藤井聡太七段、念願のタイトル挑戦「前に進めたと思います」/将棋・棋聖戦

藤井聡太七段、念願のタイトル挑戦「前に進めたと思います」/将棋・棋聖戦 | ABEMA TIMES

100手 6八角打まで、△藤井聡七段 が挑戦権獲得
タイトル挑戦最年少記録更新


2020.06.04 20:24

将棋の藤井聡太七段(17)が6月4日、ヒューリック杯棋聖戦・決勝トーナメント決勝で永瀬拓矢二冠(27)に勝利、渡辺明棋聖(棋王、王将、36)への挑戦権を獲得した。17歳10カ月20日での挑戦は、従来の記録を31年ぶりに更新する新記録。対局後、記者会見に出席した藤井七段は「なかなかタイトル戦という舞台まで行けなかったので、それを今回達成できて、前に進めたと思います」と語った。

藤井七段は2016年10月、史上最年少となる14歳2カ月で四段昇段、プロ入り。直後に歴代最多となる29連勝という大記録を樹立。その後も数々の最年少記録を樹立し、デビュー以来3年連続で勝率8割超えも達成。各棋士からも、タイトル挑戦は時間の問題と言われてきた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で対局が延期となり、最年少での挑戦記録が危ぶまれていたが、緊急事態宣言の解除とともに対局が組まれ、見事にラストチャンスをものにした。

会見で藤井七段は対局を振り返り「今日は挑戦は意識せずに盤上に集中しようと臨みました。挑戦するという実感が、あまりわかないですけど、第1局がすぐにあるので、気持ちを入れ替えたいなと思います」とコメント。対戦相手となる渡辺棋聖については「非常に攻めが鋭い将棋で、最近特に充実されていると感じています」と語った。

情報源:藤井聡太七段、念願のタイトル挑戦「前に進めたと思います」/将棋・棋聖戦(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュースコメント

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2020年6月4日 19時48分

将棋の高校生棋士、藤井聡太七段(17)が4日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第91期棋聖戦(産経新聞社主催)の挑戦者を決めるトーナメントの決勝で永瀬拓矢二冠(27)に勝ち、渡辺明棋聖(36)=棋王、王将とあわせ三冠=への挑戦権を獲得した。藤井のタイトル挑戦は初めて。31年ぶりに、タイトル挑戦の最年少記録更新を決めた。

棋聖は将棋界に八つあるタイトルの一つ。藤井は1次予選、2次予選を6連勝で勝ち抜き、16人の決勝トーナメントに進出。さらに名人3連覇の実績を持つ佐藤天彦九段(32)らタイトル経験者3人を連破して決勝に進み、最後は現タイトル保持者を破った。渡辺との五番勝負が開幕する8日時点の年齢は17歳10カ月20日で、屋敷伸之九段(48)が1989年12月に作ったタイトル挑戦の最年少記録を4日更新することになる。(村上耕司)

棋聖戦の挑戦権を懸けて戦う藤井聡太七段(右)と永瀬拓矢二冠=2020年6月4日、東京都渋谷区、代表撮影・日本将棋連盟
棋聖戦の挑戦権を懸けて戦う藤井聡太七段(右)と永瀬拓矢二冠=2020年6月4日、東京都渋谷区、代表撮影・日本将棋連盟

「タイトル戦は、一つの最高の舞台かな」

棋聖戦で初のタイトル挑戦を決めた藤井聡太七段。4日の対局後に行われた記者会見の一問一答は、次の通り。

――改めてタイトル挑戦を決めた今の気持ちを。

「きょうは挑戦というのは意識せずに盤上に集中しようと思って臨んだんですけど。なのでまだ挑戦するという実感はあまりわかない。第1局がすぐにあるので、しっかり気持ちを入れ替えたいなと思います」

――史上最年少でのタイトル挑戦ということで、新しい記録になった。これまでの記録と比べて今の気持ちは。

「今までなかなかタイトル戦の舞台まで行けなかったので、それを今回達成できて、一つ前に進めたのかなと思っています」

――挑戦する渡辺明棋聖についての印象は。

「非常に攻めが鋭いという印象で、最近は特に充実されているなと感じています」

――この2カ月、自宅で過ごして対局できない時期が続いていた。一昨日、今日と素晴らしい将棋を指されていい結果が出たんですが、この間、強くなったという手応えはあるんでしょうか。

