棋王9連覇を達成し、指で「9」を示す渡辺明棋王=2021年3月17日、東京都渋谷区、村瀬信也撮影

渡辺明棋王、9連覇!タイトル通算28期で歴代単独4位に|第46期棋王戦五番勝負第4局

98手 7六金打まで、△渡辺明棋王 の勝ち


2021.03.17 17:21

将棋の棋王戦五番勝負第4局が3月17日に行われ、渡辺明棋王(名人、王将、36)が糸谷哲郎八段(32)に98手で勝利、シリーズ成績を3勝1敗とし同タイトル9連覇を果たした。渡辺棋王は、これでタイトルの通算獲得数が28期となり、谷川浩司九段(58)を抜いて歴代単独4位に浮上。“現役最強”と呼ばれる実力者が、また1つ記録を積み重ねた。

第1局を落としたものの、第2局、第3局を制して防衛に王手をかけていた渡辺棋王は、先手の糸谷八段が得意の角換わりを採用してきたところ、中盤の攻防からリード。「攻めがつながるかどうか」という展開でも、確実にプレッシャーをかけ続け、粘りが持ち味の糸谷八段に反撃の機会を与えない快勝を収めた。

渡辺棋王のタイトル9連覇は、竜王に続いて2度目。通算タイトルは、先日防衛した王将と合わせて通算28期にまで増えた。「一概に比べられるものでもないですが、谷川先生を上回ることができたというのは、小さいころから目標にしてきた先生なので、非常に誇らしいことだと思います」と、喜びを噛み締めていた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)

情報源:渡辺明棋王、9連覇!タイトル通算28期で歴代単独4位に/将棋・棋王戦五番勝負(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:渡辺明棋王、9連覇!タイトル通算28期で歴代単独4位に/将棋・棋王戦五番勝負 【ABEMA TIMES】


2021年3月17日 19時30分

棋王9連覇を達成し、指で「9」を示す渡辺明棋王=2021年3月17日、東京都渋谷区、村瀬信也撮影
棋王9連覇を達成し、指で「9」を示す渡辺明棋王=2021年3月17日、東京都渋谷区、村瀬信也撮影

将棋の第46期棋王戦五番勝負(共同通信社主催)の第4局は17日、東京都渋谷区の東郷神社で指され、渡辺明棋王(36)=名人・王将と合わせ三冠=が挑戦者の糸谷(いとだに)哲郎八段(32)に98手で勝った。通算3勝1敗でタイトルを防衛し、9連覇を達成した。

渡辺棋王は「長く持たせてもらっているタイトルなので、自分でも(自身が達成した竜王9連覇に)並ぶ記録は意識していた。達成できたのはよかった」と話した。

棋王9連覇は羽生善治九段(50)の12連覇に次ぐ記録。渡辺棋王はタイトル獲得総数を28に伸ばし、谷川浩司九段(58)の記録を抜いて歴代単独4位となった。「一概に比べられるものではないが、谷川先生を上回ることができた。小さい頃から目標にしていた先生なので、誇らしいことだと思う」と話した。

一方の糸谷八段は初戦を制したものの、その後3連敗した。「序盤、中盤で悪くした将棋が多かったので、そこが反省点。持ってきた作戦が外れた瞬間に悪くしている将棋が多かった」と振り返った。

渡辺棋王は今年に入って王将戦、棋王戦、名人戦とタイトル防衛戦が続く。今月14日には永瀬拓矢王座(28)の挑戦を退け、王将3連覇を達成した。4月7日に開幕する第79期名人戦七番勝負で斎藤慎太郎八段(27)の挑戦を受ける。(村上耕司)

情報源:将棋・渡辺明棋王が9連覇 タイトル獲得歴代単独4位に(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:将棋・渡辺明棋王が9連覇 タイトル獲得歴代単独4位に:朝日新聞デジタル


棋王戦第4局の対局後、報道陣の質問に答える渡辺明棋王=2021年3月17日、東京都渋谷区、村瀬信也撮影
棋王戦第4局の対局後、報道陣の質問に答える渡辺明棋王=2021年3月17日、東京都渋谷区、村瀬信也撮影

