ふむ・・・
2020年01月05日 11時00分
侍ジャパン不動の4番で広島の主砲・鈴木誠也外野手(25)が本紙の直撃に応じ、自身を取り巻くホットな話題に等身大のぶっちゃけトークで答えた。東京五輪への思いとラグビー日本代表への競技を超えた憧れ。さらには伸び悩む若ゴイたちへの厳しいエール、侍戦士のプロ意識と「坂本さんと一緒に野球がしたい」の真意、初めて明かしたメジャー挑戦の夢まで…。2020年球界最注目の男の本音に迫った。
侍の4番はどこまでも自然体だ。東京五輪では主砲の働きを期待されるが、あっけらかんと「どこまで五輪に重みがあるのか、僕には正直分からない」と言い切る。プライベートでは昨年、元新体操日本代表の畠山愛理さん(25)と結婚。2人の間でも五輪は話題に上っているが、実感はまだ湧かないという。
「嫁さんが五輪に出ているので、話を聞いたりはします。あっち(新体操)はそれが大イベント。競技は違うんですけど、やっぱり(五輪出場が)すごいことなんだというのは話を聞いていて思います。ただ、僕もそんなこと感じるのかなあ。性格的に特に考えることなく、普通にやれるんじゃないかと思います」
大会MVPの大活躍だった昨秋のプレミア12でも、日の丸の重圧は「全く感じなかった」と話す。相手が韓国でも米国でも、頭にあったのは「負けたくない、日本がナメられたくない」という思いだけ。国際大会でも自分のスタイルは変えなかった。
「ただ腕が投げてきて、白いボールを打つ、というだけなんで。打席に立った時の(投手の)大きさであったり、雰囲気は違いますけど、そこまで意識はない。日本にはいい投手がたくさんいますし、そういう投手と対戦しているのでそんなに嫌な感じもなかった」動じない姿勢は世間の反応に対しても。プレミア12の優勝後には稲葉監督の「パレードをしてもらえなかった」という発言が話題に上ったが、鈴木は「周りの皆さんからすればそれぐらいの大会なんだなっていう感じ」と気に留めない。
「(稲葉監督の)うれし涙を見ると、しっかり頑張って良かったなと。宮崎合宿からずっと4番を外さないと伝えてもらっていたし、期待に応えたいと思っていたので。自己満足じゃないですが、僕としては胴上げできたことが一番良かった」
鈴木自身はむしろラグビー日本代表の戦いぶりに、テレビに向かって叫ぶほど感動。ジェラシーを超越して「ラグビーをやりたい」と思うほどに心が震えたという。
「勝ちへの執念、選手の気持ちがプレーから全て伝わってくる競技というのはなかなかない。本当に感動しました。野球には難しいのかなって思ったりもして。あそこまで気持ちを高ぶらせてできるんだなと思いましたし、僕はそこまでできるのかと…。スポーツマンとして、ああいう試合がしたいなと思いました」
チームの勝利を純粋に追う姿が感動を呼んだのではないか。だから五輪で自分が目指すのもチームの勝利しかない。
「出るなら、優勝したい。プレミア12の優勝も自分で思っていたよりうれしかったので。個人(の目標)は何もないです。打率0割0分0厘だろうが、優勝できればいい」一方、広島に目を移せばラグビー日本代表のスローガン「ONE TEAM」は、佐々岡新監督の掲げる「一体感」というキーワードにも通じる。
東京五輪も大事だが、鈴木が重心を置くのはあくまで広島。佐々岡新監督が掲げる「一体感」というキーワードについてはこう受け止めている。
「バラバラにならないように。一人ひとりが同じ方向を向いてやれば、おのずと一体感は生まれてくると思う。一人でも違う方向を向いている人がいてしまうと難しい。自分のことだけではなくチームが勝つためにっていうのを全員が思えれば、メンバー的にそんなに変わっているわけではないので僕は優勝できるんじゃないかなと思います」
気になるのは“違う方向”を向いている選手たちがいると感じること。昨年末の契約更改の席でも、球団側には若手育成への危機感をぶつけた。
「若い選手がどれだけ厳しく上を目指してやれるか。二軍で試合に出たいとか、それぐらいに考えている選手は厳しい。高卒だと3年後ぐらいに出てこられるようにと考える選手もいますが、『そんなんじゃ、その前に消えるぞ』と。それを早く分かってもらうためにも、僕みたいに若いのが下に伝えていかないと駄目なのかなと思います」
上を目指し続ける意識の必要性はチームの同僚だけでなく、他球団の選手にもまれる中でも強く感じたことだという。
「侍に来ているような選手はみんな意識が高い。僕は坂本勇人さん(巨人)と一緒に野球がしたいなって思いました」。ドキリとする発言にこちらが反応したのを見ると「だからって『ジャイアンツに行きたい』みたいなのはやめてくださいよ」ときつく制してこう続けた。
「技術面もチームに対する考え方も、個人的にすごいなって思ったので。カープだったら僕は会沢さんと野球をやりたい。他球団の選手だったら坂本勇さん。そう思わせる選手ってなかなかいない。結果を出す理由も分かりますし、それだけ野球に対してしっかり考えてやっている方なので、記録としてもしっかり残している。僕もそうやって思ってもらえるような選手になろうと思ってやってはいます」
一流の意識に触れて上を目指してきた結果、今は夢がはっきりと見えてきた。球団には近い将来、米大リーグ挑戦の意思があることを伝えた。
「もともとは(メジャーに)興味がなかったですし、まずは目の前の目標に向かってやってきていた。でも上を目指していく中で、そこでやりたいなという気持ちは出てきています。いつかは挑戦したいなという気持ちはなくはないですよね。そこに今、僕の目標が来たんだなっていう。そこで頑張りたいっていう思いが常にあったからこそ、妥協せず自分に厳しくできてきたというのもある。今はそういうチャンスがあれば、行きます!」
☆すずき・せいや 1994年8月18日生まれ、東京都出身。二松学舎大付高で投手ながら通算43本塁打。2012年のドラフトで広島から内野手として2位指名され、入団。16年6月のオリックスとの交流戦で2試合連続サヨナラ本塁打を放ち、緒方孝市監督(当時)が「神ってる」とコメント。同年の新語・流行語大賞で年間大賞に選出。19年に初の個人タイトルとなる首位打者と最高出塁率を獲得。ベストナイン4回、ゴールデン・グラブ賞3回。通算打率3割1分7厘、119本塁打、399打点。181センチ、83キロ。右投げ右打ち。
情報源:広島・鈴木誠也 新春ぶっちゃけ激白「巨人・坂本さんと野球がしたい」(東スポWeb) – Yahoo!ニュース(コメント)
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