左から豊島竜王、藤井二冠、渡辺名人、永瀬二冠

藤井二冠、予想より「3年早く成長」…「渡辺」「藤井」「永瀬」「豊島」4強時代突入 : 読売新聞オンライン

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2020/08/29 17:47

左から豊島竜王、藤井二冠、渡辺名人、永瀬二冠
左から豊島竜王、藤井二冠、渡辺名人、永瀬二冠

■ 藤井聡太二冠(18)が20日に誕生し、将棋界は八つのタイトルを4棋士が分け合う「4強時代」に突入した。今後の将棋界はどう展開するのか。王位3期の実績を持つ深浦康市九段(48)に「4強」の特徴などを分析してもらった。(編集委員 田中聡、文化部 吉田祐也)

■第一人者・渡辺に、藤井・永瀬・豊島が続く

深浦康市九段
深浦康市九段

「4強」とはどんな棋士たちか。

深浦九段の見立てでは、現在の第一人者は名人、棋王、王将の三冠の渡辺明名人(36)だ。王位、棋聖を獲得した藤井二冠、叡王、王座の永瀬拓矢二冠(27)、豊島将之竜王(30)と続く。

昨年から今年にかけてのタイトル戦の多くにこの4人が絡む=表=。竜王・名人の二大タイトル保持者は、複数タイトルを保持していても「竜王」「名人」とのみ呼ばれるのが慣例だ。

「どの棋士も、他の棋士から一目置かれる地力がある。まさに将棋界の中心」と深浦九段は評する。

では「4強」はどういう過程で成立したのか。

■「羽生世代」から主役の座を奪う

平成時代の前半は「七冠」を達成した羽生善治九段(49)が主役。好敵手が永世棋聖の資格を持つ佐藤康光九段(50)や十八世名人の森内俊之九段(49)ら「羽生世代」の棋士たちだ。

平成中期~後期に、竜王戦9連覇などで彼らに対抗してきたのが渡辺名人。さらに豊島竜王や竜王1期の糸谷哲郎八段(31)、名人挑戦1回の稲葉陽八段(32)ら「関西勢」が台頭した。「羽生世代」に陰りが見え始めた2010年代後半には、永瀬二冠に加え、叡王1期の高見泰地七段(27)、朝日杯優勝の八代弥七段(26)ら「関東若手」が有望株になった。

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