永瀬拓矢

小学6年生では準優勝 15年の時を経て夢舞台に“帰ってきた”永瀬拓矢二冠/将棋・JT杯 | ABEMA TIMES

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2020.06.19 10:49

今から15年前、和服を着て対局した将棋少年は、タイトル二冠を手にして帰ってきた。6月28日から開幕する「将棋日本シリーズ JTプロ公式戦」は、前年覇者、タイトルホルダー、賞金ランキング上位者など、選ばれし12人のみが参加できる棋戦。永瀬二冠は、今回が初出場となった。「JT杯は子供の頃から憧れていた舞台で、プロになり出場できることは本当に夢のようです」と語る永瀬二冠は、出場資格に余りあるタイトル2つと現役トップクラスの棋力を持って、晴れ舞台に臨む。

持ち時間10分・切れたら1手30秒未満・考慮時間各5分と、公式戦としては最短のスピード戦という特徴も持つJT杯だが、幼いころからプロを目指す少年たちにとっては「こども大会」も一大イベントだった。永瀬二冠は「小学6年生の時、こども大会で決勝まで進み和服を着て対局したことをよく覚えています」と、当時を懐かしんだ。決勝で戦った相手は、プロの将棋界でもしのぎを削る佐々木勇気七段(25)。「負けた記憶はないのですが、実家には準優勝の盾が飾ってあります」と、今なお親交の深い佐々木七段との思い出の品が残っている。

当時からその才能に注目されていたが、今では将棋ファンならその名を知らない者はいない存在にまで成長した。周囲も認めるストイックさから“軍曹”というニックネームがついたが、最近ではタイトルホルダーになったことで“中尉”に昇進した。また、対局時によく食べるバナナも注目され、盤を離れれば笑顔も溢れることから、ギャップ萌えするファンも多い。

本棋戦に向けて、具体的な目標は掲げず「全力で挑みます」と端的に答えた。21日からは叡王のタイトル防衛をかけた七番勝負が開幕、23日には、研究仲間でもある藤井聡太七段(17)と王位の挑戦権を決める戦いも控えている。永瀬二冠のJT杯初戦は8月29日。この2カ月半でいくつもの修羅場を経験した後、どれだけ強くなっているだろうか。

(写真提供:日本将棋連盟)

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2020年(第41回)

情報源:第41回将棋日本シリーズ プロ公式戦





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