ニコニコ生放送の番組「電王戦×3月のライオン『第零期 獅子王戦』」で対戦した先崎学(左)と藤井聡太=2017年、ニコニコ生放送提供

(大志 藤井聡太のいる時代)試練編:12 棋界を支える、それぞれが主人公:朝日新聞デジタル

うつ病九段


2021年12月12日 5時00分

ニコニコ生放送の番組「電王戦×3月のライオン『第零期 獅子王戦』」で対戦した先崎学(左)と藤井聡太=2017年、ニコニコ生放送提供
ニコニコ生放送の番組「電王戦×3月のライオン『第零期 獅子王戦』」で対戦した先崎学(左)と藤井聡太=2017年、ニコニコ生放送提供

2020年12月20日。一人の将棋棋士を描いたテレビドラマがNHK・BSプレミアムで放送された。主役は藤井聡太(19)ではない。スポットライトを浴びたのは藤井と親子ほど年の離れた先崎学(51)だった。

ドラマのタイトルは「うつ病九段」。17年にうつ病と診断され、半年超の休場を余儀なくされた先崎の同名のベストセラーを実写化した。俳優の安田顕(48)が、病と闘いながら復帰を目指す先崎を演じた。先崎はこう振り返る。「放送後、同じ病気の方から多くのお手紙をいただいた。そういう方々のために本を書いたわけではなかったけれど、社会の役に立てて良かった」。ドラマには、鈴木福(17)が演じる藤井も登場した。

羽生善治(51)と同学年の先崎は、NHK杯テレビ将棋トーナメント優勝やA級順位戦在籍などの経験を持つ。エッセーの名手としても知られ、棋士の素顔や勝負の魅力を巧みにつづってきた。将棋界を長年見つめてきただけに、藤井のデビュー以降の活躍については「数十年に1回の大天才が出るのは、うちの業界ではよくあること」と冷静だ。だが、将棋そのもの以外の面でも注目される将棋ブームの過熱ぶりには驚いたという。「出前のそば屋のメニューがこれほど知られることがあるなんて、信じられなかった」

先崎は、地元の東京・西荻窪で女流棋士らによるアマチュアへの指導会を定期的に開いている。最近は、棋士養成機関「奨励会」の三段の若者も指導役に招く。固定収入がない中、プロ入りを目指して鍛錬を重ねている彼らを支援するためだ。「ここで主役になって、自信をつけてほしい」

目覚ましい活躍でファンを魅了する棋士がいる一方、別の角度から将棋界を支える棋士もいる。それぞれがドラマの主役だ。=敬称略(村瀬信也)

◆毎週日曜に掲載します。

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)試練編:12 棋界を支える、それぞれが主人公:朝日新聞デジタル


「うつ病九段」はNHKのFMシアターでラジオドラマも放送された。

https://www.youtube.com/watch?v=cIGTBg_hpgo&list=PLJQEb659PmZ3hjx7oPVKfhlqCs1sZVVN1&hd=1

TVドラマは藤森五段が指導

コミック版もあります



第零期獅子王戦といえば、藤井聡太四段x羽生善治三冠 だったけ、ここでは羽生さんが勝ってるんだよな。AbemaTV(現ABEMA)の炎の七番勝負では藤井聡太四段が勝ってるけど。


 

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