生活リズムとか崩さなければいいが・・・
週刊新潮 2020年1月30日号掲載
卒業まで1年以上残し、早くも母の「寄せ」をかわした格好だ。将棋に専念したい藤井聡太七段(17)と、大学進学を希望していた母との“対局”。そこで彼が指したのは「巣立ち」の一手だったのだから――。
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1月19日、名古屋で開かれた朝日杯に登場した藤井七段は順当に勝ち上がり、2月に行われる準決勝へと駒を進めた。3連覇がかかる今大会に限らず、2020年はこれまで以上に注目を集めることになりそうだ。
「過去、タイトル獲得の最年少は18歳6カ月で、今年18歳となる藤井君にとって、この記録を更新できるか、勝負の年になります」(観戦記者)
そうした決意の表れだろう、年始にNHKのインタビューに応じた藤井七段は、「研鑽」と書かれた色紙を見せながら、
〈大学に進学することはあまり想定していない〉
と明言したのだ。
「現在、名古屋大学教育学部附属高校2年生の藤井君は、将棋に集中するため大学へ進学しないと見られていました。そもそも高校進学も迷った末の決断でしたし、“大学に行く意味あるのかな”とも話していましたからね。一方、彼のお母さんはかつて“東大に行かせたい”という希望を持っていた。母子の間で意見が食い違っていたわけですが、それを振り切った形です」(同)
高校は偏差値60を超え、毎年東大合格者が輩出する地元では知られた進学校だ。母がそのような希望を持つのも理解できるというもの。
「昨年の秋くらいからお母さんとの間で話し合っていたみたいです」
と声を潜めるのは、事情を知る将棋連盟の関係者。
卒業後の青写真
「改めて藤井君がその意向をお母さんに伝えたところ、“仕方ない”と折れたとか。対局に忙しくて、学校での成績も優秀とは言えず、学力のことも母の諦めの理由のひとつかもしれません」
さらに、卒業後の青写真について、こんな希望を漏らしているという。
「上京して東京で暮らしたいそうです。実家にいる今は、東京に行くにも新幹線などを乗り継ぐため、時間がかかってもったいない。さらに、今は永瀬拓矢二冠と月に2回、両国の将棋・囲碁センターで研究会を行っています。その回数も増やすことができると言うのです」(同)
母からすれば、可愛い我が子の巣立ちに寂しさが募るだろうが、昨今はAI相手に研究を重ねる棋士も多い中、生身の対局を重んじるからこその上京だという。
藤井七段を破った経験があり、慶応大学卒の上村亘五段(33)がエールを送る。
「高校卒業までにプロ棋士になっても進学する方はいます。進学のメリットは授業等で規則正しくなり、生活にメリハリがつくこと。デメリットは当然ながら、試験もあり、卒業のために費やす労力も要るので、将棋の研究時間が減ること。一日の研究時間が半分程度に減ることも考えられます」
しかし、藤井七段は例外だと説く。
「大学に行く必要は全くありません。あれほどの大天才は将棋で成し遂げることがある。普通の人になる必要はないのです」(同)
鬼門だった対局は母が投了。今は新生活に向け、“感想戦”の最中だろうか。
「週刊新潮」2020年1月30日号 掲載
情報源:「藤井聡太」七段、母から巣立ちの一手 大学進学せず上京か(デイリー新潮) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:「藤井聡太」七段、母から巣立ちの一手 大学進学せず上京か | デイリー新潮
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