千田翔太七段がベスト4進出決定 自身初の棋戦優勝にあと2つ/将棋・朝日杯本戦

千田翔太七段がベスト4進出決定 自身初の棋戦優勝にあと2つ/将棋・朝日杯本戦 | AbemaTIMES

第13回 朝日杯将棋オープン戦 本戦T 深浦康市九段 vs 千田翔太七段
深浦九段の振り歩先、歩が3枚で深浦九段の先手
初手は、▲深浦九段 7六歩、△千田七段 8四歩
178手 1五玉まで、△千田七段 の勝ち、準決勝進出


将棋の朝日杯将棋オープン戦の本戦が1月18日に行われ、千田翔太七段(25)が深浦康市九段(47)に178手で勝利し、ベスト4進出を果たした。

高勝率を誇る若手棋士の一人・千田七段は、矢倉の出だしから少しずつ優位を築くと、粘りが信条の深浦九段に対して、逆に自玉を上部に脱出させ安全を確保。諦めないベテランの指し手に対しても、確実に負けない選択を繰り返して勝利を収めた。

千田七段はタイトル、棋戦優勝、いずれも経験がなく、自身初優勝に向けてあと2つに迫った。

◆朝日杯将棋オープン戦 持ち時間40分の早指し棋戦。一次予選、二次予選を勝ち抜いた棋士が、シード棋士を含めた計16人で本戦トーナメントを戦う。参加は全棋士、アマチュア10人、女流棋士3人で優勝賞金は750万円。2017年度、2018年度と藤井聡太七段(17)が2連覇している棋戦としても知られている。
(AbemaTV/将棋チャンネルより)

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2020年1月18日 19時04分

本戦2回戦で深浦康市九段(右)と対局する千田翔太七段。勝って2年連続で4強に進出した=2020年1月18日午後、名古屋市中区の朝日新聞名古屋本社、上田潤撮影
本戦2回戦で深浦康市九段(右)と対局する千田翔太七段。勝って2年連続で4強に進出した=2020年1月18日午後、名古屋市中区の朝日新聞名古屋本社、上田潤撮影

第13回朝日杯将棋オープン戦(朝日新聞社主催)の本戦公開対局が18日、名古屋市中区の朝日新聞名古屋本社朝日ホールで始まり、千田翔太七段(25)が1、2回戦に勝って2年連続の4強進出を決めた。息詰まる対局を、ファンが間近で観戦した。

午前に1回戦2局が指された。豊島将之名人・竜王(29)―深浦康市九段(47)戦は大熱戦となり、深浦九段が179手で勝った。千田七段は屋敷伸之九段(48)に98手で勝利。午後の2回戦は、劣勢の深浦九段が激しく追い上げたが、千田七段がギリギリしのいで178手で勝った。

本戦のトーナメントには16人が出場し、そのうち8人が18、19の両日に名古屋で対局する。19日は午前10時から、3連覇を目指す藤井聡太七段(17)と菅井竜也七段(27)、三浦弘行九段(45)と斎藤慎太郎七段(26)が対戦する。勝った2人が、4強入りをかけて午後に戦う。

19日の棋譜と大盤解説会の模様は、朝日新聞デジタル(http://www.asahi.com/shougi/)で中継が見られる(有料会員が対象)。

朝日杯将棋、勝負のポイントは

千田七段が4強を決めた朝日杯将棋オープン戦。うまく指した1回戦、ギリギリの勝負になった2回戦の対局のポイントを解説します。
本戦2回戦で深浦康市九段(左)に勝利し、大盤解説会に登壇した千田翔太七段(中央)。右は解説の杉本昌隆八段=2020年1月18日午後4時37分、名古屋市中区の朝日新聞名古屋本社、上田潤撮影
本戦2回戦で深浦康市九段(左)に勝利し、大盤解説会に登壇した千田翔太七段(中央)。右は解説の杉本昌隆八段=2020年1月18日午後4時37分、名古屋市中区の朝日新聞名古屋本社、上田潤撮影

的確な攻め、藤井九段も感心

1回戦の屋敷九段―千田七段戦は屋敷九段が先手。矢倉模様の戦型から千田が2枚の銀を素早く繰り出して主導権を握った。屋敷も2枚の桂を跳ねて反撃含みに応戦したが、千田の攻めが的確だった。

