昇段を決めた行方尚史九段

将棋の行方八段、九段昇段「木村王位の最年長記録を抜く可能性がある棋士は自分だけだと思っている」 : スポーツ報知

122手 5五桂打まで、△行方八段 の勝ち、九段昇段


2019年11月14日 23時10分

昇段を決めた行方尚史九段
昇段を決めた行方尚史九段

将棋の行方尚史八段(45)が14日、東京都渋谷区の将棋会館で行われた第78期順位戦B級1組の畠山鎮八段(50)戦で後手の122手で勝ち、八段昇段後の公式戦250勝目(未放送のテレビ棋戦を含む)を挙げ、規定により同日付で九段に昇段した。

九段は将棋界最高段位。2007年の八段昇段から12年間で250勝を重ねて到達した行方は「順位戦で決めることができて良かったです。八段に上がってからだいぶ時間がかかってしまいました」と思いを語った。

九段に昇段するためには「八段昇段後公式戦250勝」の他に「竜王2期獲得」「名人1期獲得」「タイトル3期獲得」の規定がある。「勝ち星で上がるしか昇段の術(すべ)がなかった。なかなか一勝一勝が重くて…。でも、これでアガリだとは思っていないので、ここをスタート地点にしてやっていきたいなと思っています」

行方尚史九段
行方尚史九段

今年9月、小学生の頃から切磋琢磨してきた同学年の木村一基王位(46)が史上最年長で初タイトルを獲得した。「年が一緒で、この一年、彼との結びつきが深まるようなこともあったので。当然、意識はしてますね。彼の記録を抜く可能性がある棋士は自分だけだと思っているので、そういう意識を持ってこれからやっていきたいなと思っています」。行方らしい明確な言葉で今後を見据えた。

◆行方 尚史(なめかた・ひさし)1973年12月30日、青森県弘前市生まれ。45歳。故・大山康晴十五世名人門下。86年、棋士養成機関「奨励会」入会。93年10月、四段昇段。2007年、八段。タイトル戦は2013年度王位戦、15年度名人戦で、いずれも羽生善治に挑戦して敗退。順位戦A級6期。通算636勝408敗、勝率・609。居飛車党。

情報源:将棋の行方八段、九段昇段「木村王位の最年長記録を抜く可能性がある棋士は自分だけだと思っている」(スポーツ報知) – Yahoo!ニュースコメント

情報源:将棋の行方八段、九段昇段「木村王位の最年長記録を抜く可能性がある棋士は自分だけだと思っている」 : スポーツ報知


11/15(金) 11:38

終局後、感想戦で対局を振り返る行方九段=14日午後11時18分、東京都内
終局後、感想戦で対局を振り返る行方九段=14日午後11時18分、東京都内

デビューから26年あまりで、ついに棋士の最高峰に-。東京の将棋会館で14日指された第78期順位戦B級1組8回戦で勝利し、昇段を決めた青森県弘前市出身の行方尚史九段(45)は終局後、対局中と変わらない表情で報道陣の前に姿を見せた。ただ、目は少し赤らんでいるように見えた。

この日の相手は9月に昇段し勢いに乗るベテラン畠山鎮八段。行方九段は相手の速攻を落ち着いて受けて反撃し、9月末から公式戦6連勝(テレビ棋戦除く)で、規定の勝ち星をクリアし昇段を決めた。

八段への昇段は2007年3月。本人が「だいぶ時間がかかった」と言うように、九段に手が届くまで12年半超を要した。

九段昇段には「竜王位2期」「名人位1期」「タイトル3期」「八段昇段後の公式戦250勝」のいずれかを満たす必要がある。「勝ち星で上がるしか昇段のすべはなかった。そうは言っても一勝一勝がなかなか重くて」。これまでの年月をかみしめるように、一言ずつ言葉を選びながら語った。

現在の将棋界は藤井聡太七段(17)をはじめ、豊島将之名人(29)、永瀬拓矢二冠(27)ら若手が台頭している。一方、同い年で親交の深い木村一基九段(46)が今秋、王位の座に就き、史上最年長での初タイトルを獲得した。「年が一緒で当然、意識している」と行方九段。「彼の記録を抜く可能性のある棋士は自分だけだと思っている」と、自負心を口にした。

▼「タイトル奪取を」「郷土の誇り」/県内関係者の声

青森県では3人目となる最高段位に到達した行方九段に、県内将棋関係者から祝福や長年の努力をたたえる声が上がった。

行方九段の師である故大山康晴15世名人と長年親交があった、日本将棋連盟名誉会員の中戸俊洋さん(76)=おいらせ町=は「よくぞここまで頑張った。言葉がないくらい本当にうれしい。大山名人もきっと喜んでいることだろう」と目を細めた。

中戸さんによると、行方九段は小学5年生の時には「プロ棋士」を明確に意識していたという。「(プロ棋士となる)四段昇段すら狭き門。そんな厳しい世界で将棋に打ち込み続けてきた。行方九段の強さは人並み外れたど根性。最後まで諦めず、本当に勝負強い」と評価。「今がまさに円熟の境地。タイトル奪取を目指すとともに、成長著しい若手棋士たちの挑戦をはねのけることで若手を鍛え、将棋界全体の底上げにも尽くしてほしい」とさらなる活躍を願った。

行方九段は小学生時代、弘前大将棋部に通い大学生相手に練習を重ねた。当時、同部顧問だった同大の五十嵐靖彦名誉教授(78)は「当時はちょっと弱かったが、奨励会に入ったらあっという間に駆け上がった。最高段位に昇るのは、この上なくうれしいこと。これからさらに白星を重ねてほしい」と話した。

県将棋連盟は行方九段が四段に昇段した時から後援会を組織し、応援してきた。北畠悟会長は「昇段は喜ばしいことで、まさに郷土の誇り。これからも県将棋界の発展に協力してもらえたら」と話した。同連盟の奈良岡実師範は「県連も行方九段とともに成長・発展してきた部分があり感慨深い。棋士の最高点に到達したが、まだ終わりではない。木村一基王位のように、今後はタイトルを目指してさらに精進してほしい」と期待を込めた。

情報源:勝ち星重ね棋士最高峰/行方(弘前出身)九段に昇段 青森県出身3人目(Web東奥) – Yahoo!ニュースコメント


行方尚史八段(45歳)が規定の成績を挙げ、2019年11月14日付で九段に昇段しました。

情報源:行方尚史八段が九段に昇段|将棋ニュース|日本将棋連盟


畠山鎮八段 vs △行方尚史八段

122手 5五桂打まで、△行方八段 の勝ち、九段昇段





九段昇段おめでとうございます。