竜王戦で1組に在籍する八代七段

【勝負師たちの系譜】棋士の実力示す指標 「順位戦」と「竜王戦」ランク付けの意味 通算成績も-zakzak

八代弥七段


2021.12/18 15:00

竜王戦で1組に在籍する八代七段
竜王戦で1組に在籍する八代七段

棋士は様々な棋戦を毎年戦いながら、誰が強いかのランク付けを繰り返している。

ランク付けの最たるものは、8つあるタイトルを誰が持っているかということで、これは誰が見てもわかりやすい。

現在は竜王、王位、叡王、棋聖を持つ藤井聡太四冠が1位。次は名人、棋王、王将の渡辺明三冠が2位。そして永瀬拓矢王座と、この3人だけがタイトルを持っている。

タイトル以外のランク付けだと、A級からC級2組まで5クラスある順位戦。1組から6組までの6クラスある、竜王戦の組がある。

A級(定員10人)と1組(同16人)が最も格上で、両方最高ランクにいる棋士が、タイトル保持者以外ではランクが高い棋士と言える。

現在それに該当するのが、豊島将之九段、羽生善治九段、佐藤天彦九段、糸谷哲郎八段、山崎隆之八段の5人だけ(タイトル保持者を除く)で、この5人はほとんどがタイトル経験者である。

ただし順位戦と竜王戦のクラスが、大きく違う棋士が何人かいる。その差が最も大きいのが、私の弟子でもある八代弥七段だ。

八代は竜王戦では1組だが、順位戦は一番下のC級2組に在籍している。

彼は5年前の第10期「朝日杯将棋オープン戦」の優勝者で、今年度の勝率は7割5分を超える実力者だが、なぜか順位戦だけは余り勝てずに昇級できないでいる。

以前から、順位戦のクラスは一生を通じた実力が出る場所。竜王戦の組は、現在の実力を表すもの、という説があるが、私はそれに加え、通算成績がその棋士の実力を表すと見ている。ゆえに焦らずに指していれば、その棋士の実力通りの場所に最後は落ち着くはずである。

今期順位戦は、各クラス7合目を過ぎた。注目はまず、A級の斎藤慎太郎八段が、現在6連勝でトップを走っていて、2年連続で挑戦者になるかどうかということ。

通常、新A級は順位が下で、降級候補なのだが、斎藤は1年目で挑戦者となり、名人戦は敗れたもののダメージもなく、再度上を目指している。これで挑戦者になれば、これも新記録なのではないかと思う。

次にB1で、藤井聡太四冠と佐々木勇気七段が共に1敗で走っていて、このまま新人のワンツー昇級は大いに可能性がある。

そうなれば来期のA級は今以上に面白くなる、と期待しているファンも多いのではないだろうか。

情報源:【勝負師たちの系譜】棋士の実力示す指標 「順位戦」と「竜王戦」ランク付けの意味 通算成績も(1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト



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