A図・△6六銀打まで
A図・△6六銀打まで

A図は、▲2五飛と銀取りに飛車を浮いた手に対して千田が△6六銀打とした局面だ。以下▲6七歩△7六歩▲6六歩△同銀と進んだ。この瞬間、先手の銀得だが、次の△7七歩成が厳しい狙いとして残っている。大盤解説会で解説者を務めた藤井猛九段は「銀を犠牲にして拠点を大事にした、ちょっと気づかない手ですね」と感心した。屋敷も感想戦で「うまい手でしたね。まいっちゃった」と話した。受けがなくなった屋敷は▲6五桂と跳ねたが、△7七歩成▲同金△同銀成と攻め込まれ、差を縮めることができないまま土俵を割った。終局後、屋敷は「中盤から終盤でうまく指されて、最後は際どくなったかなと思ったが、一手ずつ足りなかった」、千田は「1局目は熱戦を制することができたので、2局目もこの流れに乗って指したい」と話した。

ぎりぎりの勝負

千田七段は2回戦で、深浦九段と対局。1回戦で豊島名人・竜王との熱戦を制した深浦九段は、その感想戦を終えてからわずか30分後に千田との対局に臨んだ。深浦の先手で戦型は相矢倉になり、千田が端の折衝で先にポイントを上げた。対して深浦は飛車角金銀が交換になる大さばきに出て一気に終盤に突入。深浦は「苦しいと思っていた」、千田は「あまり自信はなかった」と振り返るように難解な戦いが続いた。

千田は玉将が捕まりにくい入玉(にゅうぎょく)模様に持ち込んでリードを奪い、深浦玉に迫る。しかし粘り強さに定評がある深浦は、犠打を放つなどして手を稼ぎながら、ひたひたと千田の玉将に迫る。

手数は160手を超え、2人とも40分の持ち時間を使い果たし、深浦は30手以上、千田は40手以上を1手60秒の秒読みで指し続けていた。

B図・深浦―千田戦・△1四玉まで
B図・深浦―千田戦・△1四玉まで

B図は▲3五金に千田が△1四玉と逃げたところだ。ここで先手に1歩あれば、▲1五歩△同玉▲2四銀△1六玉▲1五金までの詰みだが、その1歩がない。深浦は▲2六桂△同竜▲2四金打と迫ったが、△1五玉▲2五金引△同竜▲同金△同玉▲3五飛△1六玉▲2五銀△1五玉(178手目)と進んだところで投了した。最後は連続王手の千日手になる形で千田は詰みを逃れており、ぎりぎりの勝負だった。

深浦は本戦2回戦で敗れてベスト4を逃したのはこれで5回目。終局後に大盤解説会場で「有楽町(準決勝・決勝の会場)は遠いですね。家から電車で30分くらいなんですけど。なかなかたどり着けません。昨日はあんかけスパゲティを食べて願掛けしたんですけど、うまく作用しませんでした。また機会があればいい対局をお見せできればと思います」と話した。

千田は「昨年に続いてベスト4に入れてうれしく思います。前回は準決勝で敗れたので今年は勝ちたいと思います」と抱負を語った。(村上耕司、村瀬信也)

情報源:深浦九段の猛追、ギリギリしのいだ千田七段 朝日杯4強(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:深浦九段の猛追、ギリギリしのいだ千田七段 朝日杯4強:朝日新聞デジタル


第13回朝日杯将棋オープン戦 本戦トーナメントで、豊島将之竜王・名人VS深浦康市九段と屋敷伸之九段VS千田翔太七段の対局が1月18日に行われ、深浦九段と千田七段がそれぞれ勝ちました。

同日、深浦康市九段VS千田翔太七段の対局が行われ、千田七段が178手で深浦九段を破り、勝ち進みました。

情報源:千田翔太七段が勝ち進む 朝日杯将棋オープン戦 本戦トーナメント|棋戦トピックス|日本将棋連盟


深浦康市九段 vs △千田翔太七段(棋譜を見る

深浦九段の振り歩先、歩が3枚で深浦九段の先手

初手は、▲深浦九段 7六歩、△千田七段 8四歩


178手 1五玉まで、△千田七段 の勝ち、準決勝進出




 



ベスト4、2枠目は千田七段