2021年3月17日 23時00分

将棋の渡辺明棋王(36)=名人・王将と合わせ三冠=が、第46期棋王戦五番勝負(共同通信社主催)を通算3勝1敗で制し、タイトルを防衛した。棋王9連覇を達成し、タイトル通算獲得数は歴代単独4位の28期になった。糸谷(いとだに)哲郎八段(32)に勝った17日の対局後、報道陣に、今年度の戦いや今後の目標について語った。

――9連覇についての感想を。

「連覇記録は当然、続けることが大変。ここに来るまでカド番になったことも何回かあったので、そういうのをしのいで、ここまで来られたかなと思います。だいぶ長い間、このタイトルを持たせてもらっているかなという感じはします」

――今年度を振り返って。

「今年度のスタートは、(コロナ禍の影響で)4月がイレギュラーな形で始まったので、いろんなことがあって長かった年度だった。年明けからのタイトル戦の連戦の結果次第で、今年度がよかったか悪かったかが決まるので、二つ守れたのでよくできた年度だったなと思う」

――王将戦から中2日での対局だった。

「間隔が短いのは、20代のころに比べればきつくなっている気がしますが、始まってしまえば、考えているうちに疲労を感じないでやれることも多いですけどね」

――本日の対局中はしんどさは感じたか。

「きのうはコンディション的にはよくなかったが、1日休んで、きょうはコンディションは戻っている感じだった」

――37回のタイトル戦登場で28期獲得と高い獲得率。番勝負に臨む上での心得は?

「上3人の方(タイトル獲得通算99期の羽生善治九段、80期の故・大山康晴十五世名人、64期の中原誠十六世名人)と比べても、ちょっと分母が違うので、比較してもしょうがないんですが。防衛戦で何とかうまくやっているぶん、28期というところまで来られたかな。挑戦がそんなに多くないので、そのへんの戦略性は考えていることがうまくいっているのかもしれない。番勝負が同時に進んでいくときの戦法のローテーションとか、うまくいっているのかもしれない」

――秋冬に強い冬将軍のよう。季節との相性は?

「最初に持たせてもらったタイトルが竜王だったので、どうしても秋冬に向かって仕上げていくという感じが何年か続いた。一年中なかなかコンスタントにというのは大変なので、20代前半のころ、秋冬に仕上げていく意識があったので、それが続いているのかもしれない」

――コロナ禍の1年で生活はどうだったか。

「将棋の研究はそんなに変わらなかったですが、できないことが多いので、やっぱり将棋の研究時間が増えたのかもしれない。スポーツや旅行とか、例年やっていることができなかったので、その分、研究時間が増えたかもしれない」

――今年度はタイトル三つで終わる。去年から今年のコンディションは。このままいけそうなのか、危機感をもっているのか。

「数字的に上向いてきたのは2018年度。そう考えるともう3年。どんな競技でもいい状態というのは3、4年くらいしか続かないという印象がある。そのへんは意識して、違うことをやったりとか、変化をつけてやるようにはしている」

――いい状態の時でも新しいことを意識しているのか。

「研究の仕方だったり、作戦の立て方だったり、そのへんが同じだと手の内もばれてくるので、先手を打って変えていくという意識はある。あとは年齢的なことへの対応、そのへんはこれから考えていかなくてはいけない」

――年下の挑戦が続いている。心がけていることは?

「年下の若い棋士との対戦となると、最新の将棋になりがち。意識してついていく、研究で後れを取らないようにするという意識は強くなる」

――最先端の真っ向勝負ということか。

「上位で戦っている棋士はみんな最新の戦法を指しているので、その中で後れをとらないようにというか、年々そういう意識は強くなる。今後も課題になっているかなと思う。年を重ねていく中で、若い人が最先端の将棋を作っていくというのは、いつの時代もそうだと思うが、そこにどれぐらいまでついていけるかというのが課題になると思う」

――現状はついていけているという実感はあるか。

「そのへんを1月からのタイトル戦の連戦で課題にしていたので、結果を出せたので、十分対応できたと思う」

――長い目でみた目標は。

「通算タイトル数は谷川先生(谷川浩司九段)の27期は意識して目標にしていたので、それが達成できたので、通算の数字でも目標はなくなりましたね。もうその上には届かないので、ちょっと違う何かを考えたい」

