へぇ・・・
2021年3月6日 12時00分
「苦しい将棋を拾えたこともあった。全般的に反省の多い1年でした」
羽生善治九段(50)は対局直後、今期の戦いぶりをそう振り返った。
渡辺明名人(36)への挑戦権をトップ棋士10人が総当たりで争う第79期将棋名人戦・A級順位戦。「将棋界の一番長い日」と呼ばれる最終9回戦が2月26日、静岡市で行われた。羽生九段はこの日は勝ったが、前期に続いて4勝5敗と負け越した。来期の順位8位は経験したことがない低位置だ。
A級、羽生九段の思いは
無敵とも思える強さを見せていた頃との違いは何か。羽生九段の答えに、記者は矜恃を感じました。
A級順位戦で、羽生九段は2012~14年に3期連続で優勝するなど目覚ましい活躍を続けてきた。しかし、前期と今期は6回戦を終えた時点で2勝4敗と星が伸びず、降級の恐れすらあった。昨秋、竜王戦で2年ぶりのタイトル戦出場を果たしたが、ここ数年の年間勝率は5割台にとどまっている。
近年、豊島将之竜王(30)や藤井聡太二冠(18)といった若い棋士が次々と台頭しており、人工知能の進歩の影響で将棋の質も大きく変化した。タイトル獲得が名人9期を含めて歴代最多の99期に達している羽生九段でさえ、トップクラスの座を守り続けるのは容易ではない。今が正念場だ。
A級で「無敵」とも思える強さを見せた頃との違いを、本人はどう捉えているのか。対局室を出た羽生九段に尋ねると、こう答えた。「A級は小さいミスがそのまま勝敗に直結します。以前とメンバーは変わりましたが、毎回接戦になることは変わりません」
過去の名棋士の例を見ると、40代半ば以降に成績が落ちることが多い。50代になった羽生九段も、自身の変化を実感することは多かれ少なかれあるはずだ。それを自ら積極的に口にしないのはトップ棋士としての矜持(きょうじ)だろう。同時に、「勝負は紙一重」という現実を常に肝に銘じて戦いに臨んでいることも、改めてうかがわれた。
午後11時25分。解説の棋士たちが集まる検討室に羽生九段が現れた。13時間超の過酷な戦いの後でも、他の対局の戦況を確かめようとするのは好奇心と向上心の表れと言えよう。将棋盤を見つめる羽生九段の左手の人さし指は、脳内で進む指し手と呼応するようにトントンと机をたたいていた。(文化くらし報道部・村瀬信也)
情報源:羽生九段、経験ない順位8位に 机をトントン叩いた左指:朝日新聞デジタル
村)A級順位戦で2期連続で4勝5敗と負け越した羽生善治九段。かつては3期連続で優勝したこともありましたが、当時と今とで何か変化を感じているのでしょうか。
羽生九段、経験ない順位8位に 机をトントン叩いた左指:朝日新聞デジタル https://t.co/b2hnWxx9jl— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) March 6, 2021
一番長い日を終えて、羽生九段に取材した村瀬記者のコラムです。羽生九段の向上心、とても真似できませんが、人生の励みになります。
羽生九段、経験ない順位8位に 机をトントン叩いた左指 https://t.co/kqOHe3W1jg
— 高津祐典 (@yusuketakatsu) March 6, 2021
▲三浦弘行九段 vs △羽生善治九段(棋譜DB)
22時5分
94手 2七歩成まで、△羽生善治九段 の勝ち
A級順位戦最終局で、羽生善治九段が三浦弘行九段に勝ちました。三浦九段は1勝8敗となり、来期のB級1組は1位稲葉八段、2位三浦九段と決まりました。
羽生九段は4勝5敗。対局中の菅井八段の結果次第で、来期は7位か8位となります。— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 26, 2021
村)勝った羽生九段は4勝5敗、敗れた三浦九段は1勝8敗となりました。羽生九段は「ミスがありましたし、苦しい将棋を拾えたこともあった。反省の多い一年だった」、三浦九段は「良い将棋もあったと思うが、勝ちきれなかったのが響いた。前半の借金が大きすぎた」と話しました。 pic.twitter.com/7BPTNsY2tY
— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) February 26, 2021
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- 第79期名人戦・順位戦 七番勝負/A級
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藤井聡太とA級で対局できるか・・・
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