される。

「ABEMAトーナメント」や「女流ABEMAトーナメント」に続く早指し非公式戦の第3弾。師匠と弟子の2人1組によるタッグ戦をフィッシャールールで行い、8チームの頂点を目指す。日本将棋連盟会長・佐藤康光九段(52)が発案した。

師匠として出場するのは谷川浩司九段(59)、井上慶太九段(57)、森下卓九段(55)、中田功八段(54)、畠山鎮八段(52)、深浦康市九段(49)、木村一基九段(48)、鈴木大介九段(47)。それぞれが指名する自らの弟子とタッグを組んで優勝を目指す。師匠が弟子を指名する師匠サミットが18日、配信された。

井上九段はトップ棋士の稲葉陽八段(33)、菅井竜也八段(29)ら6人の弟子を棋士に育てた名伯楽。指名先が気になるところだったが、稲葉八段を指名した。収録時、取材会が行われた。

―ABEMAトーナメントデビューです。

「ABEMAトーナメントは見る方で、参加できると思っていなかったので頑張りたいと思います!」

―フィッシャールールへの慣れは。

「2、3局指したんですけど、全然難しいですね。もともと早指しが苦手なので、超早指しは時間配分が難しいです。もうちょっと練習したいです。でも、この齢になって新しいものに挑戦できるのはありがたいなと思います」

―師弟で戦うことについて。

「他の師匠の方は、ABEMAトーナメントで若手と互角に戦っておられる人が多いので、気後れしています。稲葉君が頑張ってくれると思いますけど、私もちょっと頑張りたいと思います。他の弟子にもスパーリングパートナーをしてもらいたいです。でも…プロの弟子たちは強すぎるので、奨励会の子にしてもらいたいです(笑)」

―他の師匠たちと「師弟観」は違ったりするものでしょうか。

「どういう言葉をかけるか、どう接するかは皆さん悩んでおられるんだな、ということを感じます。弟子を取り始めて20年くらいになりますけど、今の中高生は昔とは違いますからね。時代と合わせていかないといけないなと思います」

―弟子を育てる上で貫く信条は。

「自分は技術のことを教えた記憶はなくて、奨励会に入る前から挨拶、礼儀作法、相手に迷惑をかけないことだけはきっちりやってほしいなと思ってきました。伝わっているどうか分からないですけど…いちばん意識しているところではあります」

―弟子の皆さんは稲葉さん、出口若武五段と結婚ラッシュです。

「まさかという感じでしたけど、結婚してさらに充実した感じがあります。出口君はもともと才能のある子ですけど、落ち着きが出てきました。菅井君がいちばん焦っていると思います(笑)。ちょっと前に『稲葉さんが結婚するはずないでしょう』とか言うてましたから。その時はもう稲葉君が結婚することを知っていたので、もう何と言っていいのやら、ホンマに。申し訳ない(笑)」

―6人いる弟子の棋士のうち、稲葉さんを選んだのは。

「もちろん菅井君も考えたんですけど、稲葉君は同じ居飛車党ですからね。いろいろいいかなと。その他もいろいろいてるんで、第6回までいけますね。『師匠を変えたい』と言われるかもしれませんけど(笑)。みんなが活躍してくれているので私が出させてもらえる。弟子に感謝です」

―井上さんは若松政和八段門下で、兄弟子に谷川浩司九段がいます。修業時代の兄弟子に谷川さんがいるということはどのような感覚なのでしょうか。

「2学年しか変わらないんですけど、雲の上の存在です。谷川さんは兄弟子というより師匠というような感覚でした。私がプロになった時、名人になられていたので。兄弟子という感じになったのは、プロになって飲みや遊びに連れていっていただくようになってからですね。それまではおいそれと話し掛けられるような存在ではなかったです。師匠のように」

