黒漆で碁盤に線を引く「目盛り」の作業をする鬼頭徳治郎さん=東京都文京区

(マダニャイ とことこ散歩旅:329)不忍通り:33 丸八碁盤店:朝日新聞デジタル

ほぉ・・・


2020年5月28日 16時30分

黒漆で碁盤に線を引く「目盛り」の作業をする鬼頭徳治郎さん=東京都文京区
黒漆で碁盤に線を引く「目盛り」の作業をする鬼頭徳治郎さん=東京都文京区

■美しい木目、こだわりの一品

通りを駒込方面へ歩くと、「碁」と書かれた看板が見えた。碁盤や将棋盤、将棋駒を扱う「丸八碁盤店」(東京都文京区本駒込5丁目)だ。戦後間もない1947年に創業。店主は碁盤師の鬼頭徳治郎さん(77)。「職人が、すべて手作りで仕上げています」と教えてくれた。

2011年まで銀座にも店を構えていた。ただ、碁盤店数は減り、30年前は都内に28店あったが、今は6店に。背景に中国産の安価な商品の普及がある。「それでも、こだわりの一品を求めるファンは多い」。そのために全精力を注ぐ。

商品が並ぶ2階を案内してもらった。盤の材料となるのは樹齢200年以上のカヤの大木。ひび割れを防ぐために10年以上乾燥させる。材料に手間と時間をかければ、当然、商品も高額になる。名人碁盤師と言われた亡き父・徳吉さんがつくった碁盤は2千万円、将棋盤にも600万円の値がついているものがある。

将棋の高校生棋士、藤井聡太七段が16年にデビューしてからの将棋ブームもあり、最近は10万~50万円ほどの将棋駒がよく売れるという。棚に並ぶ盤や将棋駒はいずれも木目が美しい。商品に見とれている自分がいた。(黒田壮吉)

情報源:(マダニャイ とことこ散歩旅:329)不忍通り:33 丸八碁盤店:朝日新聞デジタル




樹齢200年の萱・・・