「チーム振り飛車」開幕ダッシュ!菅井竜也八段が佐々木勇気七段に勝利 3人全員勝ち越しでポイント「+3」/将棋・AbemaTVトーナメント

「チーム振り飛車」開幕ダッシュ!菅井竜也八段が佐々木勇気七段に勝利 3人全員勝ち越しでポイント「+3」/将棋・AbemaTVトーナメント | ABEMA TIMES

大将戦 菅井竜也八段 vs 佐々木勇気七段
菅井八段の、●〇〇の2勝1敗でチーム久保に+1ポイント(+3)


2020.04.12 08:51

持ち時間5分、1手指すごとに5秒が加算される将棋の超早指し団体戦「第3回AbemaTVトーナメント」の予選Aリーグ、チーム豊島VSチーム久保が4月11日に放送され、大将戦で菅井竜也八段(27)が佐々木勇気七段(25)に三番勝負で2勝1敗、+1ポイントを獲得した。チーム久保は先鋒戦で今泉健司四段(46)、中堅戦で久保利明九段(44)も+1ポイントをゲット。開幕戦から+3ポイントという開幕ダッシュに成功した。

チーム最年少のエースが、激しい同世代対決を制した。第1局は、菅井八段は四間飛車、佐々木勇七段は居飛車の相穴熊。両者ともこの超早指し戦の経験者で、玉を堅く囲うことが、短い持ち時間の脅威を感じにくいことはよく知っていた。中終盤まで菅井八段のペースで進んでいたものの、接戦となった最終盤で手痛いミス。「佐々木さんがうまく勝負手を繰り出してきて、それにちょっと対応できなかった」と反省した。

実戦で指すほどに徐々に調子を出す棋士がいるというのも、このAbemaTVトーナメントの特徴でもある。菅井八段はそのタイプだった。負ければ-2ポイントとなり、先鋒の今泉四段、中堅の久保九段が稼いだポイントを消してしまうピンチ。さらに道中、かなり追い詰められた第2局で、「はっきり苦しい局面で開き直って勝負手を放った」ことが功を奏した。詰むや詰まざるやの熱戦で、わずかに上回り勝利。これで完全に波に乗った。

またも相穴熊になった運命の第3局。今度は第2局より、さらに苦しんだ。「この将棋ははっきり苦しくて、ちょっと勝負形にもできないかなと思っていた」ほどの劣勢でも、チームのために粘りに粘った。「先輩2人が勝っていてくれたので、自分が一番責任のある場所で、負けるわけにはいかないなと思っていました」と気持ちを切らさず指し続け、佐々木勇七段の緩手を見逃さず、華麗な逆転劇を演じた。

関西の振り飛車党が集まったチーム久保。プライベートでも仲がよく、チームワークは抜群。また、過去の大会の出場歴や事前練習を含め、最も大会への準備をしてきたとも言えるだろう。将棋界の頂点に立つ豊島将之竜王・名人(29)が率いるチーム相手から奪った大きな「+3」。決勝トーナメント進出に大きく前進したどころか、早くも優勝候補の一角と呼ばれてもいい開幕ダッシュとなった。

◆第3回AbemaTVトーナメント

持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行い、1回の対戦は三番勝負。3人1組の12チームが、3チームずつ4つのリーグに分かれて総当たり戦を実施。1対局につき1勝を1ポイント、1敗を-1ポイントとし、トータルポイントの多い上位2チーム、計8チームが決勝トーナメントに進出する。優勝賞金1000万円。

◆出場チーム&リーダー

豊島将之竜王・名人、渡辺明三冠、永瀬拓矢二冠、木村一基王位、佐藤康光九段、三浦弘行九段、久保利明九段、佐藤天彦九段、広瀬章人八段、糸谷哲郎八段、稲葉陽八段、Abemaドリームチーム(羽生善治九段)
(ABEMA/将棋チャンネル)

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大将戦 第1局 ▲佐々木勇気七段 vs △菅井竜也八段

菅井八段の振り歩先、と金が3枚で佐々木勇七段の先手

147手 5一飛成まで、▲佐々木勇気七段 の勝ち


大将戦 第2局 ▲菅井竜也八段 vs △佐々木勇気七段

141手 2九角打まで、▲菅井竜也八段 の勝ち


大将戦 第3局 ▲菅井竜也八段 vs △佐々木勇気七段(棋譜を見る

菅井八段の振り歩先、歩が3枚で菅井八段の先手

129手 4一銀打まで、▲菅井竜也八段 の勝ち



チーム豊島

豊島将之竜王・名人、佐々木勇気七段、斎藤明日斗四段


 


チーム久保

久保利明九段、菅井竜也八段、今泉健司四段


  



菅井さん、A級昇級決めたしね。