藤井聡太二冠が豊島将之竜王に公式戦初勝利でベスト4進出|第14回朝日杯将棋オープン戦本選トーナメント

豊島竜王の振り歩先、歩が4枚で豊島竜王の先手
初手は、▲豊島竜王 2六歩、△藤井聡二冠 8四歩


現地大盤解説


2021年1月17日 16時27分

本戦2回戦で、豊島将之竜王(右)と対局する藤井聡太二冠=2021年1月17日午後2時5分、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場、岩下毅撮影
本戦2回戦で、豊島将之竜王(右)と対局する藤井聡太二冠=2021年1月17日午後2時5分、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場、岩下毅撮影

第14回朝日杯将棋オープン戦・名古屋対局(主催・朝日新聞社、特別協賛・豊田自動織機、豊田通商、協賛・東海東京証券、松坂屋名古屋店)の2日目が17日、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で指され、3度目の優勝を狙う藤井聡太二冠(18)が本戦1、2回戦を連勝し、4年連続で4強入りを果たした。

本戦シードの藤井二冠は初戦となる1回戦で大石直嗣(ただし)七段(31)に132手で勝利。同じく1回戦で飯島栄治七段(41)を下した豊島将之竜王(30)=叡王と合わせ二冠=と2回戦で対戦した。豊島竜王にはこれまで公式戦で6戦全敗していた。豊島竜王の先手で角換わりの戦型に進み、ほぼ互角のまま難解な終盤戦に突入。最後はぎりぎり攻めをつなげた藤井二冠が94手で勝ち、対豊島戦で初勝利を挙げた。

藤井二冠は「豊島竜王には過去、公式戦で勝ててなかったが、強い相手と対局できることは楽しいことなので、過去の成績は忘れて一生懸命に指そうと思っていた。最後まで際どくて、ずっと分からなかったが、自分なりに精いっぱい指せたので、よかったかなと思う」、豊島竜王は「残念な結果になったが、力は出せたかなと思う」と話した。

本戦は予選を勝ち抜いた8人とシード8人の計16人がトーナメントで戦う。16日に行われた1、2回戦は、渡辺明名人(36)=棋王・王将と合わせ三冠=が勝ち上がり、4強入りした。藤井二冠は準決勝で渡辺名人と対戦する。藤井二冠は「渡辺名人は1、2回戦ともいい内容で勝たれていて、本当に手ごわい相手という印象ですが、またいい将棋が指せるように精いっぱい頑張りたい」と抱負を語った。

4強の残り2人は21日、29日に決まる。準決勝と決勝は2月11日に東京都内で行われる予定。(村上耕司)

情報源:藤井二冠が4強、豊島竜王に公式戦初勝利 朝日杯将棋:朝日新聞デジタル


2021年1月17日 18時53分

本戦2回戦で豊島将之竜王(右)に勝利した藤井聡太二冠=2021年1月17日午後3時49分、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場、岩下毅撮影
本戦2回戦で豊島将之竜王(右)に勝利した藤井聡太二冠=2021年1月17日午後3時49分、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場、岩下毅撮影

藤井聡太二冠(18)が、朝日杯4強の2人目に――。

17日午後2時から名古屋国際会議場で指された「第14回朝日杯将棋オープン戦」本戦トーナメント2回戦の藤井二冠と豊島将之竜王(30)=叡王と合わせ二冠=との対局は午後3時47分、後手番の藤井二冠が94手で勝った。

戦型は両者得意の「角換わり」。豊島竜王が「腰掛け銀」に構えたのに対し、藤井二冠は「早繰り銀」で対抗。「積極的に指そう」という藤井二冠の思いが、指し手にも映ってみえた。

一方の豊島竜王は「序盤は準備不足でした」と局後に反省の弁。だが、中盤から盛り返していく。解説担当で現地にいた、藤井二冠の師匠である杉本昌隆八段(52)も「終始、後手(の藤井二冠)は指したい手を指している。伸び伸び指しているように見えるけれど、ただし、先手(の豊島竜王の陣)に(攻撃が)刺さっているかどうかは分からない」と慎重な見解だった。

