王位戦7番勝負第4局の対局場となる「大濠公園能楽堂」を検分した木村一基王位(右)と藤井聡太棋聖(日本将棋連盟提供)

木村王位「作戦切り替える」藤井棋聖「自然体で臨めれば」|第61期王位戦七番勝負

第61期王位戦七番勝負第4局1日目 木村一基王位 vs 藤井聡太棋聖
8月19日、朝9時から木村王位の先手で対局開始


2020年8月18日 22時24分

将棋の高校生棋士、藤井聡太棋聖(18)が、木村一基王位(47)に挑戦している第61期王位戦七番勝負(新聞三社連合主催)の第4局が19日から、福岡市中央区で始まる。対戦成績がここまで3勝0敗の藤井棋聖が4連勝で一気に二つ目のタイトルを奪取するか、木村王位が初勝利を挙げ、逆転での初防衛へ望みをつなぐか。注目の一戦だ。

藤井棋聖が王位を奪取して二冠となれば、タイトル2期という昇段規定を満たし、現在の七段から八段に昇段する。18歳1カ月での二冠達成と八段昇段は、いずれも最年少記録となる。

第4局を前に18日、両対局者は福岡市中央区のホテルで記者会見した。主なやりとりは次の通り。

王位戦第4局を前に記者会見した木村一基王位=2020年8月18日、福岡市中央区、佐藤圭司撮影
王位戦第4局を前に記者会見した木村一基王位=2020年8月18日、福岡市中央区、佐藤圭司撮影

木村王位「思い切りぶつかっていく」

――福岡対局にかける意気込みを。

まあ、あの、3連敗してます(笑顔)。後がありませんので、思いっきり指したいな、というふうに思っております。

――(去年の王位戦は)連敗の後、福岡で勝って、という展開だった。

確かに、2連敗の後、福岡対局で1回勝つことが出来て、いい勝負になる、いいきっかけになったと思いますので、そういったふうになればいいな、というふうに思っております。

――今回の福岡対局で仮に負けた場合、自身は失冠し、相手の藤井棋聖には最年少二冠、最年少八段という記録を与えてしまう。プレッシャーは?

報道を見ると、そう言われてますけど、私自身は(対戦)相手ではありますので、気にしてません。結局、力を出す、ということを第一に考えてますので、そちらの方に100%力を注ぎたいと思っております。

――第3局から、気持ちの切り替えは?

3局目は、(自分に)逆転の目があったというような感じで伝えられておりますが、かなり押されていたと認識しております。内容としては負けという部分が多かったわけですね。

(第3局は後手番だったが、第4局は先手番になるということで)作戦を切り替える必要がある。そういった点では準備はしてきました。

1局目は押されたまま押し切られ、2局目は逆転負け、3局目はチャンスはあったけれども、つかみきることは出来なかった。2局目、3局目ではミスというものは確かにありました。次こそは(ミスが)ないように、という目標は立てております。

――北海道での第2局は木村王位が優勢に進めた内容で、今回の第4局はそれに続く、木村王位の先手番。先手番で、こういう形になれば、という感じをつかんでの対局か?

(第2局の)作戦が成功したかどうかは、専門的には難しいところ。ただ、ゴチャゴチャとした、よく指される定跡型ではない形にもっていったという点ではうまくいった。それなりの趣旨は通った。(第2局と)同じようにはいかないと思いますが、そこも含めて、作戦を立てていきたい。

――藤井棋聖の印象は?

ミスが少ないのが強さ、(好)成績に結びついている、と感じています。

――そんな藤井棋聖と、どう戦う?

いつもどおり、思い切り、ぶつかっていく、というところですね。

――コンディションは?

疲れもないように、努めてきました。あとは、良い手を指すだけ、といったところです。

王位戦第4局を前に記者会見した藤井聡太棋聖=2020年8月18日、福岡市中央区、佐藤圭司撮影
王位戦第4局を前に記者会見した藤井聡太棋聖=2020年8月18日、福岡市中央区、佐藤圭司撮影

藤井棋聖「自然体で臨めれば」

――3連勝で迎える福岡対局の意気込みを。

第4局も、今まで通り、気負わずに臨めればな、というふうに思います。

――今回は能楽堂での対局。

(検分をして)おごそかな雰囲気で、身が引き締まる思いがしました。

――福岡は初めて?

1回、(将棋の)イベントで来て、昨年はJT杯(将棋日本シリーズJTプロ公式戦)で来ました。今回で3回目です。

――能舞台での対局で、どういうことを表現したい?

