羽生善治さん

【コロナに負けるな】日本人の規律の良さを実感 将棋棋士・羽生善治さん(1/3ページ) – 産経ニュース

これはなぁ・・・


2020.5.20 10:41

羽生善治さん
羽生善治さん

■歴史的な出来事 リアルタイムで学ぶ 子供には貴重な経験

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、将棋のタイトル戦をはじめ、一部の対局が中止・延期となっています。史上3人目の中学生棋士となり、七大タイトル同時制覇、史上初の永世7冠達成、将棋界初の国民栄誉賞を受賞した羽生善治さん(49)は、苦しいながらも自粛に耐える日本人の規律の良さを実感しています。一方で、休校など勉学に大きな影響を受けている子供たちに向けては「歴史的な出来事をリアルタイムで学んでいる貴重な経験です」と語り、今回のコロナ禍を機に、子供たちが自ら考え、成長していくことを願っています。(聞き手 田中夕介)

■強制力なくても外出自粛。すごい国

家にいる時間が長くなりました。対局以外で将棋会館に行くことは基本的にはありません。全く外出しないわけではなく、気分転換のため、人に会わないようにして散歩することはあります。過去、このように動きが制限されることはありませんでした。東日本大震災の際は多少の影響がありましたが、行動そのものに制約はなかったです。

自粛ムードが続いています。日本は多くの自然災害を経験してきました。そのため、気持ちの準備や備えのノウハウは蓄積されています。今回のような初めてのケースでは、適切なことについて見定めをしている状態だと感じています。

これまでに震災のような日本だけの危機はありましたが、今回は世界的な危機です。対応の仕方やアプローチの仕方に、お国柄がすごく出るものだと思いました。例えば、いきなり強くロックダウン(都市封鎖)してしまうとか、強制的にやってしまうとか。そのあたりは各国の考え方や法律、歴史などがかなり反映されていると思います。

日本は少しずつ少しずつやっていく感じですね。仮に収束まで長期間かかるとしたら、強めるにしても弱めるにしても、そういったアプローチはいずれ必要になると思います。短期間で収束するならいいですが、長く続くなら強めたり弱めたりしていくことをしないと、現実的に難しいのではないかと思います。

ただ、強制力がなくても、これだけの人がまじめに対応している日本はすごい国ではないでしょうか。でなければ、もっと多くの人が外出し、もっと多くの人が働いていると思います。日本人の規律の良さを実感しています。

将棋界ではタイトル戦も延期になっています。東京所属の棋士同士、関西所属の棋士同士の対局は1日の対局数を絞っています。広い部屋でマスクをして、終局後の感想戦も行わず、細々と続けています。もちろん、感染が爆発したら別ですが。必要があれば対局をなくし、大丈夫であれば対局するという、微妙にコントロールしていく感じで良いのではないでしょうか。ただ、緊急事態宣言の延長で、さらなる影響が出てくると思います。

収束には長期間かかる可能性があり、社会全体が耐える時期です。未知のウイルスとの闘いにおいて、正しい知識・情報を増やしていくことが大事ではないでしょうか。正しい知識を増やし、接していくことで十分な備えができ、パニックになったり、買いだめをしたりすることも回避できます。

子供たちも頑張っています。子供たちは自分で勉強していかなければなりません。自力で学習するということを知ることです。歴史的な出来事が起きている今は、リアルタイムで歴史を学んでいる貴重な経験であり、良い機会です。

これまでの生活について、ありがたいと感じています。これを機に、物事に感謝し、振り返ってみるのも良いことではないでしょうか。

【プロフィル】羽生善治

はぶ・よしはる 昭和45年、埼玉県所沢市生まれ。二上達也九段門下。15歳で史上3人目の中学生棋士となる。平成8年、7つのタイトル全てを史上初めて同時制覇。29年12月に通算7期目の竜王を奪取して永世竜王の資格を獲得、史上初の永世7冠を達成。翌年2月、将棋界初の国民栄誉賞を受賞。令和元年6月、通算1434勝を挙げ、歴代単独1位に。タイトル獲得は歴代最多の通算99期。

≪Q.「手洗い」はどれくらい有効なの?≫

■流水15秒でもウイルス100分の1に減

新型コロナウイルスの感染防止には、せっけんと流水で正しく手を洗うことが有効なのは、もうご存じの通り。その実力を示した研究を紹介します。

東京都などのチームが平成18年に公表した、手にウイルスを付着させて洗い流す実験の結果によると、流水によるすすぎを15秒間するだけでもウイルス量は100分の1に低下していました。また、「せっけんで10秒もみ洗いし、流水で15秒すすぐ」を2回繰り返すと100万分の1レベルまで減少したといいます。

ドラッグストアの店頭では消毒用のアルコールなどが品薄となっています。手に入れることができずに、家庭内での対策を心配する人もいるでしょう。

しかし、東京医療保健大の菅原えりさ教授は「アルコール消毒はもともと手洗いと同等の効果があるとして認められたものなので、ウイルスは十分除去できる」と説明しています。

アルコール度数が高い酒を手や指の消毒に代用できるとの見解も国から出されました。実際、スーパーでも酒造会社が製造したものが並んでいます。ただ、国の通知はあくまで医療機関向けです。アルコールは医療現場でも不足しています。医療を守るためにも、日用品を賢く使いたいものです。

新型コロナウイルスの感染拡大で、萎縮した日々を送っている方も多いのではないでしょうか。この災禍をどう乗り切るか。どうプラスに転じるか。一緒に考えましょう。

情報源:強制力なくても外出自粛 日本人の規律の良さを実感 将棋棋士・羽生善治さん(産経新聞) – Yahoo!ニュースコメント

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