前回は2回連続でくじ外し…佐藤天彦九段、今年も「覚悟はしています」/将棋・ABEMAトーナメント

前回は2回連続でくじ外し…佐藤天彦九段、今年も「覚悟はしています」/将棋・ABEMAトーナメント 【ABEMA TIMES】

佐藤天彦九段


2021.03.09 11:22

昨年、プロ将棋界初となるドラフト会議を盛り上げた一人が、佐藤天彦九段(33)だ。「第3回AbemaTVトーナメント」のドラフトで、1巡目、2巡目ともに重複となり、2回連続でくじが外れに。それでも斎藤慎太郎八段(27)、阿部光瑠六段(26)とチームを結成、予選を見事に突破すると、本人も予選で渡辺明名人(棋王、王将、36)との大熱戦が、棋士の間で“ベストバウト”にも選ばれた。普段はまったりと、戦う時は情熱的に。そんな佐藤九段は、「第4回ABEMAトーナメント」のドラフトでも重複は「覚悟しています」と言い切った。

前回大会では、2回連続でくじを外したものの「最終的には本当にいいチームが出来上がった」と振り返る佐藤九段。斎藤八段、阿部六段との3人組は「フィーリングと言いますか、感覚が合うメンバーが揃いました。お互い同じ方向を向いて、予選から本戦まで戦えて、みんなそれぞれのよさを出した戦いはお見せできた」と、充実した大会になった。

名人3期の経験を持つ実力者でも、初の団体戦は実に刺激的だった。「他の人の将棋を、かなり一生懸命応援しながら見るというのもなかなかないですし、そういう気持ちの上で見ていると、また別の感情が芽生えてくる。勉強になるだけではなくて、やきもきさせられるような感じ」と、じれったさもまた心が寄り添ったチームならではだった。

戦った直後の感覚を、仲間と共有できるというのも斬新だった。「帰った後に、ここはああだった、こうだったみたいなものは1対1でやる時にはないこと。棋士同士の感覚が共通した部分はかなりあるので、勝負どころを部屋に帰ってすぐにしゃべれるっていうのは、おもしろかったですね」と、課題をすぐに検討することで、個人としてもチームとしても力を高めていった。

そんな中で生まれたのが、渡辺名人との激闘三番勝負。持将棋も含めれば計4局にもなり、棋士たちからはこの戦いが最も印象的であったとう声が多数出た。「渡辺さんとは昔からお世話になっている友人の関係でもありますが、ああいうルールで指したことはなかった。どういう将棋になるかなと思っていたんですが、蓋を開けてみればあんな感じで。お互いミスはかなり出ていると思うんですが、熱い戦いというのはできたかなと思いますので、このルールならではの熱戦でした」。持ち時間5分・1手指すごとに5秒加算というルールは、棋士にとっても不慣れな場所。それでも公式戦、さらにはタイトル戦ばりに見応えのある将棋になるのは、やはり2人の棋力があってのことだ。

チームとしても、個人としても、多くの経験が得られた前回を踏まえての第4回。またもドラフト会議に出席することになったが、重複によるくじ引きは既に覚悟の上だ。「今回チームも増えて、人気メンバーも当然かぶっていくと思います。結構成り行き次第かなと。去年に比べたら考えてきているんですが、結局外して慌てることになるかもしれないと、覚悟はしていますし、気にせず行きます」と、外すことまで戦略に含めている。

昨年は年下2人で固めたが、特に気を使ってそうしていたわけでもない。よって今年も「年上の先生を指名することも視野には入れています。あまり変に気を使わずと思っています」と自然な“指し手”を心がける。その上で、いいチームができれば後は貪欲に勝利を求めるだけだ。

雰囲気は昨年が理想だ。「一体感のようなものはあった方がいい。みんな仲良く楽しくというチームにして、指す時は棋士の本能として、勝負に対して真剣という、いいバランスの中で今年もやっていけたらなと思っています」と、メリハリのついたチームを目指す。重複覚悟で“同志”を求め、集まったら時に楽しく、時に激しく。それはまるで“貴族”佐藤九段が愛する交響曲のようなものかもしれない。

◆第4回ABEMAトーナメント 前回までは「AbemaTVトーナメント」として開催。第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦になった。チームはドラフト会議により決定。リーダー棋士が2人ずつ順番に指名、重複した場合はくじ引きで決定する。第3回は12チームが参加し永瀬拓矢王座、藤井聡太王位・棋聖、増田康宏六段のチームが優勝、賞金1000万円を獲得した。第4回は全15チームが参加。14チームは前年同様にドラフトで決定。15チーム目はドラフトから漏れた棋士によるトーナメントを開催、上位3人がチームを結成する。対局のルールは持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チーム同士の対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負に変更された。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。

情報源:前回は2回連続でくじ外し…佐藤天彦九段、今年も「覚悟はしています」/将棋・ABEMAトーナメント(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュースコメント

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