王位戦で豊島将之名人を破った後、記者から家族への思いを聞かれ、涙を浮かべる木村一基さん=2019年9月26日、東京都千代田区、伊藤進之介撮影

将棋の強いおじさんの地道な努力 最年長で初タイトル:朝日新聞デジタル

ほぉ・・・


2019年10月6日16時08分

王位戦で豊島将之名人を破った後、記者から家族への思いを聞かれ、涙を浮かべる木村一基さん=2019年9月26日、東京都千代田区、伊藤進之介撮影
王位戦で豊島将之名人を破った後、記者から家族への思いを聞かれ、涙を浮かべる木村一基さん=2019年9月26日、東京都千代田区、伊藤進之介撮影

ひと 最年長で初タイトルを獲得した将棋棋士 木村一基さん(46)

自らを「おじさん」と呼び、解説者としても人気の将棋棋士、木村一基さんが悲願のタイトル獲得を果たした。17歳下で二冠だった豊島将之名人を、王位戦で破った。46歳3カ月での初タイトル獲得は史上最年長記録。7回目の挑戦で成し遂げた快挙の陰には、最近意識して取り組んでいるという、ある地道な努力があった。

遠かった「あと一勝」を、ついにもぎ取った。将棋の王位戦を4勝3敗で制し、直後の囲み取材で「うれしい。もう縁がないと思ってました」と話した。46歳での初タイトルは、有吉道夫九段(84)の37歳を上回る最年長記録だ。

千葉県四街道市出身。23歳でプロ入りした後、30代半ばまで勝率7割を保ち、「高勝率」の代名詞的存在だった。だがタイトル戦では惜敗が続き、3連勝後の4連敗という屈辱も経験した。最近はその舞台からも遠ざかっていた。

近年、人工知能を活用して研究する若手の台頭が著しい。王位戦の相手だった豊島(とよしま)将之名人(29)はその筆頭格だ。3年ぶり7回目のタイトル挑戦が決まっても、「ストレート負けをしないように」と慎重だった。勝負が始まると、相手の攻めをギリギリかわした後に反撃を決める得意のパターンで白星を積み重ねた。

解説会では自らを「おじさん」と呼び、軽妙なトークで笑いを巻き起こすが、自身の将棋に向き合う時は「鬼」になる。最近は外出の際の10分、20分というちょっとした空き時間にも、頭の中で戦術を練るように努めてきた。

王位挑戦のため夏の家族旅行を自分だけやめた。囲み取材で「妻と2人の娘への思い」を尋ねられると、20秒ほど沈黙し、「家に帰ってから言います」。笑顔で答えた後、再び涙があふれた。(村瀬信也)

情報源:将棋の強いおじさんの地道な努力 最年長で初タイトル:朝日新聞デジタル



ふむ・・・