まずは、開催できるのかだな・・・
2020年5月2日 16時30分
第79期将棋名人戦・A級順位戦(朝日新聞社・毎日新聞社主催)の抽選が行われ、対戦順が決まった。名人挑戦権を懸けた総当たりリーグは、6月の開幕を予定している。注目は、初参加となる20代の2人だ。
豊島将之名人(30)=竜王とあわせ二冠=に渡辺明三冠(36)が挑戦する第78期将棋名人戦七番勝負は、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、開幕が延期された。第79期のA級は、その勝者への挑戦権を争う。
降級した40代の2人に代わって加入したのは、菅井竜也八段(28)と斎藤慎太郎八段(27)。共に日本将棋連盟関西本部所属で、タイトル獲得経験があるトップ棋士だ。
菅井は前期、3期目のB級1組で、11勝1敗という圧倒的な成績で昇級を果たした。「1局目の永瀬拓矢二冠戦、2局目の深浦康市九段戦は長手数のねじりあいになった。この2局を勝ったことが昇級につながったと思う」
今期A級では唯一の振り飛車党になる。アマチュアには人気がある振り飛車だが、トップ棋士の中では少数派だ。「『振り飛車でも十分、プロのトップでやっていける』というところを見せたい」と意気込む。
斎藤も、3期目のB級1組で昇級をつかんだ。9勝3敗で2位だったが、師匠の畠山鎮(まもる)八段(50)には開幕3連勝の後の4戦目で敗れた。「活を入れられた気がした。その後、集中を切らさなかったのが良かった」と振り返る。「一局一局集中して、上を目指せる戦いになるよう頑張る」
コロナ禍で、岡山県在住の菅井は、県外の同門の棋士たちと会う機会がなくなった。「人と触れあうことの大切さを改めて感じた」
斎藤は、A級昇級と八段昇段を祝う食事会がいくつか計画されたが、全て中止になった。そんな中で「延期になるかもしれない対局に向けて、モチベーションをどう維持するか」を課題に挙げる。
棋士たちは、先が見えない状況で、将棋にどう向き合うかが問われている。(村瀬信也、佐藤圭司、村上耕司)
■出場棋士の意気込み
<広瀬章人八段> A級初参加の時は自分が最年少だったが、最近は後輩が次々と上がってきた。特別な場所にいるという緊張感を持って戦いたい。
<佐藤康光九段> 前期は勝ち越せたのは良かったが、威張れる内容ではなかった。若手が増え、より厳しい戦いになる。経験を生かして戦いたい。
<佐藤天彦九段> 4勝5敗だった前期は流れがつかめず、開幕から苦しんだ。世代を代表する強豪が集まったが、上を向いて戦えるようにしたい。
<羽生善治九段> 前期はつまらないミスが多く、負け越してしまった。修正して臨みたい。菅井さん、斎藤さんとは順位戦で対戦するのは初めてなので楽しみ。
<糸谷哲郎八段> 前期は最後まで危ない展開になったが、残留できたのは本当に幸運だった。今期は特に序盤戦を重視し、挑戦権争いに絡めれば。
<三浦弘行九段> 前期は、年明けから内容のよくない状態が続いたのが反省点。前半に後手番が固まっているので、気を引き締めて臨みたい。
<稲葉陽八段> 新参加の2人はどちらも大変な相手。菅井八段にはこの1年で3連敗しているので、負けたくない気持ちも強い。一局一局、大事に戦いたい。
情報源:(月刊将棋)モチベーション保ち、狙う挑戦権 第79期将棋名人戦・A級順位戦、来月開幕予定:朝日新聞デジタル
村)新A級は共に20代で、メンバーが若返りました。菅井八段は「『振り飛車でも十分、プロのトップでやっていける』というところを見せたい」と話しています。
(月刊将棋)モチベーション保ち、狙う挑戦権 第79期将棋名人戦・A級順位戦、来月開幕予定:朝日新聞デジタル https://t.co/4ZJrd9TneX— 朝日新聞将棋取材班 (@asahi_shogi) May 2, 2020
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- 第79期名人戦・順位戦 七番勝負/A級
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どうなるのかな・・・