【将棋 ヒューリック杯棋聖戦五番勝負 第3局】藤井聡太七段に勝利し、対局を振り返る渡辺明棋聖(左)=9日午後、東京都千代田区の都市センターホテル(松本健吾撮影)

【ヒューリック杯棋聖戦】カド番しのいだ渡辺棋聖「作戦が当たった」

142手 9二銀打まで、△渡辺明棋聖 の勝ち


2020.7.9 21:10

【将棋 ヒューリック杯棋聖戦五番勝負 第3局】藤井聡太七段に勝利し、対局を振り返る渡辺明棋聖(左)=9日午後、東京都千代田区の都市センターホテル(松本健吾撮影)
【将棋 ヒューリック杯棋聖戦五番勝負 第3局】藤井聡太七段に勝利し、対局を振り返る渡辺明棋聖(左)=9日午後、東京都千代田区の都市センターホテル(松本健吾撮影)

東京都千代田区の都市センターホテルで行われた第91期ヒューリック杯棋聖戦五番勝負の第3局。先手の藤井聡太七段(17)が午後7時12分、「負けました」と頭を下げ、渡辺明棋聖(36)=棋王・王将=がシリーズ初勝利を挙げた。タイトル獲得の最年少記録更新まであと1勝と迫っていた藤井七段は、タイトル戦で初めて敗れた。

午前9時に始まった対局で、先手の藤井七段は得意の角換わりを選択。立会人の青野照市(てるいち)九段(67)は「藤井さんは1、2局は相手の得意戦法で戦い、第3局で得意な角換わりを持ってきた。直線的な攻めを見せている」と話した。

両者とも指し手が速く、午前中は76手まで進んだ。午後に入り、相手陣に馬を作った渡辺棋聖が藤井玉に迫るなど攻勢に転じた。渡辺棋聖が指した90手目△9九飛の王手に藤井七段が1時間23分の長考に沈んだ。その後も時間を使い、1分将棋に突入した。藤井七段は渡辺棋聖の激しい攻めに必死の粘りを見せたが、最後は投了に追い込まれた。

渡辺棋聖の話「作戦が当たったところはある。とりあえず一つしのぐことができた。依然カド番だが、この勢いで来週も頑張れれば」

藤井七段の話「途中、ミスが出たのは自分の実力。今日の内容を反省して次につなげられたら。いい状態で臨めるようにしたい」

情報源:ヒューリック杯棋聖戦 カド番しのいだ渡辺棋聖「作戦が当たった」(産経新聞) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:【ヒューリック杯棋聖戦】カド番しのいだ渡辺棋聖「作戦が当たった」 – 産経ニュース


2020年7月9日 20:12

将棋の第91期棋聖戦5番勝負第3局が9日、東京都千代田区の都市センターホテルで行われ、渡辺明棋聖(36)が開幕2連勝の藤井聡太七段(17)を後手142手で下し、巻き返しの1勝を挙げた。藤井はストレートでの史上最年少タイトル獲得はならなかった。第4局は16日に大阪府大阪市の関西将棋会館で開催される。

後がない状況で臨んだ対局で、積極的な指し回しを見せた渡辺棋聖。次局へ向けて「とりあえず一つしのぐことができた。依然カド番だが、この勢いで来週も頑張りたい」と語った。

▽棋聖戦 将棋8タイトル戦の一つ。1962年創設、94年まで年2度開催。現在は1、2次予選を経て16人で決勝トーナメントを戦い、勝者が6~8月に保持者と1日制の5番勝負に臨む。決勝トーナメントと5番勝負の持ち時間は各4時間で、勝者が棋聖のタイトル称号を得る。

情報源:渡辺棋聖、藤井七段下し反撃の1勝「依然カド番だが、この勢いで来週も」(スポニチアネックス) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:渡辺棋聖、藤井七段下し反撃の1勝「依然カド番だが、この勢いで来週も」― スポニチ Sponichi Annex 芸能


2020年7月9日20時41分

タイトル戦登場35回目の渡辺明棋聖が、初のストレート負けを回避した。1手もミスできない最終盤。負けたら棋聖も失う。崖っぷちで最善の応手を見せて、勝利をつかむ。「1つ、しのぐことができました」と、ホッとした表情を見せた。

読みが的中した。先手藤井が得意の「角換わり腰掛け銀」でくると、予想していた。序盤は時間を使わずどんどん指す。77手目の昼食休憩前で消費は34分。藤井83分。半分も使ってない。「難解な終盤戦で時間がないと分が悪いと取っておいた」。指し回しに一日の長があった。

昨年2月、朝日杯決勝で初めて対決し、藤井に敗れた。今後タイトル戦で戦う相手と意識した。2カ月後に都内のホテルで行われた平成の将棋界を振り返るイベントの中で、「引き立て役になりたくない」と公言した。棋聖戦連敗のかど番で、初めて土をつけた。