自分なりに精いっぱい(将棋を)指して、見ている方に何か感じていただけたら。

――本局には、最年少二冠、最年少八段という二つの最年少記録がかかっているが、プレッシャーはないか?

それについては、まったく、意識することはないのかな、というふうに思っています。自然体で臨めれば、と思っています。(佐藤圭司)

情報源:藤井聡太棋聖との第4局、木村王位「作戦切り替える」(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:藤井聡太棋聖との第4局、木村王位「作戦切り替える」:朝日新聞デジタル


2020.08.18 18:28

将棋の王位戦七番勝負第4局が8月19、20日に行われる。木村一基王位(47)は、挑戦者の藤井聡太棋聖(18)に3連敗と追い込まれた状況に「後がありませんので、思いっきり指したいなと思います」と、力強く語った。

木村王位は昨期、史上最年長46歳3カ月で初のタイトルを獲得したが、初の防衛戦となった今シリーズは開幕局から3連敗。一気に失冠の危機に追い詰められている。過去には同じ王位戦で自分が3連勝し奪取に王手をかけながら、そこから4連敗したという苦い思い出もあるが「逆の状況になってしまったので、一局できっかけをつかみたいと思っていますし、一局は新しく始まるので、思い切りぶつかっていきたいと思います」と、反撃の狼煙をあげる意気込みだ。

同シリーズは、藤井棋聖の新たな最年少記録についても注目が集まっている。藤井棋聖が奪取に成功すれば最年少での二冠、八段昇段を達成する。「よく報道でそう言われていますが、私自身は(対戦)相手でもありますので気にしていません。自分の力を出すことを第一に考えていますので、そちらに100%力を注ぎたいと考えています」と、精神面にはブレがない。

第1局は押し切られ、第2局は逆転負け、第3局はチャンスがあったもののつかみ損ねたという木村王位は、藤井棋聖の実力に「ミスが少ないところが、強さや成績に結びついている。(自分は)2局目、3局目の中で確かにミスというものがありました。次こそはないようにという目標を立てています」と、持ち時間8時間、2日制の対局において、終局までいかに集中力を保てるかという戦いにもなっている。

異名では「千駄ヶ谷の受け師」と呼ばれ、揮毫では「百折不撓」と記す、とにかく粘り強い木村王位。持ち味十分の一局で、大逆転防衛への白星をつかめるか。
(ANNニュース)

情報源:木村一基王位、3連敗から大逆転劇なるか 藤井聡太棋聖との第4局へ「思い切り指したい」/将棋・王位戦七番勝負(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:木村一基王位、3連敗から大逆転劇なるか 藤井聡太棋聖との第4局へ「思い切り指したい」/将棋・王位戦七番勝負 | ABEMA TIMES


2020年8月18日18時3分

王位戦7番勝負第4局の対局場となる「大濠公園能楽堂」を検分した木村一基王位(右)と藤井聡太棋聖(日本将棋連盟提供)
王位戦7番勝負第4局の対局場となる「大濠公園能楽堂」を検分した木村一基王位(右)と藤井聡太棋聖(日本将棋連盟提供)

3連勝中の藤井聡太棋聖(18)が史上最年少の2冠を獲得するか? かど番の木村一基王位(47)が1勝返すか? 将棋の第61期王位戦7番勝負第4局が19日からの2日制で福岡市「大濠公園能楽堂」で開催される。両対局者は18日、現地入り。対局場の検分を行った後、同市内のホテルで順番に記者会見を行った。最初に応じた木村王位の内容は次の通り。

-今回の対局にかける意気込みを

3連敗で後がありませんので、思い切り指したい。

-昨年は連敗後の福岡で勝ちましたが

昨年はここで勝てて、いいきっかけになった。今回もそういったふうになれば。

-封じ手3通(ふだんは2通)を発案したいきさつは

将棋で(社会貢献が)できることは少ない。1通をチャリティーにして、被災地に元気を出してもらえるキッカケになればと、発案しました。

-年下の対戦相手は、年齢の近い相手と比べて戦いにくくないですか

鋭い質問ですねぇ(笑い)。将棋は年が離れていても楽しめるゲームです。それほど気にしていません。年々、年を取って行くので、慣れてしまいました。(藤井棋聖との)29歳差は気になりません。

-第50期王位戦は3連勝して九州に乗り込んで、結果的に4連敗でした。反攻のキッカケなど、胸に期するところは?