「2カ月対局があいた分、自分の将棋にしっかり向き合うことができたのかなと感じてます」

――去年の王将戦、今日と同じあと一つ勝てばタイトル戦という状況だった。その時のことは頭をよぎったか。悔しさを晴らしたか。

「今日は挑決(挑戦者決定戦)ということは全く意識せずに臨もうと思ったので、そういうことはなかったです」

――初のタイトル挑戦が実現した。若い藤井七段にとって通過点の一つという見方もある。棋士という長期のプランの中でどういう位置づけと受け取っているか。

「タイトル戦というと番勝負で、トップ棋士の方とじっくり戦うことができる。五番勝負を通して自分も成長したいなと思います」

――デビューから3年半でタイトル挑戦にいたったという感想を。

「プロになってから、もうそんなに経つのか、という気もする。今回得た機会をしっかり生かしたいという気持ちです」

――棋士にとってタイトル戦はどのような存在か。

「タイトル戦は、一つの最高の舞台かなという印象があります」

――その舞台に出ることになったことを、どう受け止めているでしょうか。

「そのこと自体はうれしいんですけど、そういった最高の舞台にふさわしい将棋を指したいという思いもあります」

――永瀬拓矢二冠が長考した時、自分も残り16分ぐらい。あの長考の時に、将棋の流れをどう感じていたか。

「その時点でこちらの残り時間が少なくなってしまったので、局面はまだ中盤なので、総合的には厳しい戦いなのかなと感じていました」

――時間のマネジメントが課題だったが、今日の将棋をどう感じているか。

「今日の将棋も非常に難しい将棋で、やはり時間配分という点では少し課題が残ったかなと思います。五番勝負に向けて、そのあたりを修正できればと思っています」

――四段昇段の時、「まだまだ実力が足りない。実力をつけてタイトルを狙える位置に行ければ」と話していた。3年半たって狙える位置に来た。この瞬間を迎えている思いを。

「四段になった当初はもちろんタイトル戦に出るのが目標だったが、なかなか現実的には難しい状況が続いていたので、今回挑戦できるのはうれしく思っています」

――コロナの影響で最年少挑戦が戦わずしてなくなるかもしれないという状況があった。日程が発表されてチャンスがあると分かった時の思いは。

「自分としては記録は全く意識していなかった。過密な日程ではあるので、そのあたり、コンディションをどうするかというのは課題だなと思った」

――後手番で相懸かりで受けた。30連勝をかけた対局と同じだった。その思いは。

「自分としては序盤は普段通り指したつもり。永瀬二冠に踏み込んでこられて激しい展開になったのかなと思います」

――朝から見ている視聴者に向けて抱負を一言。

「きょうも非常に難しい将棋だったんですけど、こうして挑戦できることをうれしく思っています。五番勝負でも最善を尽くして熱戦をできるように頑張りたいと思います」

情報源:藤井七段、棋聖挑戦権を獲得 タイトル挑戦の最年少記録(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:藤井七段、棋聖挑戦権を獲得 タイトル挑戦の最年少記録:朝日新聞デジタル


終局直後、両対局者にインタビューが行われました。

(挑戦権獲得の藤井七段)

【藤井七段インタビュー】

――本局を振り返っていかがでしょうか。
藤井七段 そうですね。少し意外だったのですが、途中から自信がない展開になってしまいました。

――初挑戦を勝ち取ったお気持ちは。
藤井七段 挑戦することができて、うれしく思います。また、五番勝負がすぐあるので準備したいと思います。

――タイトル挑戦最年少記録更新になりましたが、そのお気持ちは。
藤井七段 そうですね、そういう形になったことはうれしく思います。

――タイトル獲得の最年少記録もかかってくるわけですが、その辺りは意気込みは。
藤井七段 相手が渡辺明棋聖が大変充実されている方ですが、一生懸命勝てるように頑張りたいと思います。

(敗れた永瀬二冠)

【永瀬二冠インタビュー】

――本局を振り返っていかがでしょうか。
永瀬二冠 とても判断が難しかったのですが、中終盤の精度が低く、残念でした。

――先手になり相掛かりを志向したのは用意の研究だったのでしょうか。
永瀬二冠 そうですね。用意した作戦ではありました。

――中盤までさせている印象でしたか。
永瀬二冠 分からなかったのですが、△3六銀と打たれたところで、もう少しいい対応があったのかなと思います。

――公式戦では初めて藤井七段と指されたわけですが、印象は。
永瀬二冠 やはり△3六銀など読んでいない手を指されたので、そういうときの対応が大事なのかなと思います。

情報源:ヒューリック杯 棋聖戦中継 plus: 終局直後


感想戦終了後、藤井七段にインタビューが行われました。インタビュワーと別室で、距離を取った形でのインタビューとなりました。

――改めて今の気持ちを教えてください。
藤井七段 今日は対局に集中しようと思って臨みました。挑戦するという実感は湧かないですが、気持ちを入れ替えて第一局に臨みたいと思います。

――これまでの記録と比べて、今の気持ちは違いますか。
藤井七段 これまでタイトル戦の舞台まで行けなかったので、今回達成できて、前に進めたのかなと思います。

――渡辺明棋聖についておしえてください。
藤井七段 攻めが鋭い印象で、また、特に最近充実されているなという印象です。

以上で本局の中継は終了です。ご観戦ありがとうございました。

まもなく開幕の五番勝負もぜひご覧ください。

情報源:ヒューリック杯 棋聖戦中継 plus: 藤井七段インタビュー



決勝トーナメント

情報源:第91期棋聖戦決勝トーナメント


永瀬拓矢二冠 vs △藤井聡太七段(棋譜DB棋譜を見る

100手 6八角打まで、△藤井聡七段 が挑戦権獲得
タイトル挑戦最年少記録更新




 



このまま、タイトル奪取なるか?