超一流棋士が心臓バクバク 渡辺明三冠「普段ここまで心拍数上がらない」接戦制す/将棋・AbemaTVトーナメント

超一流棋士が心臓バクバク 渡辺明三冠「普段ここまで心拍数上がらない」接戦制す/将棋・AbemaTVトーナメント | ABEMA TIMES

渡辺明三冠 vs 佐々木大地五段
渡辺明三冠の2勝1敗1千日手でチーム渡辺に+1ポイント(-1)


2020.05.17 09:16

タイトル通算25期を誇る超一流棋士でさえ、自分の心拍数が上がるのがはっきりとわかる大接戦だった。将棋の超早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の予選Bリーグ第3試合、チーム渡辺VSチーム稲葉が5月16日に放送され、大将戦で渡辺明三冠(36)が佐々木大地五段(24)との三番勝負に2勝1敗(千日手1含む)と勝ち越し+1ポイントを獲得、チームを決勝トーナメントに導いた。中堅戦を終えてポイントが並び、大将戦を制した方が予選通過となる大一番で、第1局を落とし、第2局は千日手指し直し。そこから2連勝というドラマチックな展開に、現在最多の3つのタイトルを持つ渡辺三冠にして「ここまで心拍数が上がらない」というほどの白熱した戦いとなった。

やる方も見る方も、心臓からバクバクと音が聞こえそうな、そんな激闘だった。先鋒の石井健太郎五段(28)、中堅の近藤誠也七段(23)が相次いで連敗し、十分なリードを持って迎えていたはずの試合が、大将戦を前にまさかの同点に。相手の猛烈な勢いを感じた渡辺三冠も「自分だけ1回も勝ち越せていない。このまま負けたらまずい」と強い気持ちを作っていた。

だが後手番の第1局は、相居飛車の出だしから若手実力者・佐々木五段にうまくペースを握られた。中盤の仕掛けでも対応を誤り「ちょっと完敗でしたね」。チームとしてはまさかの5連敗を喫し、予選通過目前だった試合開始前から一転、今度は予選敗退の窮地に追い込まれた。

崖っぷちの第2局、先手番でも苦しんだ。序盤はうまく指せていたかに見えたが、徐々に旗色が悪くなると、先手番としては歓迎しがたい千日手に。もう負けられない状況で、後手番で指し直すことになってしまった。

それでも何が起こるかわからないのが、この超早指し棋戦。お互いの時間も尽きかけた終盤、佐々木五段がチェスクロックを止め忘れるミスが生じ、両者ともパニックに。落ち着いていれば、佐々木五段の連勝もあったかもしれないところでのハプニングの末、渡辺三冠がなんとか勝ちを拾った。

内容はどうであれば、1つ勝ったことで渡辺三冠にも追い風が吹き始めた。運命の最終・第3局は、第2局と同じ後手番。各棋士から「珍しい」と指摘された一手損角換わりを2局続けて採用した。中盤をややリードして進めたものの、持ち時間が尽きかける最終盤には詰むや詰まざるやの大熱戦。これにはさすがの渡辺三冠も「ここまで心拍数が上がることは、普段の公式戦でもない。すごく緊迫した将棋が指せる舞台」と興奮した。最後の最後で勝利を離さずリーダーの面目も保つと、「最後はなんとか残せました」と疲労の中にも達成感を滲ませた。

永世竜王、棋王の有資格者でもあり、タイトル獲得数は歴代5位の25期。“現役最強”とも呼ばれる棋士の鼓動が早まるほど緊張し、興奮する戦いがここにあった。

◆第3回AbemaTVトーナメント

持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行い、1回の対戦は三番勝負。3人1組の12チームが、3チームずつ4つのリーグに分かれて総当たり戦を実施。1対局につき1勝を1ポイント、1敗を-1ポイントとし、トータルポイントの多い上位2チーム、計8チームが決勝トーナメントに進出する。優勝賞金1000万円。

◆出場チーム&リーダー

豊島将之竜王・名人、渡辺明三冠、永瀬拓矢二冠、木村一基王位、佐藤康光九段、三浦弘行九段、久保利明九段、佐藤天彦九段、広瀬章人八段、糸谷哲郎八段、稲葉陽八段、Abemaドリームチーム(羽生善治九段)
(ABEMA/将棋チャンネル)

情報源:超一流棋士が心臓バクバク 渡辺明三冠「普段ここまで心拍数上がらない」接戦制す/将棋・AbemaTVトーナメント(AbemaTIMES) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:超一流棋士が心臓バクバク 渡辺明三冠「普段ここまで心拍数上がらない」接戦制す/将棋・AbemaTVトーナメント | ABEMA TIMES



大将戦 第1局 ▲佐々木大地五段 vs △渡辺明三冠

渡辺三冠の振り歩先、と金が3枚で佐々木大五段の先手

初手、▲佐々木大地五段 2六歩、△渡辺明三冠 3四歩

117手 3五馬まで、▲佐々木大地五段 の勝ち


大将戦 第2局 ▲渡辺明三冠 vs △佐々木大地五段

渡辺三冠の先手

初手は、▲渡辺明三冠 7六歩、△佐々木大地五段 8四歩

千日手成立


大将戦 第2局 千日手指し直し局 ▲佐々木大地五段 vs △渡辺明三冠

佐々木大地五段の先手

初手は、▲佐々木大地五段 2六歩、△渡辺明三冠 3四歩

114手 8八桂成まで、△渡辺明三冠 の勝ち


大将戦 第3局 ▲佐々木大地五段 vs △渡辺明三冠(棋譜DB

渡辺三冠の振り歩先、と金が3枚で佐々木大五段の先手

初手は、▲佐々木大地五段 2六歩、△渡辺明三冠 3四歩

112手 2四歩打まで、△渡辺明三冠 の勝ち



チーム渡辺

渡辺明三冠、近藤誠也七段、石井健太郎五段


  


チーム稲葉

稲葉陽八段、山崎隆之八段、佐々木大地五段


 



結局、3月9日だけで7局指したのか。
渡辺三冠も、Blogを更新してますね。