チーム豊島:○○○○●●○
2021.05.30 08:46
調子を取り戻した3人は、やはり強かった。プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」予選Cリーグ第2試合、チーム豊島とチーム羽生の対戦が5月29日に放送され、チーム豊島がスコア5-2で勝利、予選通過に望みをつないだ。第1試合ではスタートから4連敗とつまずき、2-5で敗れ窮地に立たされていたが、今回は逆に第1局から一気呵成に4連勝。前回のマイナスを勝敗数でも得失点差でもきれいに帳消しにした。第3試合で、チーム羽生が5-3以下で勝利、もしくは敗れた場合は予選通過。5-2で勝利した場合は、チーム木村を含めた3チームで、本戦出場をかけた決定戦(プレーオフ)が行われる。
「豊島、強いよね」。かつてチーム羽生の佐藤紳哉七段(43)が、豊島将之竜王(叡王、31)と対戦する前に発したコメントだが、今回は「チーム豊島、強いよね」という結果になった。第1試合でチーム木村に敗れ、予選通過にはポイントでも大きくリードしての勝利が求められていた。1つの星も無駄にしたくない中、第1局を任されたのは、第1試合で2連敗と結果が出ていなかった大橋貴洸六段(28)。靴下まで色を揃えた真っ赤なスーツ姿で登場すると、工夫を凝らした佐藤七段の序盤に苦戦しながら、中盤から挽回。鋭い踏み込みで打開すると、その後は攻守のバランスよく緩急自在の指し回しで快勝を収めた。
前回の4連敗スタートとは真逆に、幸先のいい勝利によって、チーム豊島全体の雰囲気もぐっとよくなった。第2局は、ABEMAトーナメントの超早指しに苦戦気味の豊島竜王。強敵・中村太地七段(32)から怒涛の攻めを受けつつも、最終盤では紙一重で自玉が詰まないことを読み切って勝利。「なんとか結果を出すことができました」とホッとした表情を見せた。
本来、運の要素を含まないはずの将棋だが、「指運」という言葉があるだけに、棋士の精神状態は勝敗を大きく左右する。第3局に登場した佐々木大地五段(25)も、将棋界のスーパーレジェンド・羽生善治九段(50)に押されまくったが、師匠・深浦康市九段(49)譲りの粘り腰。完全に追い詰められたところからの逆転で、さらに勢いが加速するチーム3連勝を成し遂げた。
第4局も大橋六段が勝利し、チーム4連勝を果たした後は、さすがに余裕も出てきた。勝利に王手をかけてからチーム羽生に意地を見せられ2連敗したが、最後は佐々木五段が第7局で佐藤七段との熱戦に勝利。スコア5-2で、第1試合で背負った負債をきれいさっぱり返済した。
豊島竜王が1勝1敗、大橋六段が2連勝、佐々木五段が2勝1敗と、全員が勝利をあげた結果に、リーダー豊島竜王は「2人が2勝ずつあげてくれて頑張ってくれたと思います。(第1試合は)2勝5敗で苦しい出だしでしたが、今回で望みをつなげられた」と、結果待ちながらも本戦出場に意欲を見せた。また活躍した大橋六段も「第1試合は連敗してしまって改善したいと思っていたので、第2試合で結果を出せてよかったです」と満足感に浸っていた。さらにチームの勝利を決めた佐々木五段も「やりたい作戦をたくさん勉強できました。いくらか貢献できたのでよかったです」と、戦いの中での学びを振り返った。
平均年齢28歳と、棋士としては脂が乗る世代で構成されたチーム豊島。公式戦でも高勝率を誇る3人だが、この超早指しではこれまで満足いく結果は残せていなかった。苦しい戦いをくぐり抜けて、徐々に感触をつかみ始めたこのチーム。本戦出場となれば、また新たな優勝候補の誕生だ。
◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。
(ABEMA/将棋チャンネルより)
情報源:チーム豊島、強いよね!チーム羽生に5-2で快勝 得失点差も±0でプレーオフ以上確定/将棋・ABEMAトーナメント(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:チーム豊島、強いよね!チーム羽生に5-2で快勝 得失点差も±0でプレーオフ以上確定/将棋・ABEMAトーナメント 【ABEMA TIMES】
対戦成績
振り駒
チーム豊島の振り歩先、歩が3枚でチーム豊島の先手
第1局 ▲大橋貴洸六段-△佐藤紳哉七段
89手 7六飛まで、▲大橋六段 の勝ち
https://www.youtube.com/watch?v=aW8rMes9flw&hd=1
第2局 ▲中村太地七段-△豊島将之竜王
100手 3七銀打まで、△豊島将之竜王 の勝ち
https://www.youtube.com/watch?v=miAxbQgL4Q8&hd=1
第3局 ▲羽生善治九段-△佐々木大地五段
115手 2六桂打まで、▲佐々木大五段 の勝ち
https://www.youtube.com/watch?v=bJ7OYK7h5j0&hd=1
第4局 ▲中村太地七段-△大橋貴洸六段
108手 4七金まで、△大橋貴洸六段 の勝ち
https://www.youtube.com/watch?v=yiyeaCQ3mMo&hd=1
第5局 ▲佐々木大地五段-△羽生善治九段
128手 5七竜まで、△羽生善治九段 の勝ち
https://www.youtube.com/watch?v=2crSaPxH7Pg&t=1s&hd=1
第6局 ▲羽生善治九段-△豊島将之竜王
109手 5二金打まで、▲羽生善治九段 の勝ち
https://www.youtube.com/watch?v=bCO5KDzopJE&hd=1
第7局 ▲佐々木大地五段-△佐藤紳哉七段
初手は、▲佐々木大五段 2六歩、△佐藤伸七段 3四歩
131手 7六玉まで、▲佐々木大五段 の勝ち
https://www.youtube.com/watch?v=ehIP5Xcy2PQ&hd=1
情報源:第4回ABEMAトーナメント 予選Cリーグ 第二試合 | 【ABEMA】テレビ&ビデオエンターテインメント
チーム豊島、強いよね!チーム羽生に5-2で快勝 得失点差も±0でプレーオフ以上確定/将棋・ABEMAトーナメント 【ABEMA TIMES】https://t.co/v7OrXhBVdw
— kewpiehoney (@kewpie_honey) May 30, 2021
ABEMAをご覧いただきありがとうございます。やっとチームに貢献できてほっとしました。(大橋)
— チーム豊島 (@abT_toyoshima) May 29, 2021
大橋六段の初戦の勝利が流れを呼び込みましたね!
予選では全て先手番を託していただきました。チームメイトのお二人に感謝です。
相掛かりと早繰り銀を沢山指せて楽しかったです😊
(佐々大)— チーム豊島 (@abT_toyoshima) May 29, 2021
昨日は御視聴ありがとうございました。
チャンスはあったと思いますが残念な
結果となりました。個人的には
佐々木大地さんとの対局で時間が
少なかったとは言え必勝のところ
から負けてしまったのが
悔やまれます。これで厳しい状況に
なりましたが切り替えて次に
臨みます。(羽生善治)— チーム羽生 (@abT_habu) May 30, 2021
昨日のABEMAトーナメントは2-5で負けてしまいました。
予選通過に向け厳しい状況になってしまいましたが、追い込まれてから羽生先生にしていただいた2勝をなんとか生かせるようにという思いです。次週も応援よろしくお願い致します。— なかむらたいち (@banibanilla) May 30, 2021
チーム豊島(t)
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チーム羽生(t)
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おめでとうございます。
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