最後の2局を連勝すれば女性初の棋士が誕生する
2020年2月16日 18時2分
将棋の棋士養成機関「奨励会」三段リーグの第15・16回戦が16日、東西の将棋会館で行われ、西山朋佳三段(24)が2連勝して通算成績12勝4敗でリーグ3位とし、最終第17・18回戦に女性として初めて棋士(四段)になる権利を懸けることになった。
将棋のプロは性別を問わない「棋士」と女性のみの「女流棋士」に制度が分かれており、過去に女性で「棋士」になった者は1人もいない。棋士になる権利は原則、奨励会の三段リーグを突破して四段に昇段した者に与えられる。
今期の三段リーグには30人の三段が参加。各18戦を戦い、最終順位の上位2人が四段に昇段する。同星で並んだ場合は、前期成績が反映される「順位」の上位者が上位となる。
唯一の女性としてリーグに参加している4位スタートの西山三段=順位21位=は相川浩治三段、古田龍生三段に連勝した。
1位スタートの服部慎一郎三段=持ち順位2位=は1勝1敗で通算成績12勝4敗でリーグ2位に。最終17・18回戦に連勝すれば自力昇段となる。
2位スタートの谷合廣紀三段=持ち順位4位=は2連勝で通算成績13勝3敗でリーグ1位になり、最終順位の3位以内が確定。三段リーグ規定には「次点(3位)を2度獲得した者はフリークラスでの四段昇段を認める」との規定があり、谷合三段は過去に次点を1度獲得しているため、四段昇段の権利を得た。1月に年齢制限の26歳の誕生日を迎えており、負け越せば退会を余儀なくされるリーグで悲願を叶えた形となる。
西山三段は3月7日、横山友紀三段、伊藤匠三段との最終17・18回戦に臨む。自らが連勝し、服部三段が1敗した場合は昇段が決まる。また、自らと服部三段が連勝し、谷合三段が連敗した場合も昇段となる。
西山三段は大阪狭山市出身。5歳で将棋を始め、2010年に関西奨励会入会。15年に三段に昇段した。奨励会員に参加資格を与えている女流棋戦でも活躍し、現在は女王、女流王座、女流王将の3冠を保持している。
情報源:女性初の将棋棋士を目指す西山三段が三段リーグで連勝 3位で最終日に挑む(スポーツ報知) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:女性初の将棋棋士を目指す西山三段が三段リーグで連勝 3位で最終日に挑む : スポーツ報知
今日は連勝でした。できることをして最終日を迎えます!(朋)
— 西山朋佳 (@TMK_0627) February 16, 2020
三段リーグで過去に次点1回だった谷合広紀三段は、今期リーグで3位以内が確定し、フリークラス四段の権利をまず確保しました。
— 毎日新聞・将棋 (@mainichi_shogi) February 16, 2020
どうなるかな・・・