情報源:「ABEMA師弟トーナメント」29日から配信 井上慶太九段 弟子の結婚ラッシュに「菅井君は焦ってると思います(笑)」 : スポーツ報知


2021年12月18日 21時2分

森下卓九段
森下卓九段

インターネット配信局「ABEMA」の新しい将棋企画「第1回ABEMA師弟トーナメント inspired by 佐藤康光」が29日から配信される。

「ABEMAトーナメント」や「女流ABEMAトーナメント」に続く早指し非公式戦の第3弾。師匠と弟子の2人1組によるタッグ戦をフィッシャールールで行い、8チームの頂点を目指す。日本将棋連盟会長・佐藤康光九段(52)が発案した。

師匠として出場するのは谷川浩司九段(59)、井上慶太九段(57)、森下卓九段(55)、中田功八段(54)、畠山鎮八段(52)、深浦康市九段(49)、木村一基九段(48)、鈴木大介九段(47)。それぞれが指名する自らの弟子とタッグを組んで優勝を目指す。師匠が弟子を指名する師匠サミットが18日、配信された。

森下九段は弟子の増田康宏六段(24)と共闘する。収録時、話を聞いた。

―戦う前の心境は。

「私、最近負けっぱなしなので、弟子の増田に恥をかかせちゃいけない、というのはありますね」

―他の師匠との「師弟観」の違いを感じたりするものでしょうか。

「畠山さんが弟子の斎藤さん(斎藤慎太郎八段)に『私との練習将棋では自由奔放に指しなさい』と指導してきたと聞いてビックリしました。畠山さんの印象からは『練習将棋も本番と同じように指せ』と教えそうだなと思っていましたけど、実際には『公式戦では使えないような一発狙いでも奇襲戦法でもいい』と斎藤さんに言ってきたと聞いて…。中田功さんが言うなら分かるんですけど(笑)」

―森下さんは師匠の花村元司九段からどんな指導を受けたのでしょう。

「花村先生はどんな勉強でも真剣にやれば全て身になる、という師匠でした。とにかく盤数を指しなさい、ということで将棋センターでアマ強豪の方とひたすら指していました。師匠が60歳でA級に復帰した時に自分が入門したのですが、すごく優しい先生で一度も叱られたことはないですね。入門した時に言われたのは『だらしない生活をする者はだらしない将棋を指す』ということです。もう43年が過ぎますけど。今も生活の指針にしています」

―佐藤会長が「森下さんのところはどういう絆があるのか楽しみです(笑)」と…。

「個性においては一番ですよね(笑)。なんとか結果を伴わせたいですね。最近、増田と会ったこともないんです。そうなんです。筋トレに励んでいてすごいらしいとか、料理に凝ってるとか、こないだ近藤誠也君(七段)に聞きました。話したことは…今年はない気がしますね。たまに連盟で見て、おはよ、というくらい。だから、でたとこ勝負ですね(笑)」

―師弟で特訓したりは…。

「そうですね。『一杯呑んで久しぶりに話そうか。忌憚のないところを話そうよ』と言ったんです。そしたら「けっこうですよ」(注・了解のけっこう。拒否のけっこうではなく)と言ってくれたので。小学生の頃は素直に言うことを聞いてくれたんですけど、中学になった頃から個性が表れてきて…疎まれてきました」

―いえいえ、テレているだけですよ。

「増田は『タイトル獲るまでは恋愛禁止』と言っているようなんです。私もそうできていたら…。自分はズルズル落ちてしまったので…。AKBみたい? 私としてはおニャン子クラブですね」

情報源:「ABEMA師弟トーナメント」29日から配信 森下卓九段「小学生の頃は素直に言うこと聞いてくれたんですけど…」 : スポーツ報知


2021年12月18日 21時3分

中田功八段
中田功八段

インターネット配信局「ABEMA」の新しい将棋企画「第1回ABEMA師弟トーナメント inspired by 佐藤康光」が29日から配信される。

「ABEMAトーナメント」や「女流ABEMAトーナメント」に続く早指し非公式戦の第3弾。師匠と弟子の2人1組によるタッグ戦をフィッシャールールで行い、8チームの頂点を目指す。日本将棋連盟会長・佐藤康光九段(52)が発案した。

