(大志 藤井聡太のいる時代)激闘編:12 2回目にして最後の新人王戦へ:朝日新聞デジタル

ふむ・・・


2019年10月6日05時00分

第49期新人王戦で八代弥六段(当時)に勝った藤井聡太七段(右)=2018年7月28日、大阪市の関西将棋会館
第49期新人王戦で八代弥六段(当時)に勝った藤井聡太七段(右)=2018年7月28日、大阪市の関西将棋会館

将棋界で主に若手棋士を対象にした棋戦のうち、最も歴史があるのが新人王戦だ。歴代優勝者には羽生善治(はぶよしはる)九段(49)や渡辺明三冠(35)ら一流棋士がずらり名を連ねる。

2016年10月にプロ入りを果たした藤井聡太七段(17)は、17年の第48期新人王戦に初参戦した。トーナメントで2勝を挙げたが、準々決勝で当時四段だった佐々木大地五段(24)に敗れた。

2回目の挑戦となった第49期の初戦(2回戦)は18年2月14日、古森(こもり)悠太四段(24)に勝った。この日はちょうどバレンタインデーだった。日本将棋連盟関西本部によると、2月1日に順位戦でC級1組への昇級を決め、五段に昇った藤井に対し、「持ちきれないくらい」のチョコレートが届いたそうだ。

さらに、7月28日に指された3回戦から、「最後の新人王戦」として注目を浴びていく。新人王戦初戦の3日後に第11回朝日杯将棋オープン戦で優勝して六段に昇り、5月18日の竜王戦ランキング戦で連続昇級を果たし七段になった。新人王戦の参加資格は「六段以下」。矢継ぎ早の昇段で、16歳にもかかわらず、次期以降は出場できなくなったからだ。

3回戦の対戦相手で当時六段の八代弥(わたる)七段(25)は第10回朝日杯の優勝者。対局は「全棋士参加棋戦の朝日杯を制した大型新人同士の激突」として注目を浴びた。3時間の持ち時間を両者ほぼ使い切る熱戦を制したのは藤井だった。終局後、藤井は「最後の最後まで、きわどい局面が続きました」と振り返った。勝った後でも喜びをあらわにしないタイプの藤井が珍しく、うれしそうな笑顔を見せた。

藤井七段は8月31日の準々決勝で当時五段の近藤誠也六段(23)、9月25日の準決勝で青嶋未来五段(24)を連破した。関東の俊英を下した藤井七段は決勝三番勝負というひのき舞台に躍り出た。「公式戦での番勝負は初めて。全力を尽くしたい」と話した。=敬称略(佐藤圭司)

◆毎週日曜に掲載します。

情報源:(大志 藤井聡太のいる時代)激闘編:12 2回目にして最後の新人王戦へ:朝日新聞デジタル


七段昇段したから参加資格が無くなったんだよな。