第2弾もあったな
2021年9月12日 5時00分
2020年8月下旬。将棋ファンの間で、発売を翌月3日に控えたスポーツ総合誌「スポーツ・グラフィック・ナンバー」の1010号が話題になっていた。同誌が初の「将棋特集」を組むことが知れ渡ったからだ。
文芸春秋が発行する同誌は、野球やサッカーなどの人気スポーツを取り上げることが多い。編集部内で「将棋を特集したい」という声が出ていたところに藤井聡太(19)の初タイトル戦が重なり、ゴーサインが出た。宇賀康之編集長(50)は「ナンバーは元々、人物を取り上げることに重きを置いている。将棋を選ぶことに違和感はなかった」と振り返る。
渡辺明(37)、木村一基(48)……。藤井の他にも、様々な棋士たちにスポットライトが当てられた。デビュー直後の藤井と羽生善治(50)が顔を合わせた非公式戦での出来事を先崎学(51)がつづったエッセーが早々に届いた。両者の姿と心理が、棋士ならではの視点で鮮やかに描かれていた。宇賀は「この原稿を見ただけで、将棋特集をやって良かったと感じた」と言う。
「スポーツ雑誌が将棋を扱うことを読者は受け入れてくれるだろうか」。編集部内にはそんな懸念もあったが、表紙に藤井を起用した同誌は、一時は書店から消えるほど売れた。発売直前に藤井が二冠になるという追い風もあり、発行部数は当初予定の2倍の23万部に。23万部に達するのは14年ぶりだった。
「(将棋ソフトが強くなった現在も)盤上の物語は不変」。宇賀は、藤井のルポの中で紹介された本人のその言葉が印象に残ったという。「質問に対して答えが練られて返ってくる。言葉の力がすごい」
同誌ではその後、棋士を取り上げる連載が始まり、2回目の将棋特集も組まれた。宇賀は言う。「ぜひ3回目もやりたい」=敬称略(村瀬信也)
◆毎週日曜に掲載します。
情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)試練編:2 「ナンバー」で初の棋士特集、表紙に起用:朝日新聞デジタル
村)ちょうど1年前の今ごろ、将棋ファンの間で話題になりました→ 「ナンバーは元々、人物を取り上げることに重きを置いている。将棋を選ぶことに違和感はなかった」
(大志 藤井聡太のいる時代)試練編:2 「ナンバー」で初の棋士特集、表紙に起用:朝日新聞デジタル https://t.co/MMxlUnxYeS— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) September 12, 2021
ほぉ・・・
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