――タイトルを持ち続けることは。

「タイトルを持ち続けることは常に目標にはしていることですが、年齢との戦いにもなってくることなので、年々大変にはなってくると思うが、今年度は何とかしのげたかな。毎年、また1年しのげたというような感じですかね」(村上耕司)

情報源:「最先端についていく」 将棋・渡辺三冠の危機感と目標:朝日新聞デジタル


2021/3/17 18:08(最終更新 3/17 18:08)

将棋の第46期棋王戦五番勝負(共同通信社主催)の第4局は17日、東京都渋谷区で行われ、渡辺明棋王(36)が挑戦者の糸谷哲郎八段(32)に98手で勝って3勝1敗で9連覇を達成した。渡辺のタイトル獲得は通算28期となり、谷川浩司九段を上回って歴代単独4位となった。

渡辺は14日に王将戦七番勝負で防衛を果たしてから3日後の防衛となった。28期の内訳は、棋王9期のほか竜王11期、王将5期、名人・王座・棋聖各1期。タイトル獲得数は、羽生善治九段99期、大山康晴十五世名人80期、中原誠十六世名人64期に次ぐ。

4月7、8日に東京都文京区のホテル椿山荘東京で第1局が行われる第79期名人戦七番勝負(毎日新聞社、朝日新聞社主催、大和証券グループ協賛)で、渡辺は斎藤慎太郎八段(27)を挑戦者に迎え初防衛を目指す。

情報源:棋王戦、渡辺が9連覇 タイトル獲得28期で歴代単独4位(毎日新聞) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:棋王戦、渡辺が9連覇 タイトル獲得28期で歴代単独4位 | 毎日新聞


2021年3月17日 17時10分

将棋の渡辺明棋王(36)=名人、王将=が17日、東京都渋谷区の東郷神社で行われた第46期棋王戦五番勝負第4局で挑戦者の糸谷哲郎八段(32)に後手で勝ち、シリーズ3勝1敗としてタイトルを防衛、9連覇を達成した。

渡辺棋王はタイトル獲得数が通算28期となり、27期で並んでいた谷川浩司九段(58)を超えて歴代単独4位となった。1位は羽生善治九段(50)の99期、2位は故・大山康晴十五世名人の80期、3位は中原誠十六世名人の64期。大棋士3人に次ぐ位置まで到達した。

局後、谷川九段の記録を超えたことについて「一概に比べられるものではないですけど、谷川先生を上回ることができたのは、小さい頃から目標にしていた先生なので誇らしいことだと思います」と述べた。

V9は2004年度からの竜王9連覇と並ぶ自身のタイトル最長連覇記録に。「長く持たせてもらって、並ぶ記録まで来られたのは意識していたことなので、達成できて良かったのかなと思います」と語っていた。

特筆すべきはタイトル戦番勝負におけるタイトル獲得率。37回登場での28期獲得は確率・757。これは羽生九段、大山十五世名人、中原十六世名人を上回る記録となる。

情報源:将棋の渡辺明棋王が9連覇でタイトル獲得通算28期で歴代単独4位に 「谷川(浩司)先生を超えられたのは誇らしいこと」(スポーツ報知) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:渡辺明棋王が9連覇!タイトル獲得通算28期で歴代単独4位に 「谷川先生を超えられたのは誇らしいこと」 : スポーツ報知


2021年3月17日 18時51分

将棋の八大タイトルの1つ「棋王戦」で、タイトルを持つ渡辺明三冠が挑戦者の糸谷哲郎八段を破ってタイトルを防衛し、棋王戦での9連覇を達成するとともに、タイトルの通算獲得数を「28」に伸ばして、歴代単独4位になりました。

第46期棋王戦の五番勝負は、タイトルを持つ渡辺明三冠(36)に糸谷哲郎八段(32)が挑み、ここまで渡辺三冠が2勝1敗とリードして、タイトル防衛まであと1勝に迫っていました。

17日、東京で行われた第4局は午後5時8分、98手までで後手の渡辺三冠が糸谷八段を投了に追い込み、3勝1敗でタイトルを防衛して棋王戦での9連覇を達成しました。

渡辺三冠は今月14日に「王将戦」でも防衛を果たしたばかりで、日本将棋連盟によりますと、今回の防衛で八大タイトルの通算獲得数を「28」に伸ばし、谷川浩司九段の「27」を超えて歴代単独4位になりました。

