出口若武五段の対藤井聡太二冠の対戦戦績
第49期新人王戦 決勝三番勝負 第1局(2018-10-10)
第49期新人王戦 決勝三番勝負 第2局(2018-10-17)
第61期王位戦 予選7ブロック(2019-12-17)
第28期銀河戦 本戦トーナメント Cブロック(2020-01-07)
第46期棋王戦 予選7ブロック(2020-03-09)
2021年3月14日 5時00分
「たくさん負けているんで、『勝った、勝った』と言えないんですけど、一つの結果として、勝つことが出来たというのは自分の中で大きなものだと思います」。2020年3月9日。当時四段の出口若武(わかむ)五段(25)が、公式戦で0勝4敗だった当時七段の藤井聡太二冠(18)から初勝利を挙げた直後の言葉だ。かみしめるような、絞り出すような響きだった。
大阪市福島区の関西将棋会館での、第46期棋王戦の予選。
当時の藤井の勝ちっぷりはものすごく、19年12月~20年2月に13連勝。うち2勝は出口から挙げた。本局の時点で、第91期棋聖戦で挑戦権獲得まで、あと3勝と迫り、第61期王位戦でも挑戦者決定リーグ戦に初参戦し、初戦で羽生善治九段(50)を破っていた。
「藤井が勝ちそう」という見立てからだろうか、この日は報道陣がいつもの藤井の対局と比べると、やや少なかったと記憶している。
だが、この日の出口は絶好調。藤井の角をいじめる展開に持ち込み、「藤井さんの指し手の選択肢を狭めるように」追い詰め、リードを拡大し、一直線で勝ちきった。
藤井に快勝し、迎えた20年度に出口は飛躍を遂げる。第79期名人戦・C級2組順位戦では9勝1敗の好成績で、最終戦があった21年3月5日にC級1組への昇級と五段昇段を決めた。第92期棋聖戦では7連勝し、決勝トーナメントのベスト8に入り、あと3勝で藤井棋聖への挑戦権を獲得できるところまで勝ち上がっている。
たとえ強敵が相手でも、自分の力を発揮できれば勝てる――。藤井戦の快勝で、つかみ取った自信が「(飛躍の)きっかけの一つになったのは間違い無いですね」。そう言って、出口はニカッと笑った。=敬称略
(佐藤圭司)
◆毎週日曜に掲載します。
情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)黎明編:8 5度目の正直。好調の藤井に勝ち、大きな自信:朝日新聞デジタル
村)「たとえ強敵が相手でも、自分の力を発揮できれば勝てる――。藤井戦の快勝で、つかみ取った自信が『(飛躍の)きっかけの一つになったのは間違い無いですね』」
(大志 藤井聡太のいる時代)黎明編:8 5度目の正直。好調の藤井に勝ち、大きな自信:朝日新聞デジタル https://t.co/CfAKB8SVke— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) March 14, 2021
藤井聡太二冠、棋王戦との相性が悪いんだよな。
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