第69期王将戦挑戦者決定リーグ
2020年10月18日 5時00分
2019年10月21日、東京都渋谷区の将棋会館には、朝から多くの報道陣が詰めかけた。目当ては、7人総当たりの第69期王将戦挑戦者決定リーグ戦の一戦。まだ各棋士が2~4局を終えた中盤戦にもかかわらず、これだけ注目されるのは異例なことだ。
最年少での初タイトル挑戦がかかる当時七段の藤井聡太二冠(18)と、タイトル100期獲得に向けて挑戦権を狙う羽生善治九段(50)の顔合わせ。他に無敗者がいないため、2勝0敗の羽生は、2勝1敗の藤井に勝てば挑戦権に大きく近づく。
2人が公式戦で戦うのはこれが2度目だ。1度目は18年2月、第11回朝日杯将棋オープン戦の準決勝で、まだ15歳で五段だった藤井が快勝した。藤井は続く決勝も制して棋戦優勝の最年少記録を作った。このときは持ち時間が各40分の早指しだったが、今回は各4時間。じっくり腰を据えて戦える。藤井と羽生がどんな戦いを繰り広げるかにも関心が集まった。
対局は羽生の先手で相懸かりの戦型に。藤井は中盤でリードを奪うと、△1五金と相手玉から遠く離れたところに打った金をうまく生かし、危なげなく押し切った。敗れた羽生は「非常に力強く指されて、一手一手にすごく読みが入っているなという印象を受けた」と脱帽。藤井は「読みにない手を指されて、そういったところを学ばなければいけない」としつつ、「ここまで3勝1敗といいペースなので残り2局も全力を尽くして挑戦を目指したい」と話した。
その後、藤井は久保利明九段(45)にも勝って星を伸ばし、羽生は当時竜王の広瀬章人八段(33)に敗れて後退した。
藤井の最終戦の相手はその広瀬。互いに4勝1敗で、勝った方が挑戦権を獲得するという大一番となった。=敬称略
(村上耕司)
◆毎週日曜に掲載します。
情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)奮闘編:8 羽生と2度目の対戦。玉から遠い金を生かした:朝日新聞デジタル
村)昨年の王将リーグ。羽生九段と藤井現二冠の対戦は大変注目を集めました→「非常に力強く指されて、一手一手にすごく読みが入っているなという印象を受けた」
(大志 藤井聡太のいる時代)奮闘編:8 羽生と2度目の対戦。玉から遠い金を生かした:朝日新聞デジタル https://t.co/qrtBfiWImX— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) October 17, 2020
▲羽生善治九段 vs △藤井聡太七段(棋譜DB・棋譜を見る)
82手 5八成桂まで、△藤井七段 の勝ち、3勝1敗で暫定首位
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今期(第70期)は、残念ながら厳しい連敗スタートになってるし、次の相手は飛ばなければ広瀬八段。初日が出るか?