7月16日のヒューリック杯棋聖戦第4局で渡辺明名人(右)は藤井聡太二冠に敗れ、タイトルを失った7月16日のヒューリック杯棋聖戦第4局で渡辺明名人(右)は藤井聡太二冠に敗れ、タイトルを失った

渡辺明名人が語る藤井二冠の強さ 棋聖戦第1、2局は「プロが感心する勝ち方」/将棋 – SANSPO.COM(サンスポ)

羽生・丸山は、どちらが勝っても竜王戦七番勝負開幕時点で50歳・・・


2020.9.13 07:30

7月16日のヒューリック杯棋聖戦第4局で渡辺明名人(右)は藤井聡太二冠に敗れ、タイトルを失った
7月16日のヒューリック杯棋聖戦第4局で渡辺明名人(右)は藤井聡太二冠に敗れ、タイトルを失った

将棋の渡辺明名人(36)=棋王、王将=が、本紙の取材に応じた。今期は7月のヒューリック杯棋聖戦で藤井聡太二冠(18)に敗れてタイトルを失ったが、8月に初挑戦となった名人戦で豊島将之竜王(30)を4勝2敗で破った。現役最強といわれ、「魔王」の異名を取る渡辺名人は棋聖戦、名人戦を振り返り、今後の展望を語った。

渡辺名人は7月16日、棋聖戦第4局で藤井二冠に敗れ、「すごい人が出てきた」と語った。1カ月後の8月15日、初の名人位を獲得。今度は「最後のチャンスだと思っていた」と安堵(あんど)した。2つの言葉の真意を聞いた。

「年齢的にもうチャンスはないかもしれなかった。今回駄目だったら、また挑戦者になれるとはかぎらない。(今期はB級2組の)藤井君も普通にいけばあと2年でA級に来ると考えると」

棋力のピークは25歳から30歳ともいわれる。渡辺名人も「50歳を過ぎてタイトル戦に出てこられる方は、さかのぼってもなかなかいない。自分もよくてあと10年、短ければあと2、3年という感じ」と自身を見つめる。

「一局一局中身が濃かった」と振り返る棋聖戦で、唯一の白星となった第3局。藤井棋聖が得意な角換わり腰掛け銀を研究し尽くし、90手目まで想定通りに進めた。完勝の対局後「勝ち方としてはいいものではない」とコメントした。

「1局目、2局目の向こう(藤井二冠)の勝ちは、プロが感心する勝ち方。その場で考えて指す完全な技術、技量。プロの順位付けはそこで決まる。僕は3局目に研究でガチガチに固めて勝ったが、それは僕じゃなくてもできる。がっぷり四つに組んで勝たないと、タイトル戦の番勝負で勝つことは無理です」

特に名人戦など七番勝負は、野球の日本シリーズと同じという渡辺名人。「『4勝のうち、少なくとも3局はきちんと勝たないと、七番勝負に勝つ資格はない』と中原(誠)先生はおっしゃった。僕もそう思う」。

渡辺明名人
渡辺明名人

藤井二冠が22日に開幕する王将戦挑戦者決定リーグを勝ち抜けば、現王将の渡辺名人と、来年1月からの七番勝負で再び激突する。

「棋聖戦まではわからないことが多かったが、もうお互いの情報はオープンになっている。それを持って次の戦略を組み立てて、どうなるか。物事において1回目と2回目は雲泥の差。だから2回目に、自分がどれだけの結果を出せるかが大事です」

現役最強の座は、まだ譲れない。「若い人がAIによる『解』を持って臨んでくる。AIが入る前の10年前、20年前に比べ、『経験の価値』は下がっている。でもそれがつまらない、ということではない。そういう(AIだけに頼る)勝ち方は何回もできるものじゃないからです」。研究を基に、盤上で臨機応変の技術、技量を見せて勝つ。「魔王」渡辺名人は静かに翼を休め、爪を研いでいる。

情報源:渡辺明名人が語る藤井二冠の強さ 棋聖戦第1、2局は「プロが感心する勝ち方」/将棋(サンケイスポーツ) – Yahoo!ニュースコメント

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