ふむ・・・
2020年2月16日 5時00分
2年連続で全棋士の頂点に――。2019年2月。藤井聡太七段(17)の朝日杯将棋オープン戦2連覇は、改めてその実力を全国に知らしめた。特に、絶好調の渡辺明・現三冠(35)からの白星は大きな衝撃だった。
藤井と同じ10代の子どもたちにとっても、記憶に残る出来事だった。茨城県つくば市の小学5年吉田健太(11)はネット中継で藤井の2連覇を見た。「トップ棋士に勝っていって、すごい。取材に答える姿は、高校生ではなく大人みたいだった」
16年12月。藤井が加藤一二三九段(80)と対戦したデビュー戦を機に、「自分もちゃんとやってみたい」と思った。同県守谷市の道場に行くようになり、上達。昨年から、元朝日アマ名人の加藤幸男(38)が千葉県船橋市で開く将棋教室に、1時間半かけて通う。水泳や英語などの習い事もしているが、週末は「将棋漬け」だ。吉田は「夏までに三段になりたい」と話す。
17年、藤井の快進撃に伴い、各地の将棋教室に子どもたちが殺到した。一時期の熱気は冷めたが、日本将棋連盟によると、全国の将棋教室はブームの前より増えたという。新たな実績を積み重ねる藤井は、子どもたちに刺激を与え続けている。
江古田将棋教室(東京都練馬区)の師範を務める飯塚祐紀(ひろき)七段(50)は「藤井七段が地元の教室に通って上達したことが有名になり、『将棋はお金を払って習うものだ』という認識が広まった」と話す。江古田将棋教室には、北関東や長野県から来る子もいるという。
棋士養成機関「奨励会」に所属する8人の弟子は、全員が教室の出身。だが、教室の最大の目的は強い子を育てることではない。「将棋のようないい趣味を持ち、人生を豊かにしてほしい」=敬称略(村瀬信也)
◆次週は「名人戦ニュース」です。次回の「大志」は3月1日に掲載します。
情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)鮮烈編:9 快進撃で刺激、あの子もこの子も将棋教室へ:朝日新聞デジタル
ほぉ・・・