FA権獲得選手の動向で最良から順に、残留、メジャー挑戦、パ・リーグ移籍、最悪はリーグ内移籍
2019.10.9 10:30
広島の佐々岡真司監督が就任早々、最大の「懸案事項」に真正面から取り組んだ。
7日にマツダスタジアムで開かれた記者会見で、
「(リーグ4連覇を逃した)今年の経験を反省して、来季V奪回、そして日本一を目指して全身全霊を込めて務めさせていただきます。優勝できる力はあります」
と力強く宣言。フリーエージェント(FA)権を取得した菊池涼介内野手、野村祐輔投手、会沢翼捕手の主力3人に電話で残留を熱望する気持ちをすでに伝えていた。
「当然、優勝、日本一するためにはこの3人は必要な選手。この3人がいなくなるというのは僕の頭にはないです。抜けるとウチとしては痛いので、一緒に戦っていきたいというのはあります」
との思いを口にした。
佐々岡監督の特徴は物腰の柔らかさだ。
1989年秋のドラフト1位で広島に入団し、通算138勝106セーブ。91年には最多勝、最優秀防御率、沢村賞を獲得した。広島一筋18年間の現役生活でこれだけの成績を残せばプライドも確立され、近寄りがたい雰囲気を出しても不思議ではないが、「一匹狼」とはかけ離れていたという。
球団関係者はこう話す。
「佐々岡さんは活躍しても全然変わらないですね。人柄は真面目ですけど話がすごく面白い。人によって態度を変えることもないし、気さくな性格はコーチになっても変わらない。前任の緒方孝市監督は無骨でその力強いリーダーシップでチームをまとめてきましたが、佐々岡さんは対照的だと思います。チームがどう変化するか楽しみですね」
2015年から2軍投手コーチを4年間務め、アドゥワ誠、遠藤淳志、中村恭平各投手らを一本立ちさせて1軍に送り込むなど指導能力も高い。
FAの野村、会沢は他球団が獲得に乗り出す可能性があり、菊池はポスティングシステムを利用して大リーグ挑戦の希望を持っている。3人が残留するかどうかは現段階で不透明だが、会見前に電話で直接慰留に乗り出す姿はコミュニケーションを重視する佐々岡監督の人柄を表わしている。
広島は昨オフに攻守の軸だった丸佳浩外野手が巨人にFA移籍。その巨人に優勝を阻まれた。今オフは新監督の熱意が届くか。菊池、野村、会沢の決断が注目される。
情報源:広島・佐々岡真司監督の最初の大仕事が菊池涼介、野村祐輔、会沢翼への電話だった理由〈週刊朝日〉(AERA dot.) – Yahoo!ニュース(コメント)
情報源:広島・佐々岡真司監督の最初の大仕事が菊池涼介、野村祐輔、会沢翼への電話だった理由 〈週刊朝日〉|AERA dot. (アエラドット)
リーグ内移籍だけは何としても回避してほしいが・・・