藤井聡太4冠【写真:ENCOUNT編集部】

藤井3冠3連勝の竜王戦第3局 驚きの手に現れた両者の研究の深さ 真田圭一八段解説 | ENCOUNT

真田圭一八段


2021.11.01

これまでとは異なる角換わり早繰り銀に驚きの新手が

豊島将之竜王(31)に藤井聡太3冠(王位、叡王、棋聖=19)が挑戦する第34期竜王戦7番勝負第3局が30、31日、いわき湯本温泉「雨情の宿 新つた」(福島県いわき市の)で行われ、先手の藤井3冠が93手で勝利。3連勝とし竜王奪取に王手をかけた。最年少4冠が現実味を帯びてきた竜王戦第3局を振り返る。

藤井3冠の2連勝で迎えた竜王戦第3局。7番勝負とはいえここで藤井勝ちとなると、豊島竜王は4連勝しか防衛の道がなくなってしまう。実質的にこの第3局が豊島竜王のカド番と言ってもいいだろう。

藤井3冠の先手で始まり、角換わりの出だしに。相掛かりが続いていたが、藤井3冠が戦法を変えた。更に、採用率の高かった腰掛け銀ではなく急戦調の早繰り銀を選択したことで、温めていた作戦だったことが分かる。

だが、豊島竜王も十分に研究してある想定内の展開だったのだろう。両者の研究の深さを感じさせる場面がある。まずは豊島竜王、32手目に△4四銀と守りの銀を攻めの銀にぶつけた手。数十年前からある角換わり早繰り銀という戦型ではあるが、その中で見たことのない手だ。

これに対する藤井3冠の▲同銀△同歩▲5六銀と取った銀をすぐに手放す指し手。これも驚きだ。両者の指し手自体もそうだが、特筆すべきはその消費時間。△4四銀には8分、▲5六銀には4分しか使っていない。持ち時間は8時間、2日制の1日目の午前中の段階で、である。

このことから推察できるのは、両者の深い研究はもちろんだが、そこに高性能の将棋ソフトが影響を与えているであろうということである。△4四銀と▲5六銀、共に従来にはない発想であり指しにくい手で、いかにも将棋ソフトの手、という感じだ。この推察が的を射ていたとすれば、両対局者が将棋ソフトの判断を高く評価していることの証左にもなる。

新感覚も取り入れながら、1日目は藤井3冠が45手目▲3四飛と高い位置に飛車を動かした局面で封じ手となった。

藤井3冠は早くから形勢良し、と判断したか

2日目はこの飛車を巡っての戦い。端的に言えば藤井3冠が飛車の威力でリードを奪えるかどうかだ。

注目したのは53手目。後手からは△1九角成と香を取る手が見えているが、それには▲3三角と王手飛車で強襲する手がある。それを踏まえて、例えば▲7九玉と玉の安全度を高めておくのか、或いは▲1七香と取られそうな香をあらかじめ逃がしておくのか。

他にもさまざまな有力手があり手の広い局面。いかにも棋士の個性が表れそうな局面で、藤井3冠の選択した手は▲4五飛。この手は一番自然な手だが、このような手を選ぶ場合、大局観が重要になる。自分の方が形勢がいいと判断し、それが正しければ自然な手の積み重ねで勝てるが、判断に誤りがあると一気に形勢を損ねかねない。

藤井3冠は形勢は既に我に利ありと判断し、具体的には以下55手目▲2五飛、63手目▲8五飛と、飛車の威力を前面に押し出すことで手勝ちできるとの読みだ。その途中、61手目▲2二角と打ちにくい角を打つなど才能を感じさせる手も織り交ぜている点も見逃せない。

豊島竜王から見れば不利になったのはいつの間にかなのか、それとも徐々になのか。▲8五飛の局面は△7一金と頑張っても勝ち目がないと判断せざるを得なかった。68手目△4九馬以降は、お互い一直線に相手玉に迫る長手順ながら、最終93手目▲3四香まで決められた結末に向かう作業のような流れで藤井3冠の勝利となった。

一言で言えば、こうなるともう藤井3冠には強すぎるという言葉しかない。とにかく難解な中盤戦での指し手の精度の高さが群を抜いている。これでいよいよ竜王獲得に王手。藤井時代の本格的な幕開けが近づいている。

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対戦成績


投了までの10分

https://www.youtube.com/watch?v=gY605yyyMWw&t=72s

初手からの解説

https://www.youtube.com/watch?v=lNiowwOH_0c


61手 2二角打の局面~

1:56:25 74手「△4七歩打」まで 豊島竜王 一桁
2:36:20 93手 3四香打まで 2:39:35 18時10分 投了
2:42:41 終局後のインタビュー
2:51:07 感想戦
2:51:15 井出隼平五段の感想
2:52:18 感想戦
4:05:30 勝利者インタビュー


藤井聡太三冠-△豊島将之竜王(棋譜中継棋譜DB

93手 3四香打まで

▲藤井聡二冠 の勝ち

 


  

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