ほぉ・・・
2020年6月14日 5時00分
荒天の今年5月31日、藤井聡太七段(17)の地元・愛知県瀬戸市の商店街。講談師・旭堂鱗林(りんりん)(46)は、コロナ禍で遠ざかっていた高座に2カ月ぶりに上がった。演目は十八番の「藤井聡太物語」。釈台を小拍子でたたき、「焼き物の街で生まれ育った器の違う男……」と、幼少期からの伝説の数々を名古屋弁を交ぜつつ披露した。
幼稚園教諭やタレントを経て2016年に講談師に。名古屋を拠点に高座に上がるほか、瀬戸をカバーするラジオ局のパーソナリティーも務めている。
16年10月に藤井が中2でプロ入りし、加藤一二三九段とのプロデビュー戦から連勝街道を走り始めると、瀬戸は沸いた。局のスタッフに勧められ、対局中継を見て地元の将棋ファンに取材し、17年5月、藤井聡太物語をわずか1日で完成させた。
藤井の29連勝中とあって評判を呼ぶ。同じ年、高座に上がるため名古屋の料亭を訪れると、藤井のサインや写真が飾ってあった。聞けば、経営者は藤井の親戚で、「今日はおばあさん(祖母)もいますよ」。あいさつに向かうと、知った顔があった。「あ、いつも客席でよう笑ってくれる人だ」。こうして藤井家との交流も始まった。
本人との出会いはその年の夏。夏休みの過ごし方を尋ねると、「のんびりするのが好きで。温泉に行きたい……ぐらいです」とはにかんだ。飾らない人柄に、「私も含めて瀬戸の人は、聡太君のことを自分の親戚のように思っている」。
藤井聡太物語は「元祖編」など5編あり、昨年はCDも発売した。「コバンザメ芸人と言われるが結構。縁があるのだから、これは使命」
藤井は今、タイトルが狙える位置にいる。その日が来れば、「タイトル獲得への道」編を作ると決めている。=敬称略
(高原敦)
◆毎週日曜に掲載します。
情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)鍛錬編:9 「器が違う」数々の伝説、名古屋弁で講談に:朝日新聞デジタル
村)「焼き物の街で生まれ育った器の違う男……」「その日が来れば、『タイトル獲得への道』編を作ると決めている」。藤井聡太七段の活躍を講談で伝える女性がいます。
(大志 藤井聡太のいる時代)鍛錬編:9 「器が違う」数々の伝説、名古屋弁で講談に:朝日新聞デジタル https://t.co/4WdYXuqgkL— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) June 13, 2020
へぇ・・・