あの時は、深浦康市王位の地元の佐世保市(長崎県)で第4局だった。相手が勢いを取り戻したことで、記憶に残っています。逆の状況ですが、きっかけをつかみたい。1局、新しく始まると考えて、思い切りぶつかっていきたい。

-あと1敗で王位献上、相手は史上最年少2冠で八段昇段となりますが、プレッシャーは

私自身は相手でもあり、気にしていません。自分の力を出すことを第一に考えており、そちらに100%力を注ぎたい。

-忘れることが大事と第3局後に話していましたが、気持ちの切り替えは

第3局、逆転の目はあったと伝えられているが、内容的には押されて負けている部分が多かった。今回は作戦的に準備して参りました。

-第2局に続いて先手番です

第2局は、ごちゃごちゃした定跡でないものに持っていったという趣旨が通った。そこも考えて作戦を立てていきたい。

-藤井棋聖の印象は?

指してみて、ミスが少ないのが、強さや成績に結び付いている。

-猛暑の中でのコンディションについて

疲れもないように努めてきた。あとはいい手を指すだけです。

情報源:木村一基王位「作戦準備して参りました」/一問一答(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:木村一基王位「作戦準備して参りました」/一問一答 – 社会 : 日刊スポーツ


記者会見(1)

その後、両対局者は場所を「西鉄グランドホテル」に移り、15分ずつの記者会見を行いました。

(記者会見会場の、西鉄グランドホテル)

(先に木村王位が会見の質問に答えた)

―今回の福岡対局にかける意気込み?

木村 3連敗しています。あとがありませんので、思いきり指したいと思っております。

―去年は2連敗のあとを福岡で勝たれました。そのへんは?

木村 1局は1局ですので、常に作戦を考えるとスコアがどうであれ、あまり関係ないかなと思っております。ただ、昨年は確かに2連敗のあと福岡対局で1回勝つことができて、いい勝負になるきっかけになったと思いますので、そういったふうになればいいなと思っております。

―今シリーズは木村王位の発案で、封じ手を3通作られてチャリティーにしています。発案された思いについて?

木村 被災された方には本当に心からお見舞い申し上げます。将棋ってできることが少なくて、そういったことが少しでも元気を出していただくきっかけになればと思い、発案いたました。これから先も大変だと思いますが、どうか元気を出していただきたいという思いでおります。

▼会見の途中では西日本新聞で連載中の「こども記者」を代表し、西山麻耶さんからも質問を受けた。
https://www.nishinippon.co.jp/theme/kodomo_reporter/

(質問者は小学6年生の西山麻耶記者)

―歳が下に離れた対戦相手は、歳が近い人よりも対戦しにくくありませんか?

木村 んー、鋭い質問ですね。将棋ってね、どんな人でも歳が離れていても楽しめるゲームではあるんですね。ですので、それほど気にしない、です。実は去年対戦した豊島さん(当時の豊島将之王位)も年下なんですね。年々、歳取っていくでしょう? そうすると少しずつ年下の人が多くなってくるんですね。で、もう慣れてしまいましたので、あまり。このシリーズも藤井さんが29だか30だか離れているわけですね。でも、あんまり気にはなりません。

情報源:王位戦中継Blog : 記者会見(1)


2020.08.18 18:17

将棋の最年少棋士・藤井聡太棋聖(18)が8月19、20日に行われる王位戦七番勝負第4局を前に18日、記者会見を行い、本局に勝てば王位獲得と同時に最年少での二冠・八段昇段を果たすことについて「自然体で臨みたい」と語った。木村一基王位(47)との対戦は、ここまで3連勝。ストレートでの奪取で、新たな歴史を刻むか。

7月に棋聖戦で最年少でのタイトル獲得を果たした藤井棋聖だが、早くも新たな記録達成が目前に迫っている。第4局に勝利すると、羽生善治九段(49)が持つ二冠達成の記録(21歳11カ月)と、加藤一二三九段(80)が持つ八段昇段の記録(18歳3カ月)を同時に更新することになる。ただ、記録については「対局するにあたっては全く意識することではないと思っているので、第4局も自然体で臨みたいと思っています」と、記録は後からついてくる、という認識だ。

新型コロナウイルスの感染拡大により春先の対局が延期となり6、7月には大事な対局が集中した。タイトル戦をはじめ、トップ棋士との対局も数多く行われたが「その中でいい経験も数多くすることができたかなと思います。8月からは少し対局も減ったので、本局に向けてもしっかり休んでいい状態で臨めそうかなと思います」と、ハードな日程、ハードな戦いをくぐり抜けてきた経験が、成長と自信にもつながっている。

