凄八
2021/11/01 07:30
竜王戦七番勝負第3局は30、31日に指され、挑戦者の藤井聡太三冠(19)=棋聖・王位・叡王=が豊島将之竜王(31)に勝利した。開幕3連勝で竜王位奪取に王手をかけた藤井三冠の勝因を、将棋界の理論派、飯島栄治八段(42)が解説した。
終盤までの形勢は一見互角に見えたが、内容は藤井三冠の快勝だった。序盤、両者の間では久しぶりとなった角換わりの戦型の中、豊島竜王は32手目で研究していた△4四銀の新手を放った。藤井三冠を実戦例のない未知の戦いへと引きずり込んだ。
だが、豊島竜王は終局後、「どこでまずくなったのか分からない」と困惑の表情を浮かべた。
対照的に、藤井三冠は第2日の再開直後、49手目の▲2二歩から攻撃を始めた。すでに勝利への明確な構想をつかんでいたとみられ、その攻めは最後まで途切れなかった。
手探りの状況でも大局観をつかめる能力の差。これこそが、両者の明暗を分けたように思える。
藤井三冠は59手目から、連続して持ち駒の銀と角を敵陣に打った。強い持ち駒の使いすぎは将棋のセオリーに反する。攻撃が続かなくなるからだ。
だが、自分の最大戦力を惜しみなく投入してくる攻めに、豊島竜王は、すでに藤井三冠が勝算を得ていることを悟ったはずだ。
藤井三冠には、最終盤には即詰みの手順もあった。だが、あえて選ばずに別の勝ち方を模索する余裕さえみせた。
豊島竜王は第4局で敗れれば無冠の九段に戻る。それだけに、必ず棋士人生をかけて対局に臨んでくるはずだ。だが、藤井三冠の将棋には隙がなくなっている。本局では豊島竜王に、勝負どころすらも感じさせなかっただろう。(談)
情報源:【飯島栄治八段解説】手探りの状況でも大局観つかむ藤井聡太三冠の凄さ/将棋 – サンスポ
【飯島栄治八段解説】手探りの状況でも大局観つかむ藤井聡太三冠の凄さ/将棋 – サンスポ https://t.co/OtyxrwyWMc @SANSPOCOMより
— サンスポ (@SANSPOCOM) November 1, 2021
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対戦成績
投了までの10分
https://www.youtube.com/watch?v=gY605yyyMWw&t=72s
初手からの解説
https://www.youtube.com/watch?v=lNiowwOH_0c
61手 2二角打の局面~
1:56:25 74手「△4七歩打」まで 豊島竜王 一桁
2:36:20 93手 3四香打まで 2:39:35 18時10分 投了
2:42:41 終局後のインタビュー
2:51:07 感想戦
2:51:15 井出隼平五段の感想
2:52:18 感想戦
4:05:30 勝利者インタビュー
▲藤井聡太三冠-△豊島将之竜王(棋譜中継・棋譜DB)
93手 3四香打まで
▲藤井聡二冠 の勝ち
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- ABEMA(1日目)
- マルチアングル(1日目)
- ABEMA(2日目)
- マルチアングル(2日目)
- 2021年10月30日~10月31日 七番勝負 第3局 豊島将之竜王 対 藤井聡太王位・叡王・棋聖|第34期竜王戦
3連勝か、1勝目か?
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