難解な終盤戦になった。両者、40分の持ち時間は使い切って、1手1分未満で着手しなくてはならない「1分将棋」に突入。

図は86手目、藤井二冠が△8六歩と指した局面
図は86手目、藤井二冠が△8六歩と指した局面

86手目、藤井二冠が△8六歩と打つと、「あーっ、カッコイイな」。別室の大盤解説会場でマイクを握っていた、もう一人の解説者、森内俊之九段(50)が叫ぶように言った。「もう1枚、歩があるから、△7八歩と打てて、『詰めろ』になっているんですね」と感嘆した。

仮に△8六歩を放置した場合の詰め手順を、杉本八段が教えてくれた。△4九角▲6八玉△5九角成▲7九玉△6八金▲同金△同馬▲同玉△5八金▲7九玉△7八歩(!)▲同玉△8七歩成▲7九玉△8八と、まで。手順中の△7八歩が、森内九段の言葉の中に出てくる手だ。図の△8六歩を、杉本八段も「藤井二冠が才能を示した手。あの手で流れを引き寄せた」と激賞した。

本譜は、△8六歩に対し、豊島竜王は▲同歩と応じたが、△8七歩が継続手。▲同金に△7八角で、藤井二冠の「詰めろ」が途切れない形になった。

勝った藤井二冠は、16日に4強一番乗りを果たした渡辺明名人(36)=棋王・王将と合わせ三冠=と、準決勝で対戦する。終局後、「渡辺名人は、1、2回戦も、とても良い内容で勝たれていて、本当に手ごわい相手だな、という印象ですが、良い将棋が指せるように精いっぱい頑張りたいと思います」と話した。公式戦では6連敗していた豊島竜王に公式戦で初めて勝ったことについて問われると、「豊島竜王に公式戦で勝てていなかったですけど。強い相手と対局するのはすごく楽しいことなので、過去の成績は忘れて一生懸命に指そうと思っていました」と答えた。

本戦2回戦で、藤井聡太二冠(左)と対局する豊島将之竜王=2021年1月17日午後2時1分、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場、岩下毅撮影
本戦2回戦で、藤井聡太二冠(左)と対局する豊島将之竜王=2021年1月17日午後2時1分、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場、岩下毅撮影

一方、敗れた豊島竜王は「残念な結果にはなりましたけど、力は出せたかな、というふうに思っています」と話した。

控室に戻ってから行われた感想戦は45分ほど、みっちりと。まるで、自分たちが指した将棋を慈しむような、濃密な時間だった。両者が、互いに相手のことを好敵手と思っている証しと感じた。(佐藤圭司)

情報源:藤井二冠、カッコイイ8六歩 豊島竜王と対局「楽しい」:朝日新聞デジタル


第14回朝日杯将棋オープン戦本戦トーナメントで、豊島将之竜王VS飯島栄治七段 戦と藤井聡太王位・棋聖VS大石直嗣七段の対局が1月17日(日)に名古屋国際会議場で行われ、豊島竜王と藤井王位・棋聖がそれぞれ勝ちました。

同日、豊島将之竜王VS藤井聡太王位・棋聖の対局が行われ、藤井王位・棋聖が94手で豊島竜王を破り、準決勝に勝ち進みました。

◆第14回朝日杯将棋オープン戦 本戦トーナメント表

情報源:藤井聡太王位・棋聖が勝ち進む 朝日杯将棋オープン戦 本戦トーナメント|棋戦トピックス|日本将棋連盟


第14回 #朝日杯将棋オープン戦 本戦T

情報源:第14回朝日杯将棋オープン戦<本戦トーナメント>



振り駒の様子

豊島竜王の振り歩先、歩が4枚で豊島竜王の先手

感想戦

勝利後の挨拶

大盤解説会場にて


投了までの10分

https://www.youtube.com/watch?v=MRWr-peHrGo&hd=1

初手からの解説

https://www.youtube.com/watch?v=hxi1J9mdhng&hd=1



豊島将之竜王 vs △藤井聡太二冠(棋譜中継棋譜DB

豊島竜王の振り歩先、歩が4枚で豊島竜王の先手

初手は、▲豊島竜王 2六歩、△藤井聡二冠 8四歩

94手 8七角成まで、△藤井聡二冠 の勝ち


投了図以下の解説




ついに公式戦初勝利。


  

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