一方、糸谷八段は自身初の「棋王」のタイトル獲得はなりませんでした。

対局のあと渡辺三冠は「一概に比べられるものではないですが、谷川先生は小さい頃から目標にしてきた先生なので、上回ることができたのは非常に誇らしいことだと思います」と話していました。

情報源:将棋 渡辺「棋王」が9連覇達成 タイトル通算獲得数は歴代4位に | 将棋 | NHKニュース


2021年3月17日 17:11

将棋の第46期棋王戦5番勝負第4局は17日、東京都内の東郷神社で行われ、渡辺明棋王(36)=王将、名人含む3冠=が挑戦者の糸谷哲郎八段(32)を下して通算成績を3勝1敗とし、防衛で9連覇を達成した。同時に通算タイトル獲得数を歴代単独4位の28期とした。

渡辺は13、14日に島根県大田市で行われた第70期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負第6局で永瀬拓矢王座(28)に勝ち、シリーズ4勝2敗で3連覇したばかり。タイトル通算獲得数27で谷川浩司九段(58)に並んでから、わずか中2日で抜き去った。

将棋界のタイトル通算獲得数1位は羽生善治九段(50)の99期。2位は大山康晴15世名人(故人)の80期で、3位は中原誠16世名人(73)=引退=の64。

▼渡辺棋王 (9連覇について)自分の記録(竜王戦)に並んだのは意識していたことなので達成できて良かった。(タイトル28期は)一概には比べられない。谷川先生は小さい頃から目標にしていたので、それは誇らしいことです。

情報源:渡辺明棋王が9連覇!タイトル獲得通算28期で歴代単独4位、谷川九段抜き「小さい頃から目標。誇らしい」(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:渡辺明棋王が9連覇!タイトル獲得通算28期で歴代単独4位、谷川九段抜き「小さい頃から目標。誇らしい」― スポニチ Sponichi Annex 芸能


2021.3.17 18:16

棋王9連覇を果たし、両手で数字の「9」を表現する渡辺明棋王=17日、東京都渋谷区(日本将棋連盟提供)
棋王9連覇を果たし、両手で数字の「9」を表現する渡辺明棋王=17日、東京都渋谷区(日本将棋連盟提供)

将棋の第46期棋王戦五番勝負(共同通信社主催)の第4局が17日、東京都渋谷区で指され、後手の渡辺明棋王(36)=名人・王将=が挑戦者の糸谷哲郎八段(32)に98手で勝ち、シリーズ成績3勝1敗で9連覇を達成した。

渡辺棋王は獲得タイトル通算28期となり、谷川浩司九段(58)を抜いて歴代単独4位となった。渡辺棋王は13、14の両日に指された第70期王将戦七番勝負第6局を制し、王将防衛でタイトル獲得数で谷川九段に並んでいた。

終局後、渡辺棋王は自身が持つ竜王の9連覇と並んだことについて、「意識していた。達成できたのは良かった」と語った。獲得タイトル28期については「谷川先生は小さい頃から憧れていた。(谷川九段を上回ったことは)誇らしいことだと思う」と喜びを語った。

糸谷八段は初の棋王、2期目のタイトル獲得はならなかった。

情報源:渡辺棋王「意識していた」 9連覇で獲得タイトル28期 歴代単独4位に(産経新聞) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:渡辺棋王「意識していた」 9連覇で獲得タイトル28期 歴代単独4位に – 産経ニュース


2021/3/17 18:02 (JST)3/17 18:14 (JST)

将棋の渡辺明棋王(36)に糸谷哲郎八段(32)が挑戦していた第46期棋王戦(共同通信社主催)5番勝負の第4局は17日、東京都渋谷区の東郷神社で指され、午後5時8分、98手で後手の渡辺棋王が勝ち、3勝1敗で9連覇を達成した。タイトル獲得は谷川浩司九段(58)を抜き、単独4位の通算28期となった。

