3日の順位戦は残念だったけど、一つ目の防衛に向けて頑張れ
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2021.06.04 17:06
将棋の第92期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負が6月6日に開幕する。数々の最年少記録を樹立してきた天才棋士・藤井聡太棋聖(王位)は昨年、同タイトルで最年少タイトル獲得記録を更新。今年は最年少での防衛、九段昇段を目指す。挑戦者は、現在最多の三冠を保持し“現役最強”とも呼ばれる渡辺明名人(棋王、王将)だ。昨年と同カードとなったシリーズを直前に控えた2人は、インタビューで大注目の対決への思いを語った。
2016年10月に史上最年少の14歳2カ月で四段昇段、プロ入りを果たした藤井棋聖。昨夏に棋聖、さらには王位と立て続けに獲得し八段にも昇段した。プロデビューから約4年半が経過したが、通算成績は218勝42敗、勝率.838と驚異的な数字を残している。「タイトルホルダーになって責任を感じる部分もありますけど、そういう立場でなければ経験できないことがたくさんありました。そういうことも含めて、自分にとっていい経験になりました」。勝ち進むに連れて相手のレベルも上がっていく中、さらにその上を行く成長を見せ、高勝率をキープ。「棋士になった当時よりも今の方が普段取り組んでいても自分の課題が見つかることが多い印象です」と、まだまだ伸びしろがあると感じている。趣味の一つである自作PCは、50万円をかけた超高性能CPU搭載と話題にもなったが「普段からAIを使って研究することが多いので、自分にとってはいい投資になりました」と微笑んだ。
この棋聖戦五番勝負で、藤井棋聖が更新可能な記録は2つ。1つは挑戦者である渡辺名人が持つ九段昇段記録(21歳7カ月)。現在、段位では八段の藤井棋聖は、防衛に成功すると通算タイトル3期で九段の昇段規定を満たす。また、第4局までに防衛した際には、屋敷伸之九段が持つ最年少防衛記録(19歳7日)もクリアする。渡辺名人について聞かれると「当然ながら非常に手強い相手だなという印象です。自分としては昨年と同じように、思い切りぶつかっていくような気持ちで指したい」と、挑戦者の姿勢で向かっていくつもりだ。
当時七段だった藤井棋聖と、渡辺名人による昨年の棋聖戦五番勝負は、将棋界を代表する名局ばかりだった。対局終盤、渡辺名人が16連続で王手をかけ、これを藤井棋聖がしのぎきった第1局は、年間表彰にあたる将棋大賞の名局賞を受賞。また、第2局では藤井棋聖が受けの妙手△3一銀を放ち、関係者や棋士たちを驚かせるとともに、AIでも6億手読まないと最善手にならなかったとして「AI超え」と話題になった。本人は「『AI超え』」というのはちょっとセンセーショナルな表現ですが、そういう風に話題にしてくださるのはありがたい」と語ったが、この手も将棋大賞の升田幸三賞・特別賞に輝いた。超トップ棋士同士の対決だけに、今回のシリーズでも名局・名手が誕生する可能性は高い。
大注目のタイトル戦で、リベンジマッチに挑む渡辺名人だが「個人的なリベンジというよりも責任感みたいなものを感じています。盛り上げなくてはいけない」と、単なる勝負だけでなく将棋界の一大イベントとして捉えている。藤井棋聖とは過去6局指して1勝5敗。その強さは身に沁みているが、経験があるだけ「ある程度情報もある。番勝負が進んでいく中で作戦も構築していく」とプランも考えてある。その上で「藤井さんがこれだけ社会的に、将棋界の枠を超えて注目を浴びる中で、自分がまだこの年齢である程度指せて対戦ができる、それを多くの人が注目して見てくれるというのは棋士冥利に尽きる」とも語った。20代がピークとも言われる将棋において、37歳は決して若くない。それでも力を維持し、天才棋士と晴れ舞台で戦える以上のことはない。「やりがいをエネルギーに変えたい」と、歴代4位・現役2位に入るタイトル29期の実力を全てぶつける構えだ。
序列1位に君臨する最強の挑戦者を迎えることになった藤井棋聖だが、プレッシャーこそあるものの、そこに恐れはない。「公式戦で負けが込むと、プレッシャーには多少なってしまう部分があるような気がしています。ただ、将棋を指すことはやっぱり面白いことが多い。指すこと自体が怖いことはない気がします」。今年の夏も、この天才棋士と最強棋士の戦いに、日本中の注目が集まりそうだ。
(ABEMA/「ABEMAヒルズ」より)
情報源:藤井聡太棋聖、タイトル初防衛戦へ「思い切りぶつかる」最強挑戦者・渡辺明名人「棋士冥利に尽きる」6日から棋聖戦五番勝負が開幕(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:藤井聡太棋聖、タイトル初防衛戦へ「思い切りぶつかる」最強挑戦者・渡辺明名人「棋士冥利に尽きる」6日から棋聖戦五番勝負が開幕 【ABEMA TIMES】
藤井聡太棋聖、タイトル初防衛戦へ「思い切りぶつかる」最強挑戦者・渡辺明名人「棋士冥利に尽きる」6日から棋聖戦五番勝負が開幕 【ABEMA TIMES】https://t.co/ip3BFZQgCw
— kewpiehoney (@kewpie_honey) June 4, 2021
6月6日 (日)9時から対局開始
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第1局の先手は?
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