国内では40度を超える暑さも記録しており「自分も暑いのは苦手」と苦笑いはするが、能舞台での対局に「自分なりに精一杯指して、見ていただいている方に何か感じてもらえるような将棋を指せれば」と、その指し手でファンの心を熱くするつもりだ。今シリーズでは、通常2通の封じ手が木村王位の発案により3通となり、1通はチャリティにあてられることになっている。「自分によって何か勇気づけられる方がいれば、対局者冥利に尽きると感じています」と、記録達成以上に何か伝えられるものを求めて、18歳のタイトルホルダーが明日、注目の一局に向かう。
(ANNニュース)

情報源:藤井聡太棋聖、最年少二冠&八段へ「自然体で臨みたい」19日から木村一基王位と第4局 勝てば奪取/将棋・王位戦七番勝負(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:藤井聡太棋聖、最年少二冠&八段へ「自然体で臨みたい」19日から木村一基王位と第4局 勝てば奪取/将棋・王位戦七番勝負 | ABEMA TIMES


2020年8月18日18時20分

第61期王位戦7番勝負第4局 王位戦に向け会見する藤井聡太棋聖(撮影・今浪浩三)
第61期王位戦7番勝負第4局 王位戦に向け会見する藤井聡太棋聖(撮影・今浪浩三)

3連勝中の藤井聡太棋聖(18)が史上最年少の2冠を獲得するか? かど番の木村一基王位(47)が1勝返すか? 将棋の第61期王位戦7番勝負第4局が19日からの2日制で福岡市「大濠公園能楽堂」で開催される。両対局者は18日、現地入り。対局場の検分を行った後、同市内のホテルで順番に記者会見を行った。木村王位の後に応じた藤井棋聖の内容は次の通り。

-今シリーズ、3連勝。第4局への意気込みを

ここまでいい結果が出ている。気負わずに臨めればいい。

-検分で上がった能舞台の印象は

おごそかな雰囲気で身の引き締まる思いがしました。

-藤井棋聖は走るのが速いと聞いていますが、長い対局のための体力づくりはされていますか?

昔は短距離が得意でした。長距離はダメでした。対局に向けては持久走をして鍛えないとダメかと思っています。

-走って速かったタイムは?

50メートルを6秒8。それ以降は体力が落ちているような気がします。体力づくりも課題かなと思います。

-6~7月は過密日程でしたが、今月に入ってゆとりが出てきました。過ごし方は

6~7月は(対局が)非常に多かったですけど、いい経験を数多くできた。今月は対局が減ったので、本局に向けていい状態で臨めそうかなと思います。

-封じ手チャリティーの感想は

木村王位の発案ですが、自分の対局によって勇気づけられるのであれば対局者冥利(みょうり)に尽きるのかなと思います。

-能舞台でどういう表現をしたいですか

月並みですが、自分なりに精いっぱい頑張りたい。見ている方に何かを感じていただければ

-酷暑の中での体調の整え方は

暑いのは苦手です。外に出るのも難しい。対局は室内ですから、あまり気になることはない。水分をしっかり補給する必要がある。

-最年少記録が2つ(2冠と八段昇段)かかっている点は

それについて対局中は意識しない。第4局も自然体で臨みたい。

情報源:対局場の能舞台に藤井棋聖「おごそかな」/一問一答(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:対局場の能舞台に藤井棋聖「おごそかな」/一問一答 – 社会 : 日刊スポーツ


記者会見(2)

(続いて藤井棋聖の記者会見)

―これまで3連勝していますが、福岡対局における意気込み?

藤井 ここまではいい結果でこられているなと思うので、第4局もまったくいままでどおり、気負わずに臨めればなと思っています。

―能舞台での対局について?

藤井 先ほど検分で対局場を拝見しましたが、能舞台で厳かな雰囲気で、身の引き締まる思いがしました。

▼子ども記者・松浦知咲里さん(小6)からの質問

―藤井棋聖は走るのが速いという記事を見ましたが、長い対局のための体力づくりや何か気をつけていることなどありますか?

藤井 昔は短距離走が得意だったのですが、長距離のほうは全然ダメで、なかなか。対局に向けてはもう少し持久走のほうを鍛えなければいけないかなと思っています。

―いままで走った中でいちばん速かったタイムは?

藤井 いちばん速かったときは50メートル走が6秒8だったと思うのですが、多分、それ以降は体力が落ちているような気がします。これからは長い持ち時間の対局も多いと思うので、それに向けて、やはり体力づくりも課題なのかなと思っています。

情報源:王位戦中継Blog : 記者会見(2)




木村一基王位 vs △藤井聡太棋聖(棋譜中継

8月19日、朝9時から木村王位の先手で対局開始


 



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