渡辺棋王は14日に王将を防衛したばかりで、2020年度は名人と合わせて三冠で終えた。タイトル戦9連覇は、04~12年の竜王戦と並び自己最多。棋王戦の今シリーズは開幕局こそ落としたが、その後は3連勝で豪腕と呼ばれる挑戦者を押し切った。

情報源:渡辺棋王、3勝1敗で9連覇 将棋タイトル4位の通算28期(共同通信) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:渡辺棋王、3勝1敗で9連覇 将棋タイトル4位の通算28期 | 共同通信


渡辺棋王が3勝1敗で防衛。棋王は9連覇、タイトル獲得通算は28期で、歴代単独4位になりました。
終局時刻は17時8分。消費時間は、▲糸谷八段3時間4分、△渡辺棋王3時間16分。

情報源:棋王戦中継plus : 渡辺棋王防衛


(主催によるインタビューに応じる)

◆渡辺棋王の談話

――本日の対局は中盤からリードする展開だったかと思います。振り返って、いかがですか。

渡辺 攻めがつながるかどうかという展開だったんですけど、4八に角を成れた辺り(64手目△4八角成)で、攻めとしてはつながってるかなと思いました。

――勝利を意識したのはどの辺りですか。

渡辺 △7六飛(74手目)と浮いて、△5六歩(76手目)と打っていった辺りで、間違えなければ勝てるとは思ってたんですけど、入玉とかには気をつけようと思ってました。

――今シリーズを振り返ってください。第1局で敗れて、ちょっと厳しいのかという雰囲気もあったと思いますが、ご本人としてはいかがでしたか。

渡辺 長手数の将棋が多かったので、第2局からは中終盤が長くなったときに競り負けないという意識で戦っていました。

――9連覇という数字についてはいかがですか。

渡辺 長く持たせてもらって、自分の過去の記録(竜王位9連覇)と並ぶところまでこられました。それは意識していたことなので、達成できてよかったです。

――タイトル獲得期数は、谷川浩司九段の27期を上回って、28期になりました。

渡辺 一概に比べられることではないんですけど、小さい頃から目標にしていた谷川先生を上回ることができたというのは、非常に誇らしいです。

◆糸谷八段の談話

――本局は角換わり戦でした。序盤はいかがでしたか。

糸谷 想定していた形の一つだったんですけども、角を打った(43手目▲8三角)辺りがどうだったかですね。考えないと分からないですけれども、馬を作った位置が悪かったかもしれないです。

――中盤からは苦しい内容でしたか。

糸谷 自信がないということもあるんですけど、どう指すのか分からない展開にしてしまいました。

――シリーズを振り返って、いかがですか。

糸谷 序盤、中盤で悪くした将棋が多かったので、そこが反省点ですね。持ってきた作戦から外れた瞬間に悪くしている将棋が多かったので。

――シリーズを戦っての渡辺棋王についての印象を教えてください。

糸谷 本局もそうなんですけど、全体として堅い将棋というか、非常に玉周りが堅くて、なかなか崩すのが難しかったです。

情報源:棋王戦中継plus : 終局直後


(感想戦後は、渡辺棋王に改めてインタビューが行われた)

――自己最多タイのタイトル戦9連覇となりました。そのことについての感想をお願いします。

渡辺 当たり前ですが、連覇記録は続けるのが大変で、カド番になったりということも何回かありました。そういうことをしのいで、この数字までこれたかなと。長い間このタイトルを持たせてもらっているなという気はします。

――ご自身の今年度のタイトル戦はすべて終わりました。名人は初の奪取。棋聖は失いましたが、王将と棋王は防衛しました。振り返って、いかがですか。

渡辺 今年度は(コロナ禍での名人戦開幕延期など)イレギュラーな形で始まって、いろんなことがあって、長かったなという感じです。年明けからの王将戦、棋王戦の結果次第で、今年度がよかったか悪かったかも決まると思っていました。二つとも守れたので、よくできた年度だったなと思います。

――14日に王将防衛を決めてから、中二日での対局でした。その点はいかがでしたか。

渡辺 間隔が短いのは、20代の頃から比べるとやっぱりきつくなっている気はしますけど、対局が始まってしまえば、考えているうちに疲労感はなくなってくることも多いです。

