「探究」と色紙に記した藤井二冠(撮影・桐山弘太)

【特別インタビュー】藤井聡太二冠、棋士は天職「強くなることは目標であり続ける」 (1/2ページ) – 芸能社会 – SANSPO.COM(サンスポ)

ほぉ・・・


2020.9.20 07:30

「藤井時代」いよいよ到来。藤井二冠はさわやかな笑顔で、天職に選んだ将棋について語った(撮影・桐山弘太)
「藤井時代」いよいよ到来。藤井二冠はさわやかな笑顔で、天職に選んだ将棋について語った(撮影・桐山弘太)

将棋の高校生タイトルホルダー、藤井聡太二冠(18)=棋聖・王位=がこのほど、本紙のインタビューに応じた。7月16日に第91期ヒューリック杯棋聖戦(産経新聞社主催)で、史上最年少となる17歳11カ月で初タイトルを獲得。8月20日には王位戦も制し、二冠となった。23日に東京都内で開かれる棋聖の就位式を前に、タイトルホルダーの自覚や今後の展望、残り半年となった高校生活などを率直に語った。(取材構成・丸山汎)

まず、丁寧に一礼。タイトルホルダーになっても変わらない礼儀正しさで、東京・千駄ケ谷にある将棋会館の特別対局室で取材に応じた藤井二冠は、棋聖戦での鬼気迫る表情はなく、18歳の若者らしい笑みを浮かべていた。

「注目していただけるのはありがたいと思いますが、変わらず強くなれるよう、よりいい将棋をお見せできるようにということだけかなと思います」

新型コロナウイルス感染拡大による対局中断が明けた6月から、棋聖位と同時に王位にも挑戦。ダブルタイトル戦で過密日程となる中、二冠を奪取。日本中が藤井フィーバーに沸いた。藤井二冠自身は「1週間以上家に帰らないこともあった」と超多忙。愛知県瀬戸市の自宅で過ごす時間が増え、「やはりホッとします」と正直だ。通学、対局がない日の過ごし方を聞いた。

「朝7時半に目覚ましをかけているんですけど、実際に起きるのは9時ぐらい。朝食を食べたら、リビングにあるパソコンで研究。あとは将棋の携帯中継を見たりしながら。寝るのは午後11時から11時半ぐらい」

将棋漬けの日々を送るが、以前は好きなテレビ番組にNHKの紀行バラエティー「ブラタモリ」を挙げていたが、現在は「たまにニュースを見るぐらい」といい、最近の気になるニュースに香港情勢を挙げた。

インタビューに応じた藤井二冠(撮影・桐山弘太)
インタビューに応じた藤井二冠(撮影・桐山弘太)

いまや「藤井世代」の2002年度生まれ、今年の高校3年生は「悲劇の世代」とも呼ばれる。大学入試では、センター試験から大学入試制度が共通テストに変更となり、英語の外部試験導入などで混乱。コロナ禍で運動系、文化系を問わず大会、コンクールなど部活動の集大成の舞台は軒並み中止になった。

「センター試験が変わって大変という話はしました。休校の影響もある。かなり大変だと思う。自分は忙しいときもありましたが、学校に行くことが気分転換になった。将棋以外のことから新しい発想を得られるというのはある気がします」

藤井二冠は進学せず、将棋の道を歩む。通学している名古屋大教育学部付属高校は中高一貫校で、あと半年ほどで、6年間ともに過ごした同級生との別れを迎える。卒業後は、生活と活動の拠点を東京や大阪に移す可能性もある。18歳の選択に、棋士は天職なのかと尋ねた。「そうですね。まあ他の経験がないので…」と笑いながらうなずき、こう続けた。

「将棋に日々取り組んできて、常に真新しい発見がある。これからもそういうものを大事にしながらやっていきたい。気が付かなかった手であったり、新しい考え方に触れたとき、一番面白いなと思います」

タイトルホルダーは「頂点の一つで非常に責任がある立場。自覚はしっかり持っていきたい」。しかしタイトルだけがゴールではないことも、既に自覚している。

「結果には目標は置いていなくて、強くなれれば違う考え方もできるようになるかと。強くなれる余地がたくさんある。強くなることは、今後も目標であり続けると思います」

より強く。天職として棋士を選んだ少年は、小学生時代から「名人を超えたい」と目標を口にしていた。22日には王将戦挑戦者決定リーグが始まり、3つ目の頂を目指す。藤井二冠は頼もしく前を向いた。

情報源:【特別インタビュー】藤井聡太二冠、棋士は天職「強くなることは目標であり続ける」(サンケイスポーツ) – Yahoo!ニュースコメント

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へぇ・・・