すっぱり諦めるのも一つの勇気なんだろうけど・・
2021.4.18
【勝負師たちの系譜】
棋士となる前の養成機関である「奨励会」には、26歳の誕生日までに四段になれなければ退会、という厳格な規定がある。
ただし三段まで登っても、鬼のような三段リーグがあり、半年に上位2人しか四段になれないから、この規定をクリアできずに退会した奨励会員は数知れない。
この4月1日、西山朋佳三段(女流三冠)が奨励会の退会届を提出し、女流棋士への資格を申請した。西山は現在25歳だから、リーグにもう1期参加できるのだが「いつまでもやっているつもりはなかった」と、決断したようだ。あるいは自分の中の、何かが切れたのかも知れない。
前期から中七海三段という、女性奨励会員がリーグに参加したとは言え、西山は里見香奈女流四冠が奨励会を退会した後、一人で戦ってきた。
その重圧もあったと思うが、一番のショックは2019年度後期、14勝4敗という好成績を挙げながら、順位の差で次点となり、上がれなかったことではなかったか。
今までのリーグでは、14勝ならほとんど昇段であり、12勝で四段になった人も多い。なおかつ11勝7敗で四段になった棋士も、過去に2人いるのである。
ファンの間には、囲碁界と違って女性枠がないのだから「特別に四段にしても良かったのでは」という声もあったくらいだった。
三段リーグは、絶望感との戦いである。いつ棋士になれるかわからないし、年数を重ねるほど強い後輩が出てきて、抜かれてしまう。そして1期ごとに年齢制限が近づき、自分の首が締っていく。このプレッシャーは言葉に表せないと、誰もが言う。
西山が女流枠として出た公式戦では、毎年男性棋士に勝ち越しているし、竜王戦では6組で、前期はベスト4、今期もベスト8まで勝ち上がっていて、棋士になっても十分指せる実力を持っている。それでも奨励会を抜けるのは容易でないのだ。
将来において、瀬川晶司六段、今泉健司五段のように、試験方式で棋士を目指すのかどうかは分からないが、当面は女流三段(三冠)として、女流棋士の仲間入りをすることになった。
西山に期待した人は多かったはずだが、いつかは女性も棋士になれると確信させてくれた功績は大きい。
■青野照市(あおの・てるいち) 1953年1月31日、静岡県焼津市生まれ。68年に4級で故廣津久雄九段門下に入る。74年に四段に昇段し、プロ棋士となる。94年に九段。A級通算11期。これまでに勝率第一位賞や連勝賞、升田幸三賞を獲得。将棋の国際普及にも努め、2011年に外務大臣表彰を受けた。13年から17年2月まで、日本将棋連盟専務理事を務めた。
情報源:西山朋佳女流の「奨励会」退会 言葉に表せない重圧と巡り合わせの戦い(夕刊フジ) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:【勝負師たちの系譜】西山朋佳女流の「奨励会」退会 言葉に表せない重圧と巡り合わせの戦い (1/2ページ) – zakzak:夕刊フジ公式サイト
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— zakzak (@zakdesk) April 18, 2021
リプライ全て読ませていただきました。ありがとうございました🙇♀️
少し落ち着き、明日からはマイナビ女子オープンの番勝負が始まります!頑張ります。中継もございますので、良ければご観戦お願い致します。— 西山朋佳 (@TMK_0627) April 4, 2021
ほぉ・・・
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