ほぉ・・・
2020年10月4日 5時00分
藤井聡太二冠(18)がプロ入りを決めた2016年秋から、師匠の杉本昌隆八段(51)の生活は一変した。将棋と学業の両立で多忙な藤井を助けたい一心からマスコミの取材を積極的に引き受けると、温厚でユーモアも解する杉本を多くの人が「藤井君のお師匠さん」と親しむように。盤面は使わず、平易な言葉で師弟関係をつづった「弟子・藤井聡太の学び方」(PHP研究所)は18年、第30回将棋ペンクラブ大賞の文芸部門で最優秀の大賞に選ばれた。
将棋ペンクラブは、文章を通じた将棋ファン拡大とライターの発掘、養成を目的に、愛棋家の作家・故山口瞳(1926~95)らが87年に設立した団体。1年ごとに優れた観戦記や著作物を選考、表彰している。
2019年9月20日、東京で盛大に催された「第31回将棋ペンクラブ大賞贈呈式」。2年連続で杉本は主役だった。玉が敵陣に入る「入玉(にゅうぎょく)」をテーマにした著書「将棋・究極の勝ち方 入玉の極意」(マイナビ出版)が、今度は技術部門の大賞に。
杉本は少年時代、内藤國雄九段(80)や故芹沢博文九段(1936~87)らのエッセーに魅せられたといい、「将棋を中心に幅広く文章で発信するのは子供の頃からの一つの夢でした」。
入玉というマニアックなテーマの執筆依頼を引き受けたのは「人の目につかないところを掘り下げるのが好きだから」と杉本。少年時代から、師匠の故板谷進九段(1940~88)の将棋教室を手伝い、アマチュアを相手に駒落ちで指導した経験も生きたという。「駒落ちで上手が本気で勝ちに行った時の作戦は入玉なんです」。「入玉の極意」には、入玉や入玉阻止の手筋が105問。うち1問は「藤井が『この駒をこちらに置いたら、どうですか?』と提案してくれて、修正した」(杉本)、いわば師弟の「合作」だ。=敬称略(佐藤圭司)
◆毎週日曜に掲載します。
情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)奮闘編:6 親しまれる「お師匠さん」、書いても妙手:朝日新聞デジタル
村)取材を受ける機会が増えた杉本八段。多忙な中、「入玉」をテーマにした本が将棋ペンクラブ大賞を受賞しました。藤井二冠の提案を取り入れた箇所もあるそうです。
(大志 藤井聡太のいる時代)奮闘編:6 親しまれる「お師匠さん」、書いても妙手:朝日新聞デジタル https://t.co/UciPP341b3— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) October 4, 2020
へぇ・・・