C級1組順位戦で藤井聡太(左)に敗れた青野照市=2018年8月、東京都渋谷区

(大志 藤井聡太のいる時代)番外編 「大横綱でも難しい」68歳も驚いた高勝率:朝日新聞デジタル

2018年8月、第7期順位戦C級1組 vs青野照市九段戦


2021年4月4日 5時00分

C級1組順位戦で藤井聡太(左)に敗れた青野照市=2018年8月、東京都渋谷区
C級1組順位戦で藤井聡太(左)に敗れた青野照市=2018年8月、東京都渋谷区

2018年8月。東京・将棋会館で「49歳差」の対戦が組まれた。当時16歳の藤井聡太と65歳の青野照市。藤井にとっては16年のデビュー戦で顔を合わせた加藤一二三(81)との「62歳差」に次いで、2番目に年が離れた棋士との真剣勝負だった。

第77期将棋名人戦・C級1組順位戦の4回戦。先手の青野は「相懸かり」という作戦を採用し、積極的に動いた。だが、藤井の的確な対応の前に劣勢に陥り、112手で投了した。「もう少しいい勝負になれば、もっと才能を感じられたかもしれない。でも、対戦して良かった」

青野は1974年に21歳でプロ入りした。94年に最高段位の九段となり、名人挑戦権を争うA級順位戦には通算11期在籍した。現役で2番目の年長棋士となった重鎮にとっても、藤井の登場は驚きだった。「(当時の全タイトルを独占する)“七冠”を達成した羽生(善治)さんを超える人は出ないだろうと思っていたが、まさかこんな棋士が現れるとは」

青野は、毎年8割を超えている藤井の勝率の高さを特に評価する。一時の勢いによるものではなく、抜群の活躍を長期間続けていることの証しだと考えるからだ。「1対1の勝負で勝率が8割を超えるのは普通ではない。大相撲の大横綱でも難しい。今後、さらにタイトルを増やしていくに違いない」

若手が次々と台頭する将棋界において、68歳の青野が現役を続けているのはちょっとした快挙だ。定年があるフリークラスに陥落することなく、順位戦で対局をしている65歳以上の棋士は現役で青野だけだ。「自分が頑張ることで、年配の人たちの励みになれば」。先月には実力者の一人、及川拓馬(33)を破った。AI(人工知能)を活用した事前研究が奏功した。

「忘れ去られたような戦法の中にも、まだ指す価値のあるものがある。これからも『新手』を指していきたい」=敬称略(村瀬信也)

◆毎週日曜に掲載。今回から「番外編」です。

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)番外編 「大横綱でも難しい」68歳も驚いた高勝率:朝日新聞デジタル




このころはまだ、連盟の対局結果情報に携帯中継のスクショが載ってたんだよな。


  

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

藤井聡太の軌跡 ~400年に1人の天才はいかにして生まれたか~ [ 鈴木宏彦 ]
価格:935円(税別、送料別)(2021/3/29時点)

 

楽天で購入

 

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

藤井聡太のいる時代 [ 朝日新聞将棋取材班 ]
価格:1760円(税別、送料別)(2020/10/24時点)

楽天で購入

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

藤井聡太全局集 令和元年度版 [ 書籍編集部 ]
価格:2706円(税別、送料別)(2020/10/24時点)

楽天で購入