――本日の対局では、体力的なつらさを感じましたか。

渡辺 昨日まではコンディションはよくなかったんですけど、一日休んで、今日は起きたときはコンディションが戻っている感じはしました。

――タイトル戦登場37回で獲得28期とい

――コロナ禍の一年で、生活や将棋への取り組み方に変化はありましたか。

渡辺 将棋の研究はそんなに変わらなかったですけど、スポーツや旅行など、例年やっているのにできないことが多かったので、その分、研究時間は増えたかもしれません。仕方なく、というとあれですけど(笑)。

――昨年度、今年度と、好成績を保っています。ご自身の将棋の状態はどういう風に捉えていますか。

渡辺 数字的に上向いてきたのは2018年度からなんですけど、そう考えると、もう3年間くらいです。どんな競技でも、いい状態は3年、4年しか続かないという印象があるので、その辺りは意識して、ずっと同じことをやるのではなく、変化をつけて違うことに取り組んでみたりもしています。

――新しいことに意識して取り組むというのは、例えば具体的にどういうことでしょうか。

渡辺 研究の仕方や、作戦の立て方ですね。ずっと同じだと手の内もばれてくるので、その辺りは先手を打って変えていくことを意識しています。あとは年齢的なことへの対応も、これからは考えていかなければいけないと思います。

――年下の棋士の挑戦を受けることが続いています。その点については、何か心掛けていることはありますか。

渡辺 若い棋士との対戦は最新の将棋になりがちなので、研究で後れを取らないようにという意識は強くなりますね。今後も自分が年を重ねていく中で、そこは課題になっていくと思います。いつの時代も最先端の将棋を作っていくのは若い人ですから、そこにどれだけついていけるか。

――いまはついていけているという実感はありますか。

渡辺 1月からの王将戦、棋王戦の連戦ではそこを課題にしていて、結果を出せたので、十分に対応できたかと思います。

――ABEMA将棋チャンネルをご覧の視聴者の皆さんに、一言いただけますか。

渡辺 何とか棋王を防衛することができました。ABEMAでは、次は4月からの名人戦ですかね。視聴者の皆さんには、引き続き楽しんでいただきたいです。自分としては、今日で今年度のタイトル戦が終わったので、ちょっと休んでから、また新年度に向かっていければと思います。ありがとうございました。

――目下の目標は名人防衛ということになるかと思いますが、今回、将棋史という点からも大きな記録を残して一つの節目になったところで、長期的な視点での次の目標がありましたら教えてください。

渡辺 通算のタイトル期数というところでは、やっぱり谷川先生の27期をここ2,3年は意識して目標にしていました。それが達成できたので、通算の数字での目標がなくなりましたね(笑)。いや、もうその上には届かないので。違う何かを考えたいと思います。

――タイトルを保持し続けたい(無冠にならない)ということはよく言及していますが、その点はどうでしょうか。

渡辺 タイトルを持ち続けるということは常に目標にしていますけども、その辺はやっぱり、年齢との戦いにもなってくるので。年々、大変にはなってくると思いますけど、今年度は何とかしのげたかなと。毎年そういう感じですかね。

情報源:棋王戦中継plus : 渡辺棋王インタビュー


渡辺明棋王に糸谷哲郎八段が挑戦する第46期棋王戦五番勝負の第4局が3月17日(水)に東京都渋谷区の「東郷神社」で行われ、渡辺棋王が98手で糸谷八段を破り、五番勝負の成績を3勝1敗として棋王位を防衛しました。渡辺棋王は棋王戦9連覇となります。

また、渡辺棋王は通算獲得タイトル数が28期となり、この数字は1位の羽生善治九段(99期)、2位の大山康晴十五世名人(80期)、3位の中原誠十六世名人(64期)に次ぐ4位になりました。

情報源:渡辺明棋王VS糸谷哲郎八段 第46期棋王戦五番勝負第4局 渡辺明棋王の勝利|将棋ニュース|日本将棋連盟


 

指で9を示す


情報源:第46期棋王戦挑戦者決定トーナメント/五番勝負


獲得タイトル数上位者








糸谷哲郎八段 vs △渡辺明棋王(棋譜中継棋譜DB

98手 7六金打まで、△渡辺明棋王 の勝ち


 


 

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