08年の竜王戦7番勝負では3連敗の後、4連勝で羽生善治九段の挑戦を退けて防衛している。「結果に満足して次に向かいたい」。底力は侮れない。

情報源:渡辺棋聖「1つしのげた」指し回しで藤井に一日の長(日刊スポーツ) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:渡辺棋聖「1つしのげた」指し回しで藤井に一日の長 – 社会 : 日刊スポーツ


2020年7月9日 21時14分

将棋の第91期棋聖戦5番勝負第3局が9日、東京・千代田区の都市センターホテルで行われ、渡辺明棋聖(36)=棋王、王将=は先手の挑戦者・藤井聡太七段(17)を142手で退けた。2連勝で王手を掛けていた藤井七段の史上最年少獲得記録達成は、次局以降に持ち越しとなった。

タイトル勝負で勝率76%を誇る実力者が、崖っぷちから意地を見せた。「状況が苦しかったので、開き直って、思い切っていこうと」。過去タイトル勝負でストレート負けを喫したことがない渡辺棋聖は後手番。藤井七段が最も得意とする戦型「角換わり」となるも、「予想の本命だった」と落ち着いていた。

午前で76手が進む異例なスピードの指し合いにも動じず、「時間がないと分(ぶ)が悪いなと思っていたので、そこは作戦として進めていた」と冷静に先を見据えた。終盤には「読んでない手がいっぱいあった」とするも、序盤の“貯金”で「時間が合ったので冷静になれた」。1分将棋に入った藤井七段をじっくりと追い詰めた。

過去のタイトル戦33回中25回を防衛あるいは奪取する驚異の勝率を持つ渡辺棋聖。藤井七段から自身初の白星を挙げたが、「作戦が当たったとこはあるので、勝ち方としてはいいものではない。けどカド番だったので、そういう贅沢を言える状況では無かった」

次戦は16日で、舞台は大阪・関西将棋会館。「1つしのぐことはできたので、依然としてカド番ですけども、この勢いで頑張れればと思います」。現役最強の呼び声高い36歳は、意地の1勝をつかみ、ここからの巻き返しを図る。

情報源:渡辺棋聖が意地の1勝「開き直って、思い切っていこうと」…藤井七段から初白星(スポーツ報知) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:渡辺棋聖が意地の1勝「開き直って、思い切っていこうと」…藤井七段から初白星 : スポーツ報知


渡辺棋聖インタビュー

産経新聞(以下、産経) 本局は後手番でした。藤井七段の角換わり腰掛け銀を想定して準備してこられましたか。

渡辺 そうですね。予定の本命というか。

産経 昼食休憩までに76手と、早いペースで進みました。どの辺りまで研究だったのでしょうか。

渡辺 そうですね。午前中はもちろん、予定の範囲内でした。ただ、そのあとは先手の手も広いので。△9九飛(90手目)くらいまでは考えたことがあったんですけど、変化が多いのであんまりきちんとは。

産経 △9九飛に▲9八銀と打たせて△6七馬としたところの手応えはいかがでしたか。

渡辺 合駒なら馬を逃げてという予定でやっていたので。

産経 やれるという感触があったのはどこでしょうか。

渡辺 △7八馬(112手目)と入ったところは指しやすいと思ったんですけど、終盤は読んでいない手がいっぱいあったので。

産経 次局の抱負をお願いします。

渡辺 とりあえず一つしのぐことができたので。依然としてカド番ですけど、この勢いで頑張れればいいかなと思います。

東京将棋記者会(以下、記者会) 本局は0勝2敗のスコアで迎えた大一番でした。どのような心境で臨まれましたか。プレッシャーを感じる部分はありましたか。

渡辺 状況が苦しかったので、開き直ってというか、思い切っていこうかなと。決めていたところはどんどん指そうと思っていました。

記者会 本局の勝利はご自身にとってどういう勝利だったでしょうか。

渡辺 作戦が当たったところはあるので、勝ち方の部類ではいいものではないでしょうけど、カド番で贅沢をいえる状況ではなかったので。結果に満足して次に向かいたいと思います。

記者会 終盤は慎重に指し進められました。

渡辺 想定を外れたところからいきなり終盤戦なので。時間がないと分が悪いなと思っていたので、そういう方針で進めていました。最後はちょっと上に逃げられるのをうっかりしてたんですけど、時間があったので冷静になれました。

情報源:ヒューリック杯 棋聖戦中継 plus: 渡辺棋聖インタビュー


藤井聡太七段 vs △渡辺明棋聖(棋譜DB棋譜を見る

142手 9二銀打まで、△渡辺明棋聖 の勝ち

ABEMAの視聴者数が5.4m(540万人)

対戦成績


 



渡辺明-藤井聡太の手合いは、第12回朝日杯決勝が初手合い
今期の棋聖戦で2戦目、3戦目と連敗していたから、4戦目にして初白星。