山崎隆之八段がA級昇級｜第79期順位戦B級1組12回戦の結果

山崎隆之八段が初のA級昇級

初のＡ級昇級を決めた山崎八段はＢ１在籍13期。バレンタインデーに40歳になる山崎八段は以前、「父には『１回でいいからＡ級』と言われていて、ファンもタイトルよりＡ級を望む声が圧倒的に多い」と語っていました。感慨はいかばかりか。

— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 4, 2021

山崎八段は「Ａ級は自分を信じて踏み込んで指さないと相手にもならない世界だと思うので、自分の読んだ手をしっかり指して、それで勝ち負けが最低限つくようにしたい」と抱負を語りました。コロナ禍で、弟弟子の糸谷八段がネット対局で鍛えてくれたと感謝し、Ａ級での対戦も楽しみです。 pic.twitter.com/a0juD5HTmV

— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 4, 2021

村）山崎隆之八段はＢ級１組の参加が１３期目でした。前期は３勝９敗と不振でしたが、辛うじて残留。１０回戦で相手が５手詰めを逃してつかんだ白星が、結果的に大きい勝利でした。今期は一転、快進撃を続け、最終戦を待たずに昇級を決めました（写真は１０回戦の永瀬拓矢王座戦）。 pic.twitter.com/pF6Ix5Qa1B

— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) February 4, 2021

第79期順位戦B級1組で、久保利明九段VS山崎隆之八段、永瀬拓矢王座VS行方尚史九段、郷田真隆九段VS松尾歩八段の対局が2月4日（木）に行われ、結果は下記の通りとなりました。

○久保利明九段（5勝6敗）－●山崎隆之八段（9勝2敗）
○永瀬拓矢王座（8勝3敗）－●行方尚史九段（3勝8敗）
●郷田真隆九段（7勝4敗）－○松尾歩八段（5勝6敗）

この結果、山崎八段のA級昇級が決まりました。

◆第79期順位戦B級1組対戦表

情報源：第79期順位戦B級1組12回戦の結果｜棋戦トピックス｜日本将棋連盟

B級1組12回戦

現在進行中の第79期B級1組順位戦2月4日（木）は12回戦、6対局が行われました。
対局の結果は以下の通りです

【東京・将棋会館】
▲千田翔太七段● vs △木村一基九段〇（Y・DB）
▲行方尚史九段● vs △永瀬拓矢王座〇（Y・DB）
▲深浦康市九段〇 vs △丸山忠久九段●（Y・DB）
▲松尾歩八段〇 vs △郷田真隆九段●（Y・DB）
▲近藤誠也七段〇 vs △阿久津主税八段●（Y・DB）

【関西将棋会館】
▲山崎隆之八段● vs △久保利明九段〇（Y・DB）

これらの対局の模様は、名人戦棋譜速報と日本将棋連盟ライブ中継でご覧いただくことができます。（ライブ中継は※の対局のみ）。屋敷伸之九段は抜け番です。

情報源：第79期名人戦・順位戦　Ｂ級１組

携帯中継のなかった対局の結果

順位戦Ｂ級１組の昇降級争いも佳境に入っています。本日の12回戦でまず、順位１位の木村一基九段が千田翔太七段を降し、７勝４敗と星を伸ばしました。これにより、本日の永瀬拓矢王座の昇級はなくなりました。また、丸山忠久九段が深浦康市九段に敗れて４勝８敗で全対局を終え、降級となりました。

— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 4, 2021

Ｂ級１組、阿久津主税八段ー近藤誠也七段戦は近藤七段の勝ち。残っているのは、注目の久保利明九段ー山崎隆之八段戦と、郷田真隆九段ー松尾歩八段戦の２局です。山崎八段に昇級の可能性があり、郷田九段は負けると昇級の可能性が消滅します。

— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 4, 2021

耕）Ｂ級１組の木村一基九段―千田翔太七段戦は午後10時33分、木村九段が勝って７勝４敗とし、Ａ級昇級へ望みをつなぎました。千田七段は５勝６敗となりました。木村九段の勝利により、本日の永瀬拓矢王座の昇級決定はなくなりました。（感想戦は別室に移動して行われています） pic.twitter.com/xH3FfSk7o3

— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) February 4, 2021

耕）Ｂ級１組の阿久津主税八段―近藤誠也七段戦は午後11時17分、近藤七段が勝って７勝４敗としました。阿久津八段は４勝７敗となりました。 pic.twitter.com/Yi1AJztaQm

— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) February 4, 2021

村）敗れた行方尚史九段、勝った深浦康市九段は共に３勝８敗となりました。しかし、順位の差（行方九段が３位、深浦九段が４位）があるため、行方九段の残留は自力ですが、深浦九段は他力です。行方九段は最終戦で屋敷伸之九段、深浦九段は木村一基九段と対戦します。

— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) February 4, 2021

丸山九段の降級が決まりました。
最終局で、深浦九段、行方九段、阿久津八段のうち２人が陥落します。
　9勝2敗≫●11山崎
　8勝3敗≫○5永瀬
　7勝4敗≫○1木村　●7郷田　○13近藤誠
　5勝6敗≫○2久保　●6千田　8屋敷　○9松尾
　4勝7敗≫●10阿久津
　4勝8敗≫●12丸山
　3勝8敗≫●3行方 ○4深浦

— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 4, 2021

【第79期 #順位戦 B級1組】

第79期順位戦B級1組の対局が2月4日（木）に行われ、結果は下記の通りとなりました。

○久保利明九段VS●山崎隆之八段
○永瀬拓矢王座VS●行方尚史九段
●郷田真隆九段VS○松尾歩八段https://t.co/jPflRwB9sf

— 日本将棋連盟【公式】 (@shogi_jsa) February 4, 2021

山崎先生A級昇級おめでとうございます！！
諦めなくて良かった……

— 将棋情報局編集部 (@mynavi_shogi) February 4, 2021

山崎隆之八段、史上最長の順位戦参加23期で初のＡ級昇級決定。 pic.twitter.com/tNjsDq5Nqo

— mtmt (@mtmtlife) February 4, 2021

１９８１年生まれの山崎隆之八段は今月１４日に４０歳になりますが、近い世代でＡ級経験者は８２年度生まれの阿久津主税八段と橋本崇載八段しかいません。４０歳前後の将棋ファンにとって、山崎八段のＡ級昇級は一大事なのです（個人の主観が含まれています）。

— 村瀬信也 (@murase_yodan) February 4, 2021

山崎八段がA級棋士になったことはもちろん嬉しいんだけど、それ以上に、今日の大一番でも山崎八段にしか指せない将棋を指してA級になってくれたことが嬉しい。

自由奔放な山崎将棋を観て「盤上でこんな自由にやってる人がいるなら小説はもっと自由でいいよね！」と思って将棋ラノベを書き始めたので…

— 白鳥士郎 (@nankagun) February 4, 2021

観戦記者として叡王戦の検分に同行した時。ガチガチに緊張してて、スーツのポケットから名刺入れか何かを落としても気づかなかった時にさりげなく拾ってくれたのが山崎先生でした。あまりにも憧れてたので、お礼すらまともに言えなかった。
次にお目にかかる時があれば、お祝いと一緒にお礼も言いたい

— 白鳥士郎 (@nankagun) February 4, 2021

しかし将棋AI全盛の時代に、山崎隆之・糸谷哲郎・佐藤康光という将棋界三大本能のままに将棋指してるとしか思えない3人がA級に揃うとか、やはりA級は何かがおかしい。

— 白鳥士郎 (@nankagun) February 4, 2021

Ｂ級1組順位戦で山崎八段が久保九段に負けましたが、競争相手の郷田九段も松尾八段に負けたため、初のＡ級入りが決まりました！ファンの期待も（私もそのひとり）大きかったので、結果を出したのは感無量ですね…魅力ある山崎将棋がＡクラスでみられるのはうれしいですね！

— 森　信雄 (@morinobu52) February 4, 2021

去年の春の緊急事態宣言の時期、みんなでオンライン飲みした時、「将棋から離れすぎてもうプロに戻れない」的な山崎節を言ってたのに、結果めちゃめちゃ強いの、山崎先生らしい😂✨✨✨

— 伊藤かりん (@karin___ito) February 4, 2021

おめでとう

— Daisuke Katagami (@shogidaichan) February 4, 2021

本日は山崎八段との順位戦でした。

中盤桂得した辺りは良くなったのかなと思いましたが、歩切れでもあり、実戦的には大変そうです。
終盤98手目△42歩に対して▲36飛成でしたが、▲83桂成△同金▲75桂なら先手残してるかとの感想でした。
山崎八段昇級されたのですね。
おめでとうございます。

— 久保利明 (@toshiaki_kubo) February 4, 2021

https://twitter.com/chidanza/status/1357365416763351041

▲行方尚史九段 vs △永瀬拓矢王座

90手 2九龍まで、△永瀬王座の勝ち

村）Ｂ級１組順位戦、永瀬拓矢王座が行方尚史九段に勝ちました。永瀬王座は８勝３敗で、最終戦の近藤誠也七段戦に勝てば昇級です。行方九段は３勝８敗です。 pic.twitter.com/bWrMFVFlXs

— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) February 4, 2021

Ｂ級１組、永瀬拓矢王座ー行方尚史九段戦は永瀬王座が勝って８勝３敗としました。昇級争いのライバルの中で順位上位のため、最終の近藤誠也七段戦で勝てばＡ級昇級が決まります。

— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 4, 2021

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▲松尾歩八段 vs △郷田真隆九段

149手 4六角打まで、▲松尾八段の勝ち

村）Ｂ級１組順位戦、松尾歩八段が郷田真隆九段に勝ちました。この結果、山崎隆之八段の２位以内が確定し、昇級が決まりました。山崎八段は初のＡ級昇級です。７勝４敗になった郷田九段は、昇級の可能性がなくなりました。松尾八段は５勝６敗です。 pic.twitter.com/UPtILbKNlV

— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) February 4, 2021

Ｂ級１組、郷田ー松尾戦は郷田九段が敗れました。このため、首位の山崎隆之八段の初のＡ級昇級が決まりました。
松尾八段のＢ１残留も決まりました。
昇級の残り１枠は自力の可能性がある永瀬王座（対近藤七段）か、永瀬王座が負けた場合、木村九段（対深浦九段）が勝てば逆転でＡ級復帰となります。

— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 4, 2021

感想戦

感想戦はしばらく駒を動かさず口頭で行われ、郷田九段は時折、うなだれたり、体育座りになったり。口には出さない悔しさが伝わってきます。

好局を落とした郷田九段、松尾八段に敗れて昇級なくなる＝村上耕司撮影 https://t.co/FLVFg3Zmde pic.twitter.com/JYimj99oYk

— 高津祐典 (@yusuketakatsu) February 5, 2021