師匠として出場するのは谷川浩司九段(59)、井上慶太九段(57)、森下卓九段(55)、中田功八段(54)、畠山鎮八段(52)、深浦康市九段(49)、木村一基九段(48)、鈴木大介九段(47)。それぞれが指名する自らの弟子とタッグを組んで優勝を目指す。師匠が弟子を指名する師匠サミットが18日、配信された。

弟子の佐藤天彦九段(33)と戦う中田八段は収録時の取材で朗らかな笑顔を見せていた。

―師弟での勝負です。

「師弟タッグは緊張しますね。嬉しさと本当に困ったなあ、というところです。相手が強すぎるんです。万年Cクラスの私が敵う相手ではない。ただ、完全に佐藤天彦頼みになったなら良い結果は出せません。自分が弱くでも優勝を目指すべきです。1人なら目指しませんけど、師弟2人の力なら。やっぱり思い出になるので良い結果を出したいですね。目指さないと参加する資格はないです」

―他の師匠たちと同席して熱いものが芽生えたのでは。

「みんな何十年もやってきた世界で、実績も様々ですけど、本気出さないといけないのは一緒ですよね。弟子がいると責任が半分になるのではなくて、倍になるんじゃないかというくらいプレッシャーはあります。やっかいなのは、周りの人たちもそう思っているということですよね。あとは…普通は弟子より師匠の方が偉いものですけど、私は弟子の方が偉いんです。万年Cクラスと名人3期ですからね。当然ながら、私の頑張りが勝負を左右すると思います。私がひとつ勝てば天彦君の負担は減る。でも『天彦、頼む』じゃ優勝できません。口だけで終わらないようにしたい。自分の覚悟として。素晴らしい相手がいっぱいいるので、いいところを見せないと」

―他の師匠たちと考え方の違いなどはあるのでしょうか。

「うちの一門のルールは制限がなくて個々の指導なんです。鈴木さんは1年間で決まったところまで上がれなかったら破門とか、東京の子を弟子にしたらプロになるまで他に東京の子を弟子に取らないとか、あるようです。言うことも厳しく、一子相伝の育て方をした。それで育て上げているのは見習うべきところです。あと畠山さんのように、技の継承という部分もあります。佐藤天彦に自分の技を教えてもスタイルが違うので逆効果ですけど、彼は私と同じようなタイプに滅法強いので、別の意味では継承したのかもしれません。指導方法は自分も模索中ですね」

―佐藤天彦さんを選んだのは。古賀悠聖四段という選択肢も。

「古賀悠聖君にすると、なぜ佐藤天彦を選ばなかったのか、となりますよね。古賀君と一緒に出ると、どっちも勝てなくて大変なことになるかもしれない(笑)」

―盤上では、代名詞のコーヤン流三間飛車を視聴者は待望することになります。

「力を出せるのは三間飛車ですけど、なんでもできるよというのを見せないといけないです。跳び蹴りするタイプですけど、受けられたらつらいので困ってんすよね~。鈴木さんに『コーヤンには負けたくない!』となられたら『好きにせえ、天彦やってやれ!』ということになるでしょう(笑)。みんなガチですよ。棋士人生かかってるくらい死に物狂いです。みんな、弟子の世話人はなりたくないという人ばかりでしょう。私は最初から『お世話になります』ですけど、おんぶに抱っこでもイカンので、せっかくカッコイイ撮影もしてくれたのに弱かったら話にならないです。なんとかならんすかね~」

―中田さんは大山康晴十五世名人門下です。大山先生はどんな師匠だったのでしょうか。

「会ったこともない神様より大山先生を神様だと思っています。すごいお師匠さんで自分は幸せです。相当かわいがっていただきました。叱られたことは一度もありません。学校をズル休みにした時、奥様にめちゃくちゃ怒られましたけど大山先生には怒られなかったんです。だから自分も継承し、弟子を叱ったことはないんです」

情報源:「ABEMA師弟トーナメント」29日から配信 中田功八段「『天彦、頼む』じゃ優勝できませんので」 : スポーツ報知







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