110手 4一桂打まで、△藤井聡七段 の勝ち
棋聖奪取成功、藤井聡太棋聖 誕生
2020年7月17日 06:00
◇藤井棋聖誕生 史上最年少タイトル獲得(2020年7月16日)
棋聖戦第4局を山崎隆之八段(39)が解説した。藤井が四段昇段するまでの修業時代、奨励会幹事を務め、その成長を見守ってきた。同じ関西のトップ棋士は、近い将来の複数冠を予言した。
指されて分かった、「コロンブスの卵」のような80手目[後]3八銀。寄せが空振りになるとひどい手になる危険性がある。また、渡辺馬に8二の飛車を取られると怖い藤井陣です。横っ腹ががら空きです。飛車取りに対応するのが普通ですが、[先]5九飛、[後]8六桂とわずか3手進んだ局面は全く違った景色に見える。渡辺王が狭い。その終盤力を見せつけられました。
奨励会幹事を務めた4年間、藤井新棋聖は1級くらいから四段まで駆け上がった。確か二段の頃、対局中に見回っていると膝をバシッと叩く。相手王を詰ます寄せを逃したわけではない。最短手数で詰ます最善手ではなかったことで自ら熱くなった。本来なら注意すべきところですがその熱さを好ましく感じ、2回目をやったら注意しようと決めていましたが、その前に四段に昇段してしまいました。
藤井新棋聖には相手を強くする効果がある。見られているという緊張感でしょうか。対局する度にネット中継などがあって注目度が高いので、序中盤から重圧がある。「こういう感じならいけるかな」から「こうやってこうなったら勝てる」とより具体的に準備する必要がある。第3局、勝った渡辺2冠は初手から王手をかける90手目までの局面を研究したとか。そんな人たちを相手にするのだから、藤井新棋聖は対局の度に成長します。
この日も渡辺2冠がしっかり対策を練ってきました。それが昼食休憩後、金取りに打ち付けた桂。ひと目、自らの飛車の利きを閉ざして、いかにも打ちにくい。渡辺ペースでしたが、そこから藤井新棋聖は攻め合って勝ち切ってしまうから驚きです。
死角が見当たりません。昨年11月、王将戦の挑戦者決定リーグ最終局で広瀬章人八段に敗れて以降、持ち時間の管理にシビアになった。トップ棋士相手でも、持ち時間の切迫にも動じなければどう崩せばいいのか。トーナメントの1回だけなら勝てるでしょう。5番勝負で3回、7番勝負で4回勝てるイメージが湧きません。タイトル戦に出続けるようになって次々獲っていくのが自然に思えます。
◆山崎 隆之(やまさき・たかゆき)1981年(昭56)2月14日生まれ、広島市出身の39歳。2009年王座戦に挑戦経験があり、NHK杯では2度優勝。藤井とは一昨年9月の王位戦予選で1度戦い、山崎が勝った。NHK・Eテレ「将棋フォーカス」の司会を昨年まで4年間務めた。
情報源:山崎八段 藤井新棋聖の複数冠“予言” 研究してきた渡辺2冠を上回った終盤力、対局の度に成長(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:山崎八段 藤井新棋聖の複数冠“予言” 研究してきた渡辺2冠を上回った終盤力、対局の度に成長― スポニチ Sponichi Annex 芸能
山崎八段 藤井新棋聖の複数冠“予言” 研究してきた渡辺2冠を上回った終盤力、対局の度に成長― スポニチ Sponichi Annex 芸能 https://t.co/dxMnjkxRqQ
— スポニチ王将戦【公式】 (@sponichi_ohsho) July 16, 2020
投了までの10分間
https://www.youtube.com/watch?v=otD6xQ7E8xU&hd=1
記者会見
産経新聞・朝日新聞・THE PAGE
インタビューと感想戦
▲渡辺明棋聖 vs △藤井聡太七段(棋譜DB・棋譜を見る)
110手 4一桂打まで、△藤井聡七段 の勝ち
棋聖奪取成功、藤井聡太棋聖 誕生
初タイトル獲得、おめでとうございます。
18日にJT杯の菅井八段戦ですね。